フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

川の流れと鈴木愛理

2009-03-04 22:24:03 | ハロプロ(℃)

 先日、ネットで「鈴木愛理は他メンバーヲタから引っ張っていく力が凄い」という意見を書いている人達を見かけました。Buono!現場で、ハロプロコンサートで、最初はその気がなかったのに気がついたら愛理にハマっていたというパターンの人は少なくないのでは?という事だそうです。
 今回は、そんな鈴木愛理ちゃんの事について書いてみたいと思います。

 現在のハロプロに於けるアイドルとしての人気ランクという部門では、トップクラスに位置するのではないかと思われる愛理ですが、その魅力はどの辺りにあるでしょうか?
 たとえば「癒し系な笑顔と握手会でのファンに優しい姿勢」だったり、「歌唱力」だったり、「突然変な歌を歌ったり、カッパダンスを踊ったりする不思議キャラ」だったりでしょうか。私もそんな愛理が大好きです。
 自分はこのブログで℃-uteのコンサートなどでの歌のパフォーマンスについて、愛理には他のメンバーより少し厳しい目で書いています。それは愛理が良い才能の持ち主であるという事を感じているからです。厳しい目線で見ているからかもしれませんが、私には鈴木愛理の歌唱力というものがヲタに過大評価されているようにも感じています。愛理の持つ可能性を考えたら、現状でベタ褒めなど私には出来ません。
 多分本人もそう思っていると思いたいですが、現状に満足せず、五年後、十年後をイメージして向上心を持ち続けてほしいと思っています。

 自分は鈴木愛理という女の子のどこを気に入っているのかと言うと、歌唱力も勿論ではありますが、内面的な部分というか、アイドルとしての明るい部分だけではない心の奥底に存在しそうな陰に惹かれています。

 何かをクリエイトしていくという事に携わっていくには、心に闇の一つや二つはあっても無問題。それどころか、幸せ漬けな心の持ち主よりも広い世界を持っていて、多彩な表現をしていけそう。私はそんな風に思っています。
 愛理が時々見せる、表情や言葉の端々にあるナイーブさは歌を表現していく上で、とても大切な気がしています。

 愛理は小学校時代、休み時間に一人で図書館で本を読んだり、絵を描いて過ごしていたそうです。今でも、オフの日は部屋で過ごす事が多いという愛理。そんな彼女の描くイラストはハロプロで一番上手いと私は思っていますが、そのタッチは細く繊細です。

 ハロプロキッズスターティングユニットに入れないという挫折を小学生にして味わった愛理は、人の心の痛みを知る繊細な中学生になりました。そんな彼女に今目指してほしいのは、歌のテクニックとかではなく、自らの心の繊細さを投影したような歌を歌っていく事。
 歌の上手い子、歌手を目指している子は全国にたくさんいると思いますが、心の陰や繊細さを投影させて透明感のある歌声で歌える女の子はなかなかいません。愛理にはそんな存在になってほしいなと思っています。

 「鈴木愛理は他メンバーヲタから引っ張っていく力が凄い」それは、この世界で生きていくためには、とても大事な事であり、とても大事な武器です。それを既に身に付けている愛理は、やはりただ者ではありません。これからも厳しく見ていきたいと思います。
 他メンバーから乗り換えてt好きになる事はあっても、簡単に嫌いになったりはしない、思いの入れの流れの向きが一方通行で淀みない、そんな川の流れみたいな愛理の魅力。それは、アイドルらしい明るい笑顔だけでなく、優しい人柄を思わせる瞳と、その奥の複雑で深く透明感ある心の源水地の存在に気付くと、更に引き込まれていくように思います。

コメント (2)
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