TIFにはいろんなステージがあって、それぞれの良さがあるけれど、来場者に「一番好きなステージは?」とアンケートをとったらSKY STAGEが一位になるに違いない。フジテレビ湾岸スタジオ屋上。日頃は絶対入れないであろうこのスペースという特別感、屋上からの素晴らしい眺望、そんな場所でライブを観られるだけでもチケット代の分の価値があるのではないかと毎回思う。
スマイレージが終わり、屋上へのエレベーターの列に加わる。朝イチに屋上に向かう人達で毎度混むこの時間帯だけれど、既に並んでいた人達は上がっているようで、スマを観てから上がるという人の流れに巻き込まれないよう、早めに列に加わったおかげでスムーズに上がれた。
一日目のSKY STAGEの最初の出演は東京で活動する「ウルトラガール」。みんなを応援する正義の味方というコンセプトで、応援ソングを主体に歌っているグループだ。ステージでは常に力のこもったステージングを魅せ、大汗を流しながら歌い踊っているのが特徴。
この「常に力のこもった」というのはポイントで、地下系アイドルの場合、自分達のステージが終わったあとにロビーで物販会を行なうのが定番なのだけれど、彼女達はそれをわかっていてもステージで大汗を流して自分達を表現しているのだ。それは清々しいまでにステージへ力をこめているという意味なのであります。
去年のTIFでも、ウルトラガールのメンバーは会場内に居た。出演メンバーには選ばれていないけれど、同じ事務所から三組が出演しているので、会場内の物販コーナー(各事務所ごとにテントとテーブルが設けられている)でお手伝いをするためにやってきていた。
笑顔でグッズ販売をこなすメンバー。TIFはいろんなグループのファンがいるから、こういう場所での接客も重要だ。少しでも好印象を持ってもらい、興味を持ってもらうために各事務所のスタッフ、メンバーが頑張っている。
そして、メンバーはグループの宣伝のためにチラシを持って会場内を歩いた。会場内と言っても、勿論屋内ではなく、湾岸スタジオのある広場周辺。そこで並んでいたり、小休止している観客にアピールをするという訳だ。
しかし、チラシ配りを終えて帰ってきたメンバーに社長は怒ったという話を聞いた。社長曰く「気持ちが入っていない」という意味だったようだ。メンバーは泣いた。再び気持ち新たにしてチラシを配りに出向くメンバー。新人格のアイドルは下積みがあるのが常であるのは、どの立ち位置にいる人でも必然とはいえ、ステージに立てない悔しさ、猛暑の中で自分達を知らない人に向けてアピールしていく大変さは、当事者でないとわからない苦しみがあっただろうなと思う。
そして、今年のTIFでウルトラガールは初出場を果たした。しかも、こうして人気一番のステージのトップ出演という素晴らしいシチュエーションで。
夏の抜けるような青い空の下、メンバーは感激の面持ちでステージに立った。そして、朝から力一杯歌い踊った。それは、春夏秋冬、朝昼夜、いつも力一杯のステージを見せているウルトラガールらしいステージだった。
【LIVE MV】ウルトラガール|ウルトラ応援歌|歌詞付
(誤解をされないよう念のため書きますが、これは公式MVなのでセリフ部分以外の歌はCD音源を画像に被せています)
最後に歌った「ウルトラ応援歌」で私の後ろにいた他ヲタの人達から「いいステージ見せるなあ」という賞賛の声が聞こえてきた。私も心の中で「その通りだね!」とつぶやいた。TIF2014。いいスタートだなと思いながら、まわりの楽しそうな声と声援を聞いた。
TIF2014 タイムテーブル
http://idolfes.com/2014/time-table/