名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS4-12 先手中飛車に54歩型(7)

2025-01-08 | 基本定跡の研究

先手が28玉とした形の続きです。

32玉78金を入れて、77角成同桂86歩同歩同飛 (王手飛車を避けた)

AIに聞くと、88銀82飛38銀

この図の評価値は0付近の互角です。ところが

村田先生は後手を持って、先手に38銀とされたそうです。しかも前例があると。89飛成に88銀が新手、69角があるのですが

79金58角成同金78飛

派手な手が続きます。89金58角成66角

後手の駒損ですが先手玉は薄いです。55歩79銀56歩11角成57歩成49香

AIに聞いてもこの辺りの評価値は揺れ動きます。実戦進行は22銀12飛31金65桂

これで先手有利になっていて、58竜86角64金

22馬同金41銀33玉22飛成同玉64角

きれいに先手が勝ち切りました。

途中のこの図で

AIの評価値が揺れ動くのですが、67と82歩

桂馬を取り合うのが有力な変化です。22金81歩成77と46桂88歩

後手は駒得を目指しますが、取るのが遊んでいた桂金銀なので善悪不明です。34桂89歩成86角12金打

22桂成同金77角79と

とりあえず角香と金銀桂の交換で後手の駒得です。12金33歩21金44桂

36桂打をみた攻防手。25桂24銀44角

44同歩36桂25銀

22金同銀44桂42玉22馬56桂

ここまで進んで評価値は-575の後手有利 (先手玉は詰めろ) です。だから戻って67と以下の手順は後手ペースだったと確定します。

人間が指したら良い勝負だとしか言えませんが、踏み込めば後手に分があるようです。

 

 


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