名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS4-12 先手中飛車に54歩型(4)

2025-01-05 | 基本定跡の研究

またこの図に戻って

44歩と74歩は検討しました。遠山先生は22玉66銀32金77桂

後手が玉を深く囲った場合についても解説しています。86歩同歩同飛には65銀

65同銀同桂で王手飛車が残っています。後手としては33角が最善で、それでも少し悪い (評価値は+78) のですが、85飛も良さそうに見えます。でも55歩と突かれて

65飛は83角が両取りですね。先手優勢とされていますが、評価値は+297、まだ15歩同歩65飛83角55飛・・・ちょっと難しいようですが先手が良いです。

戻って

86歩同歩同飛は危険でした。74歩を突いて待つと、それでも65銀同銀同桂

53銀、73銀、77角、46角、55歩など先手のねらいが多いです。64銀66歩までは仕方がないところでしょう。

銀を打たされて後手が少し悪そうです。33角77金65銀

とするのは後手の勝負手です。これに対しては46角も有力ですし、55歩同角同飛

55同歩65歩とするのがすっきりしています。79飛には46角

王手飛車をねらえるので先手有利です。評価値は+570

また戻って

後手は王手飛車などを避ける必要があります。44歩が正着で、75銀同銀同歩

ここで分岐します。平凡に43銀は55歩同歩同飛54歩59飛

45歩65桂64銀66歩

また銀を打たされた図で、評価値は+122.遠山先生は先手の作戦勝ちとしています。

分岐に戻って

86歩同歩同飛と動くのが積極的です。74歩同歩55歩73桂

54歩58歩同飛89飛成79歩52歩

遠山先生は55角があるので互角だとしているのですが、84角と打ち合った図で

評価値は-288の後手良しです。角の打ち合いはともかく、後手が竜を作っているので指しやすいようです。

ということは

AIに聞くと、ここで54歩は最善ではありません。87歩76飛54歩57歩

68金56飛57飛同飛成同金

この図の評価値は-15の互角です。

また分岐に戻って

遠山先生は24角55歩68銀

ひねった手も解説しています。56飛55歩66飛69銀不成63飛成

互角としていますが、評価値は+212の先手良しです。

後手としては55歩を取るよりも、57角成66飛69銀不成63飛成

こっちのほうが馬ができています。でも歩切れなので62飛同竜同金82飛58銀不成

受ける手もないので寄せ合いでどうか。62飛成49銀不成同銀59飛48金51金

銀損で受けに回るようではちょっと苦しく、この図の評価値は+267の先手良しです。

後手が玉を深く囲うのは、せいぜい互角でつまらないです。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  SS4-12 先手中飛車に54歩型(3) | トップ |  SS4-12 先手中飛車に54歩型(5) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

基本定跡の研究」カテゴリの最新記事