フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

アイドルグループは仲良しが良いのか?

2009-01-26 20:49:26 | ハロプロ2009

 土曜日に「オーラの泉」というTV番組に安倍なつみさんが出演しました。この番組、初めてちゃんと見ましたが、ああいう内容の番組をゴールデンタイムに流す事に今のTV業界の怖さを感じました。一種のオカルト番組みたいなものですよね。オカルトは好きな方ではありますが。まあ、番組の是非は置いといて、今回はなっちの話題からです。

 番組の中でなっちは、今までの生い立ちから、アイドルとしてのエピソードなどを語っていきました。更には、例の盗作騒動についても触れ、美輪明宏さんが「意識して、これとこれを繋げようとしたら、それは盗作。でも、自分が影響を受けたものは自然に出てしまう。作家にだってある事。」という見解を述べ、わざとやったのでなければ盗作ではないと、なっちを慰めた一幕もありました。
 他にも妹(安倍麻美さん)の話。オーディションの話などがあったのですが、私の興味を引いたのは「モーニング娘。のメンバーとはライバル関係だと思っていたから、食事に誘われても断ったりしていた」という話でした。
 なっちは、「卒業してからは勿論遊んだりしてます」と付け加えていましたが、果たしてアイドルグループというのは馴れ合わずライバルとして切磋琢磨するのが良いのか、それともチームワークを良くして団結して頑張っていくのが良いのか、どちらが良いのでしょうか?

 今のモーニング娘。はリーダーが「アットホーム」を掲げて、仲良くやっていこうという路線を目指しています。これを「ぬるま湯体質」と見る向きもあるようなのですが、私はそうは思っていません。
 昔のモーニング娘。はメンバー同士の年齢差もあり、またASAYANなどでも競争心を煽るような演出、例えば「タンポポVSプッチモニ」とかをやっていたので、仲良くだけでは成立しない関係であったと思うのです。
 今はそういうメンバー同士の関係をストーリー仕立てで見せてくれる番組もなく、メンバー同士の年齢も近いのでクラスメート的な感覚になってしまっているところはあると思います。
 でも、学校の仲間だって部活とかになれば切磋琢磨はあります。レギュラーを掴むためにライバル関係にだってなる事でしょう。今のモーニング娘。は、そういう部活的なスタンスの人間関係という表現が出来るのではないかと思います。

 ピリピリした緊張感ある雰囲気の方が良いのか、仲良しで色々話せる雰囲気の方が良いのか、意見が分かれるところではあります。ピリピリ時代は大ヒットを飛ばしたという実績がありますが、コンサートのステージングは現在の方が一体感が感じられて楽しさがあります。
 アイドルとしては結果を出したピリピリ時代が正しいとするなら、仲良し路線はグループとしての一体感を発揮出来ている点に於いては正解と言う感じでしょうか。

 春からモーニング娘。と共にハロプロを引っ張る存在になるBerryz工房や℃-uteはどうなのでしょうか?

 ベリは清水キャプテンが、つんくPとの対談で語っていた事がありますが、以前はみんな割とバラバラだったそうです。これはBerryz工房というグループが結成当初はハロプロキッズの一軍ユニットと位置付けされていて、選ばれなかったメンバー(℃-uteの子達)とは随時入れ替えをしていく方針だった事も影響していたように思います。
 歌やダンスを頑張らないと降格となってしまうから、レッスンでも他のメンバーより頑張らないといけない。小中学生ユニットだった(デビュー時点は全員小学生)当時のBerryz工房メンバーを鼓舞するためには、そういう刺激が必要だったのは理解出来ます。
 余談ですが、Berryz工房だけ「リーダー」ではなく「キャプテン」なのは、入れ替え制だった事が理由です。その時点で一番リーダーシップをとれるものをキャプテンに任命するというシステムでした。
 スタート時の成り立ちが作用して、仲間というよりはライバルというスタンスを持たざる得なかったBerryz工房も、入れ替え制が事実上なくなった今は和やかムードに見えます。
 ただし、嗣永プロだけはまだライバル心を大切に育み(笑)、「メンバーとはメールしない」と距離を置いている事をアピールしています。これは、さすが嗣永プロのプロ意識の高さと称賛すべき心構えと言えましょう。


 そして℃-uteはどうか?
 Berryz工房に選ばれなかったメンバーだった彼女達は、力を合わせて向上していく道を選びます。昔の℃-uteは下の子がリアルに子供過ぎたので、それこそ「アットホーム」にやっていかないとグループが成り立たなかったかと思われます。℃-uteは家族みたいなグループと言われる基盤は、そういう部分で築かれたのだと思っています。
 何しろ、最年少メンバーが「(ベリに入れなくて)悔しいとか、そういう感情がわからなかった」ほど子供だったのでした。

 ピリピリが良いのか、アットホームが良いのか、結局私もわかりません。でも、グループを取り巻く状況で雰囲気や姿勢は、いくらでも変わっていくし、結果というのはどちらにも転びます。
 なっちがいた頃のモーニング娘。は、そのピリピリしたライバルストーリーが面白さでもあり、売りでもありました。グループの方向性は、環境や状況で変わるような気がします。

 ピリピリでなくても切磋琢磨してグループがレベルアップ出来るという結果を、新生ハロプロのみんなに見せてほしいなという期待を私は持っています。

コメント (4)
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