次は後手の有力変化で
55歩同歩64歩同歩55銀の時に86歩同歩54歩。
石井先生は大丈夫だというのですが、25桂に55歩が厄介な変化です。
33桂成に同銀右で解説していますが、後手としては33同金寄のほうが堅いです。64飛56銀
(33同銀右の形で) 先手が指せるというのですが、この図の評価値は-154の後手ペース。61飛成47銀成同金75歩64角76歩・・・と、48金引65桂68角67歩・・・先手が悪いというほどでもないのですが、ちょっと苦しいです。
さかのぼって調べてみると、
ここからの仕掛け手順は、55歩同歩64歩同歩25桂が正しいようなのです。
ここでは24角しかないので、55銀86歩同歩。
話は戻りますが、今日調べたい54歩の他に、これまで見た75歩64飛76歩66角86飛88歩
のほうに合流しても問題ありません。おさらいしておくと、54歩の時に25桂24角が入るかどうか問題はクリアしているので、54歩には同銀同飛85飛14歩 (25飛は先手有利) 同歩13歩同香同桂成同銀52飛成
先手有利でした。
また
ここで85飛には14歩同歩13歩同香同桂成同銀65歩
54歩同銀同金同飛65飛
44角33銀打66歩
すでに先手ペースになっていて、44銀と75飛を調べましたが、44銀のほうは65歩55桂48金打66角56金
47歩57金上同角成同金・・・先手有利になるのでした。
ということで二枚替えの筋を回避すると、先手が指しやすくなるということに。
話は戻って
ここで54歩がどうかというのが今日のテーマです。
64銀を選ぶと45歩
65飛46歩48金引31銀右
ここでは先手の角筋が通っています。14歩同歩13歩に、同香は同桂成同桂15歩・・・簡単に先手有利になるから、13同桂のほうです。
石井先生は14香を選び、25桂13歩
13同香同香成同角16香
先手優勢だとしているのですが、実はこの図の評価値は-206の後手良しなのです。確かに先手が駒得になるのですが、12歩13香成同歩25飛47香
穴熊はまだ堅く、後手の攻めは続きます。
なので修正手順をAIに聞いてみると、
14香ではなく、13同桂成同香25桂
21桂ではだめ (13歩に同香の変化に合流) なので、12玉44歩42金引55歩
この図の評価値は+213で先手良し。55同歩には同銀。放置すれば54歩の取り込みです。
戻って
54歩に44銀というのも有力なのですが、同金同角55銀
71角成86飛では悪いので、55同角同歩14歩同歩64飛48歩
石井先生はこの歩が嫌味だと。評価値は-25の互角なので、確かに難しそうです。48同金引86飛・・・
ということで54歩には64銀のほうを選べばよいです。