先日書いた「明日の光をつかめ」の記事にたくさん訪問者がありました。密かに注目されているドラマという事は、外岡えりかさんも少しは有名になってきたでしょうか?
ただ心配なのは、普段の外岡えりかさんは違うんだという事が映像からは伝わりにくい事。ドラマではヤンキー丸出しメイク&ヘアですが、本当は黒髪ストレートで、スポーツも勉強も出来る優等生。特技和太鼓とフットサルな女子大生です。とフォローしておきます。
「女王の教室」のエンディングみたいに、ホントのじぶんを見せられるシーンがあれば良いのですけどね(苦笑)。
それでも、女優という仕事は、いかに役柄にのめりこみ、いつもの自分とは違う姿を見せるかが大事だと思います。ハロプロで一番女優活動をしていると言える真野恵里菜ちゃんは、そういう意味においては物足りなさがあります。演じている登場人物がセリフを喋っているというより、真野恵里菜がその役を演じているというように見える。ストーリーに入り込みながらも真野ちゃんを思い浮かべてしまうのです。
これは、今のところは真野ちゃんの演じる役が、イメージの範疇から逸脱していないからなのだと解釈出来ます。つまり、冒険度が足りない。
とは言っても、真野ちゃんの醸し出す空気感は透明感があり、作り手側がその透明感を引き出してくれているケースが多いので、今まで出演した作品は作品的には恵まれていると感じます。
そうです。「女優真野恵里菜」は、なかなか良い感じでゆっくりと成長しながら歩んでいます。その活動には特に不満はありません。真野ちゃんガンバッテという気持ちです。
しかし、「歌手真野恵里菜」の方はどうなのですか?すっかり本来の持ち味が消えつつあるように見えますが。
本来の持ち味 その1
ピアノの弾き語り
本来の持ち味 その2
決して上手くはないけれど、伸びやかで聴いていて安らぐ歌声
本来の持ち味 その3
その声に合っている優しい音色と旋律で構成された曲
どれも最新状況では存在していないですなあ(涙)。とりあえず新曲を貼りましょう。
真野恵里菜 「元気者で行こう!」
正規のPVは映画監督の堤幸彦氏が手がけるそうです。今はそれだけが楽しみという感じです(爆)。
http://www.barks.jp/news/?id=1000063006
曲自体が悪いというわけではないです。
真野ちゃんが楽しい曲を歌うのも悪くはない。
なぜ、この曲を今このタイミングで発売するのか?なぜ、こういう路線にしたのか?そういう必然性が見えてこない新曲なのです。まさか、「夏だから」、「ノリがいい方がライブやイベントで盛り上がるから」、そういう理由じゃないでしょうね?
これは春に℃-uteがアルバムを出した時にも書いた事ですが、曲を作る大人は数多く手がける仕事の中のひとつに過ぎないかもしれませんが、歌うアイドルにとっては一生に一度のタイミングなのです。真野ちゃんは今年、十代最後の夏です。十代最後の夏に思い出の一曲になるような曲。そういう「今この時だからこそ」な曲を書いてあげられないのでしょうか?十代最後の夏というメモリアルな夏は一度しかやって来ないのですよ。そして、そんなメモリアルな時期だからこそ表現出来る魅力があると思うのです。
この新曲は将来、真野ちゃんが自分の子供に、「これが私の19歳の時の夏の歌なんだよ」と聴かせてあげられるような曲なのでしょうか?
十代のアイドルにとって、一日一日の成長の速さは加速的。その時にしか歌えない歌。そういう曲を今のハロプロは作っているのでしょうか?
「明日の光をつかめ」は、大人達の思惑に振り回されてきた子供達が「たんぽぽ農場」で成長していく物語です。惚れた腫れただとか、物語に出てくる職業を必要以上に綺麗に見せるドラマばかりが氾濫する現在、このような物語(ストーリー)を見せるドラマに現役女性アイドル(外岡えりかさん)が出演している。その外岡さんが在籍するアイドリング!!!のメンバー達は、このドラマを録画して見ているのだそうで、見ているメンバーの心には何かが残っていくと思うし、これは非常に意味がある事だと思っています。
クリエイターとして、大人として果たさなくてはいけない責任、というと重すぎますが、感受性の強い年代のアイドル達が演じたり、歌ったり、その作品に触れるのなら、心の奥に残るものを作ってほしい。今のハロプロの歌にも、そういう誇らしい輝きってある!製作者は胸を張って言えるのでしょうか?