名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS4-7 ノーマル中飛車に居飛車穴熊(10)

2024-10-29 | 基本定跡の研究

所司先生は軽く触れているだけですが、

後手が32金ではなくて42金とするのが良い手なのです。36歩53金左59角54金

左金を前に出して中央を守ります。16歩14歩26角42角46歩84歩37桂33桂29飛

これで一局だとされていますが、評価値は+64しかありません。45歩のねらいだけではだめでしょう。先手の作戦負けだと思います。

戻って

36歩53金左に35歩

31飛34歩同銀46銀・・・で一局だとされているのですが、AIに聞くと35同歩46銀95歩

95同歩45歩57銀 (35銀では危ない) 97歩同香85桂

この図の評価値は0近辺の互角です。86角97桂成同銀84香58角55歩

88金56歩同銀44金

ここまで進んでも評価値は+67、互角です。

また戻って

36歩53金左38飛54金35歩同歩同飛

42角38飛65歩

所司先生は先手不満だとされていますが、評価値は+254で悪くはありません。後手としては

ここから92香68角91飛

端を攻めるというけん制で、46歩42角34歩51飛86歩

細かい動きで駒組が続くことになり、評価値は+230、先手の作戦勝ちのような、膠着したような。

もう風車から離れているのですが、後手にとっては左金を繰り出すのが唯一互角で戦える形だろうと思います。

コメント
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