フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

TIF2014 「Peach sugar snow」 ~ささやく優しい音色~

2014-08-08 21:45:47 | アイドル etc

 今回のTIFのタイムテーブルを見ていて思ったのが、音楽的に近い系統のグループが二組あるいは三組と続くケースが多々あるということ。観る方としては予定を組みやすくて有り難い。いわゆる、楽曲に注目しているグループを立て続けに観られたりすると、ステージの良さもさることながら、客層もそういう見方をしている人が集まり平和な空間が生まれる。
 SO.ONprojectから次がPeach sugar snowという流れもそんな中の一つ。

 「Peach sugar snow」は楽曲が良いという評判を密かに聞いていたので楽しみにしていた。あまり予備知識を仕入れ過ぎずに臨む。
 三人の少女がステージに現れた。山梨からやってきたという三人は、少しばかり哀愁味のあるメロディに乗せて、ゆったりとしたダンスを魅せ、ウィスパーヴォイスで囁くように歌う。三人とも、特に左右の二人はまだあどけなさの残るルックスで、最初は少し心がたじろいだけれど、良いステージを魅せるという事に年齢は関係ない。私は次第に、その優しい音色と優しい踊りに引き込まれていった。

 「じゅもん」という印象的なミディアムテンポなナンバーに続いては、アニメ「うる星やつら」の主題歌「ラムのラブソング」。歌詞に合わせて一瞬、アイドルヲタにありがちな合いの手を叫ぶ人が一人いたが、この優しくもゆるやかなリズムのステージににそういう合いの手は不似合い。二番では自然とそういうものはなくなった。

 三曲目の「人魚~泡になって消えても~」は、三人がステージ上で眠るシーンから曲が始まる。Peach sugar snowのダンスは振り付けというより、曲の世界観の表現である。ゆるやかに動きながら、徹底的に曲を表現している。その真剣な横顔のあどけなさに、これからの更なる成長に期待をせずにはいられなかった。
 ダンスをステージで魅せるという事を芸術表現だとするなら、大人には出来ない、少女にしか出来ない表現だってある。そんな気がして、私はそのステージ世界に引き込まれていった。

Peach sugar snow 「人魚~泡になって消えても~」 MV


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする