日曜は後楽園ラクーアに行ってきました。「♪土日はよろしくね」と歌っている皆さんがこの週末は土曜日のみだったからですが、最近はずっと土曜か日曜のみでした。週末のうちの一日のヒロインなのです。
さて、後楽園にイベントを観に行ったのに何故タイトルに「秋葉原」と付いているかというと、AKBメンバーが出演するイベントに足を運んだからです。AKBメンバーを生で観るのは初めてです。
14:00からミニライブ開始という事で、13:10くらいに現地に着きました。まずは軽く現場の雰囲気をウォッチするかと思っていたら、スピーカーから「♪走りたい~」という歌声が流れてきました。渡り廊下走り隊登場です。そう、この日ラクーアでイベントを行なうのはAKBの派生ユニット「渡り廊下走り隊」。
ラクーアの1Fイベントスペースは混んでそうだからと2Fで観覧を考えて2Fに上がると、すごい人の数。握手券を持っていて優先スペースに入る人の列も出来ていますが、それを差し引いても大勢の人がいます。そして、そのほとんどが中高生くらいの人。男女比は8:2くらいでしたが、とにかく若い。ハロプロでは℃-uteの客層が若いと言われてきましたが、℃-ute以上に若い。大げさに言えば9割。それは言い過ぎだとしても8割くらいが学生層でした。
リハーサルは、「走り隊 GO! GO! GO!」と「完璧ぐ~のね」。ご存知な方も多いように生歌ではなかったです。これは本番も同様。
五人は白いシャツにチェックのミニスカートの制服。AKBの衣装と言えば制服という訳ですが、派生ユニットならもう少し自由も利くはず、この五人ならばフリフリしたドレスみたいな衣装でも良いかなと思いました。
リハーサルが終わってから、改めてどこで観るか思案して結局1Fに降り、ステージから遠い場所ながら木の下で観る事にしました。暑いですからね(苦笑)。
14:00の開演時間を10分ほど過ぎてメンバー登場。新曲「青春のフラッグ」を一曲目に歌いました。ヲタも青と赤のミニフラッグを振っています。グッズとして売られていたようです。
ハロプロヲタ的に気になるのは、AKBヲタの応援スタイルですが、イントロから大音量で「おおおーっ、よっしゃ行くぞ!」と叫ぶヲタ達。続けて叫んでいるのはメンバーの名前でしょうか?後ろで観ているからよく聞き取れませんでしたが、唸りのような怒号にも似た迫力で、多くの、いやほとんどのヲタがMIXをやっていたのでした。年齢が若い=元気がいいという訳で、声量が最近のハロプロ現場とは比較にならない大きさでした。
歌が始まるとソロパートで名前コールを入れたりするのはハロプロと同じ。ただし、ヲタの声や動きが揃っています。これは、応援の流れを覚えて輪の中に入ったら、一体感を味わえて楽しいのではないかなと思いました。
一曲目が終わると各メンバーの挨拶からトークタイムだったのですが、このトークタイムが非常に長い。ラクーアは音響があまり良いとは言えない会場なので、後ろから観ていると内容がよくわからず、ただただ時間だけが過ぎていくのでした。
20分ほどトークしていたでしょうか、或いは30分くらいだったかもしれませんが、やっとトークが終わり、「走り隊 GO! GO! GO!」、「完璧ぐ~のね」と連続で披露。イントロでは相変わらずMIXです。AKB関連の曲は似たようなアレンジ、似たようなリズムが多いと感じていますが、これはもしかして「MIXを入れやすくするため」な気がしてきました。MIXが大嫌いな人ならもう耐えられないくらい、フルボリュームでMIXが行われています。みんな楽しそう。
個人的には、ハロプロがこういう応援スタイルになったら嫌だなと思いますが、AKBならアリかなと思いました。みんな楽しそうだし、曲のリズムと合っているし、ステージパフォーマンスを楽しむ類いのステージではなくステージと一緒に楽しむスタイルで見せているAKBなら、こういう大声で応援する事をメインとした見方も合っているしと思います。
簡単なトークのあと、もう一度「青春のフラッグ」を歌ってエンディングです。ラストナンバーという事で、MIXやコールの声量が一段と大きかった印象。イベントは約50分でした。
青春のフラッグ
握手会も少し観察してみました。AKBメンバーは握手が丁寧と評判で、渡り廊下走り隊の渡辺麻友さんは特に良いみたいですが、後ろから眺めていた限りは確かにみんな丁寧そうに見えました。
係員からは「歩きながら握手してください」というアナウンスがありましたが、基本的には係員による強い剥がしは無し。おそらくマナーに反する行為をしたり、極端に粘ったりしない限りは流されたりはしないように見えました。
握手を見届けて会場を後にしながら、初AKB現場の余韻に不思議な気分になっていました。観客の多くが中高生。それも普通の恰好の男の子が多い。アイドル現場の雰囲気として自分の頭の中にインプットされている光景とはまるで違う、その現場風景は異質に思えるけれど、本来のアイドル現場のあるべき姿であるとも思うのでした。
AKBとは「秋葉原」を意味していますが、AKBの現場に訪れる客層を見てみれば、それは秋葉原ではなく渋谷的であり、センター街あたりの雰囲気に近いものを感じて、AKB48ではなくSBY48だななどと、造語を想像しながら会場を後にしたのでした。
渡り廊下走り隊を観ただけで、AKBの現場の雰囲気はこうなのだと決め付けるのはどうかと自分でも思いますが、観に行った人の話で聞く限りでは的外れでもないかなと思います。