所司先生は軽く触れているだけですが、
後手が32金ではなくて42金とするのが良い手なのです。36歩53金左59角54金
左金を前に出して中央を守ります。16歩14歩26角42角46歩84歩37桂33桂29飛
これで一局だとされていますが、評価値は+64しかありません。45歩のねらいだけではだめでしょう。先手の作戦負けだと思います。
戻って
36歩53金左に35歩
31飛34歩同銀46銀・・・で一局だとされているのですが、AIに聞くと35同歩46銀95歩
95同歩45歩57銀 (35銀では危ない) 97歩同香85桂
この図の評価値は0近辺の互角です。86角97桂成同銀84香58角55歩
88金56歩同銀44金
ここまで進んでも評価値は+67、互角です。
また戻って
36歩53金左38飛54金35歩同歩同飛
42角38飛65歩
所司先生は先手不満だとされていますが、評価値は+254で悪くはありません。後手としては
ここから92香68角91飛
端を攻めるというけん制で、46歩42角34歩51飛86歩
細かい動きで駒組が続くことになり、評価値は+230、先手の作戦勝ちのような、膠着したような。
もう風車から離れているのですが、後手にとっては左金を繰り出すのが唯一互角で戦える形だろうと思います。