名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS4-7 ノーマル中飛車に居飛車穴熊(9)

2024-10-28 | 基本定跡の研究

後手としては守り切ることが難しいので

もっと積極的に5筋の歩を交換しておいたらどうか。先手に67金とされる前がタイミングです。1手遅れると56銀51飛58飛と反撃されるから。55同歩同飛67金51飛

先手は56歩を打っておくかどうかですが、打たない場合の (多分) 実戦例で、36歩94歩59角 (端は受けておくほうが良いが) 95歩46歩65歩、と進むのですが、AIに聞くとこの65歩は疑問手のようで、86角

とするのがカウンターです。この図の評価値は+322の先手有利。65歩~64歩が入ると桂頭を攻められて後手が苦しいので、66歩同銀65歩57銀42角というのが対応策ですが、同角成同金86角

また64歩をねらい、64角同角銀銀24歩。

39角27飛を入れても、24歩に同飛として

57角成が成立せず、評価値は+427の先手有利です。

後手としては65歩を突かなければ互角です。

戻って

先手は56歩を打つ方が普通でしょうか。94歩96歩32金36歩

また右46銀で攻められないように45歩、59角84歩26角

先手は角を転回しました。54銀左37桂~48飛は先手が指しやすく、後手は44角とぶつけるのですが、同角同銀に68銀と引いておけば

評価値は+224で先手ペースを維持できます。

角交換を避けると37角33桂68銀

この図の評価値は+121、もう互角です。後手としては何もしないで待っているのが良いのですが、解説にある55歩同歩同角というのは疑問手です。55同角同飛に

56歩ではなくて、35歩同歩34歩同銀24歩

これで後手は収拾がつきません。24同歩同飛 (23銀には44飛なので) 23金26飛

56飛とぶつける手がありますね。評価値は+725の先手有利です。

後手としては角交換有利というわけにはいかず、ちょっとだけ (5筋の歩を切った) 手を出して、あとは様子を見るのが良いようです。

 

 

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