メロン記念日の解散を知ってから、どうも気が抜けた状態が続いています。メンバーの意思とは発表されてはいるものの、事務所も大変なんだろうと余計な詮索をしてみたりして、メロンのメンバーは今後どうなるのかと心配になったりしています。
http://www.helloproject.com/news/1002192200_melon.html
メロン記念日は後輩達からも慕われていました。ベリキューメンバーやエッグメンバーからも慕われ、親しみやすい先輩として多くの関係者に愛されてきた存在。その親しみやすさはヲタにとっても同じです。
昨日、ライブを観に行った福田花音ちゃんのブログ記事
http://ameblo.jp/kanon-fukuda/entry-10463176645.html
私がメロン記念日に注目をしたのは2001年夏の事でした。
私が初めて観たハロプロ関係のコンサートは、2001年夏のハロプロコンサートです。代々木第一体育館に集まった大観衆の多くはモーニング娘。が目当て。当時のハロコンは「モーニング娘。とその他」という状況でしたから仕方がありません。
そんな状況で、当時新人だったあややが凄い存在感を見せ、大物の予感を漂わせたコンサートでしたが、私はあやや以外にもう一組印象に残った人達がいました。それがメロン記念日でした。
当時のメロンの扱いはハロプロの中でも下の方でした。娘。と派生ユニットなどでコラボしていたカントリー娘。やココナッツ娘。より各下扱いで、ポジション的にはシェキドルと同じくらいだったと思います。
そのシェキドルはステージから「娘。ヲタ娘。ファンしかいない」客席を煽り、そして完全に滑っていたところ、メロン記念日は「電話待っています」で登場。
その後のメロン現場では、ヲタが輪唱したり、あゆみコールでPPPHしたりするなど、実は盛り上がり曲になったこのナンバーですが、当時は会場全体が戸惑っていた事を思い出します。
私もスタンド席上方から、「なんだか地味な歌だな」と思いながら見始めました。
しかし、地味でありながらどこか引き付けられる不思議なパワー。メンバー全員笑う事なくシリアスな表情で歌う。片想いを歌った歌だから笑いながら歌う訳はないのだけれど、キリッとした表情で悲しい歌詞を表現するメインボーカルの子を見ながら「あの子が柴田あゆみという子か」と、少ない予備知識を脳内でフル稼働させながらステージを見ていたのでした。
昔の歌謡曲みたいな歌詞、メロディ。華やかな雰囲気に今一つ欠ける四人。一万人を超える大観衆は、メロン記念日とどう接していいか戸惑っているように見え、そして戸惑っているうちに歌は終わり。
そんな雰囲気の中で私は、「いい歌だな。四人の良い意味でのB級感も良いね」とメロン記念日が気になり始めたのでした。
私は、当時メロン記念日が出演していた「アイドルをさがせ!」というハロプロの深夜番組のチェックを始めました。この番組は、カントリー娘。のりんねも活躍していました。
四人はステージでのイメージを裏切らず、良い意味で変な人達でした。そんな変な四人に合わせたかのように新曲「This is 運命」は変な曲。作曲はつんくPではなくなり、つんくPがシャ乱Qの前のバンドで一緒にやっていたという新堂敦士さんが作曲したメロディは、クイーンの「Bicycle Race」を思わせる作り。
私は前作とはまるで違うこの曲も気に入ったのでした。
その頃メロン記念日はモーニング娘。秋ツアーにゲストとして帯同していました。ゲストと言っても出番は一曲歌うだけ。それ以外は、オープニングもエンディングにも参加せず、扱い的には娘。を休憩させ衣装変えさせるための時間稼ぎ要員です。
しかし、メロン記念日はそのたった一曲の持ち時間で、横浜アリーナに詰めかけたモーニング娘。ヲタ&ファンにインパクトを残します。
台本でステージングをガチガチに固められていた娘。に対して、メロンは自由にステージを走り回り客席を煽る。まだこの頃は客席が爆発するキラーチューンではなかった「This is 運命」でしたが、後の客席大興奮ナンバーへ昇華されていく前史とも言えるステージングでした。
ヤグチ妹がこのコンサートを観に行き、一番印象に残ったのはモーニング娘。ではなくメロン記念日さんとヤグチに言ったというエピソードも生まれています。
そして、年が明けてメロン記念日は「うたばん」に出演します。渋谷の街にポスターも貼られました。それは、事務所がメロン記念日を初めて売り出す意思を見せた時でありました。
葛飾区の水元公園で100人いるかどうかのイベントを行なったり、あまりにファンが少ないからメンバーがイベントに来るファンの顔をみんな覚えているというエピソードもあったメロン記念日が、ついにアイドルスターへの階段を登り始めた。そんな八年前の冬を思い出している今日です。
メロン記念日 - 電話待っています
私がメロン記念日を注目するきっかけとなった大切な一曲です。