次は68角と引く手。これが本命です。
16歩42角35歩
先に歩を突き捨てて攻めてみます。35同歩は46銀36歩26飛33金
16歩を突いていないと15角があったところでした。さて所司先生はこれで一局だとしか書いていないのですが、その先を調べてみましょう。35銀55歩、55同歩としても良いのですが、24歩
24同歩同銀56歩33銀成同角78金打。
この図の評価値は+482で先手有利です。58銀には56金同飛21飛成、22歩ならば36飛。穴熊が堅いので好きなように攻めることができるでしょう。
戻って
35同歩ではなくて、33金34歩同金46銀31飛
飛も使って受けられる方が難しく見えます。38飛53角55歩
45歩と突かれても、45同銀同金31飛成同角41飛
銀を捨てても駒損は取り返せます。
戻って
55同歩同銀54歩46銀84歩
所司先生の解説では、24歩同歩23歩32飛35銀・・・としているのですが、23歩ではなくて22歩とすれば
33桂に21歩成同飛35歩
金をどちらに逃げても歩を突き出していくだけです。この図の評価値は+687の先手有利。
実は68角と引いた最初の図で
評価値は+291もあるのです。後手が互角に持っていくのはかなり難しいと言えるでしょう。