後手としては守り切ることが難しいので
もっと積極的に5筋の歩を交換しておいたらどうか。先手に67金とされる前がタイミングです。1手遅れると56銀51飛58飛と反撃されるから。55同歩同飛67金51飛
先手は56歩を打っておくかどうかですが、打たない場合の (多分) 実戦例で、36歩94歩59角 (端は受けておくほうが良いが) 95歩46歩65歩、と進むのですが、AIに聞くとこの65歩は疑問手のようで、86角
とするのがカウンターです。この図の評価値は+322の先手有利。65歩~64歩が入ると桂頭を攻められて後手が苦しいので、66歩同銀65歩57銀42角というのが対応策ですが、同角成同金86角
また64歩をねらい、64角同角銀銀24歩。
39角27飛を入れても、24歩に同飛として
57角成が成立せず、評価値は+427の先手有利です。
後手としては65歩を突かなければ互角です。
戻って
先手は56歩を打つ方が普通でしょうか。94歩96歩32金36歩
また右46銀で攻められないように45歩、59角84歩26角
先手は角を転回しました。54銀左37桂~48飛は先手が指しやすく、後手は44角とぶつけるのですが、同角同銀に68銀と引いておけば
評価値は+224で先手ペースを維持できます。
角交換を避けると37角33桂68銀
この図の評価値は+121、もう互角です。後手としては何もしないで待っているのが良いのですが、解説にある55歩同歩同角というのは疑問手です。55同角同飛に
56歩ではなくて、35歩同歩34歩同銀24歩
これで後手は収拾がつきません。24同歩同飛 (23銀には44飛なので) 23金26飛
56飛とぶつける手がありますね。評価値は+725の先手有利です。
後手としては角交換有利というわけにはいかず、ちょっとだけ (5筋の歩を切った) 手を出して、あとは様子を見るのが良いようです。