後手は54銀としないで44角と工夫してみます。
79金33桂に86角がけん制の手です。
後手としては21飛から2筋逆襲がねらいの筋なのですが、所司先生は (多分実戦例) 46歩同歩45歩を解説しています。でもAIに聞くと55角
が厄介で、56銀64角77角54銀
この図の評価値は +155、先手ペースですが、評価値を下げています。
なので
21飛には56銀が良いのだと。24歩同歩
26歩68角は後手の攻めがありません。25歩 (68角には35歩) 36歩24飛58飛
55銀からの攻めを見て先手有利、評価値は+572あります。
戻って
84歩から角を追うのは、解説では56歩としているのですが、65歩のほうが良いようです。85歩68角83銀96歩94歩66銀72金56歩
きれいに位を取って先手の作戦勝ち、評価値は+440もあって、すでに先手有利の範囲です。
また戻って
53角のぶつけには68角
54銀の時に分岐ですが、24歩同歩同飛43銀
後手が手損をして難しいということはありません。36歩に23歩28飛64角
46歩同歩65歩55角46銀
46銀のところで、56歩88角成同金47歩成は後手有利という解説だったのですが、この図の評価値は+642の先手有利です。
戻って
54銀に56銀44角を入れてから24歩同歩同飛もあります。
55歩65銀同銀同歩56歩
この図はちょっと難しく見えるのですが、52歩同金34飛
71角54飛28歩41銀
43銀の受けには52飛成から攻めれば、同飛同銀成同銀51飛と攻めが続きます。53金が最善で、同飛成同飛32銀不成
飛と金金の二枚替え。58銀66金57歩成86角
所司先生は難解だとしていますが、評価値は+1221で先手優勢です。
もう少し細かい変化も書いてあるのですが、先手が間違えなければ簡単に有利になります。穴熊の中盤では、ちょっと大胆な感覚が身についていれば良いようですね。手堅く指していると難しくしてしまいそうです。