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東京瑞光日記 ~池袋~

2010-01-18 21:30:53 | 写真とカメラ

 12月上旬、保田圭さん矢島舞美ちゃん中島早貴ちゃんが出演している劇団散歩道楽の舞台「ロマンチックにヨロシク」を観に行くために、私は池袋に来ていた。少し早めに到着して、撮影散歩をする事にした。

 池袋西口

 西口にやって来るのは久しぶりだ。東口はサンシャイン劇場に行くために毎年訪れているが、西口はいつ以来か思い出せない。昔、デートでよく池袋に来ていたが、その時以来かもしれない。
 特に行くあてもなく歩いているうちに、立教大学の所にやってきた。日曜日ではあるが、通行人が多い。品を感じさせる雰囲気に好感を持ち、今自分が高校生なら立教を受けてみたいなどと、突拍子もない妄想をしながら裏道に入る。駅前とはまるで違う静寂な空間には公園が位置していた。

 落ち葉が敷き詰められた公園は、なんとなく良いものだ。 公園を横切り、駅へ向かって歩く。

 東池袋

 池袋には都電が走っている。これは意外と知らない人が多い。ただし、池袋と言っても東池袋である。池袋駅の東口から少し歩いていくと静かな住宅街になった。都会らしくない大きな空き地に猫が佇んでいる。

 この連載は原則としてモノクロ写真だけれど、たまにはカラー写真も良いかなと思う。少し歩くと都電の線路が見えてくる。静かな住宅街だからこそ都電がよく似合う。踏切の横に立って都電を撮影。近くで見ると案外スピードを感じ、一瞬たじろぐ速さ。

 都電の線路から少し歩くと舞台の会場。会場前に着くと、ちょうど一回目の公演を見終えた人達が出て来た。

 まだ時間があるので、もう少し歩いてみる事にする。付近の木はすっかり冬の色になりつつある。


 サンシャイン通り

 再び駅の方角に向かって繁華街に出る。サンシャイン通りは人混みが凄い。どこからともなく、煙草の匂いが漂ってくる。大都市中心部では珍しく、池袋は歩行禁煙ではないようだ。私は、煙草の匂いが服や持ち物に付くのが苦手なので、匂いの方向から逃げる。
 街のリズムはどことなくワイルドに感じるのは、自分が持っている池袋への先入観だろうか。カメラをのんびり構える私の横を、自転車が走り去っていく。

 12月だからなのかどうなのか、やたらカップルが多い。自分が一人で歩いているから二人で歩いている人達が目につくのだろうか?自分もやたら多い側にいた時、こうしてこちらにカメラを構えてスナップをしていた人が居たのかもしれない。居たとしたら、その人はどんな視線をこちらに向けていたのだろうか?

 人混みでカメラを構える方に慣れてしまった自分も、たまには向けられる側になりたい。
 何故か、12月のカップルは皆、足早に歩いていく。その速さはまるで、早くクリスマスにならないかなと言っているかのようだった。


 人混みに疲れ始めた頃、サンシャインの下に着いた。車の音が響く歩道に、女の子が立っている。ピンクに包まれた彼女は一人、街の喧騒とは違う立ち位置に居るように思えて、彼女が舞台を観に行く一人である事を心で期待した。

 カメラ:オリンパスE-410 レンズ:オリンパスズイコーデジタル25mm F2.8

コメント (4)
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