Sengoku1985

何故、私は鉄道を撮り続けるのか?

The Museum#3

2012-08-16 | 鉄道写真


 戦前、台北から台東に向かうには、まず船で花蓮へ行き、花蓮からナローゲージ(ニブロク、762ミリ)の列車に延々と乗り続けなければならなかったのでした。現在は台北から花蓮に繋がる東部幹線が開通し、花蓮の先も改軌され、台北からの列車が直通することが可能となりました。結果ナローゲージの車両は余剰となり、多くは廃車となりましたが、一部は先回も取り上げた苗栗に残り、何両かは新しく建設された花蓮駅前に保存されました。今回はこれを取り上げようと思います。写真は、JR九州885系を元に製造された自強号、「太魯閣号」です(写真)。当然、日立製です。



 最初は、一般型気動車か、LDR2204と書かれます(写真)。併結可能な構造とはなっておらず、単行用と思われます。



 その横には木造客車、LTPS1102です(写真)。オープンデッキの客車、普通車のようです。



 その並びには、手前LOC7367(無蓋車)、奥LCC5006(有蓋車)が並びます(写真)。



 LDR2204の並びには、木造客車LTPS1375があります(写真)。雰囲気は、先ほどと同様です。



 当時のSL、LDT103です(写真)。それでも軸配置はコンソリデーションか。やはりSLですから、軸配置が分かる撮り方をしなかったのは、失敗でした。



 総括制御も可能なのか、貫通路等併結機能も備えた気動車、LDR2307です(写真)。最終期には、ナローのまま「自強号」も運転されました。



 最後は、タンク車、無蓋車、有蓋車です。貨車の車番を記録しなかったのは、失敗でした。


 これらの写真は、花蓮訪問2回目の時の写真です。初回は台湾新幹線と「太魯閣号」だけが目的で、花蓮で撮っていると、タクシーの運転手から日本語で、「社長!」と呼ばれたのを覚えています。昔は、それだけで喜んだのでしょうね。2回目には、台湾人の若者達と知り合い、互いにデジカメ写真をメールで交換し、国際交流をしました。しかし仲を取り持ったのは英語で、中国語の学習の重要性を嫌というほど思い知らされました。皆さんも、英語以外の外国語も、是非、覚えましょう。


 次回は、やはり韓国か。それでは、次回をお楽しみに。

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The Museum#2

2012-08-15 | 鉄道写真


 それでは、本シリーズ2回目、「苗栗鉄路車両文物展示館」の車両を、続けて見ていきたいと思います。


 最初は阿里山鉄道28号です(写真)。阿里山の森林資源の開発のため、日本人の手により建設された同鉄道、その初期に導入されたもののようです。1913年アメリカ製、1973年まで使用されました。



 次は、台鉄331号です(写真)。1935年日車製、サトウキビの運搬に使用されたナローのSLです。



 続いては、阿里山鉄道特別客車、SPC2です(写真)。1971年日車製、1982年まで使用されました。



 次は、台糖の公務車254号です(写真)。役員の巡視用の車両のようです。



 阿里山11403-5号DLです(写真)。割と新しい感じの機関車です。



 同機のメーカーズプレート(写真)。1955年三菱重工三原製作所製、製造第864号です。



 同じく、阿里山11403-1です(写真)。



 これも同様に1953年三菱重工三原製作所製、製造第810号です(写真)(写真)。



 最後は、本線形ナローの車両、LDH-101(DL)、LTPB1813(PC)、LDR2201(DC)が並び、その南側には、ナロー用の転車台まであります。


 このDLの北側、建屋寄りにも貨車、客車が展示されますが、公開用とはなっていないようなので、割愛します。


 阿里山鉄道(現在休止中とのこと)の奮起湖駅には、同鉄道の車両展示があるとのことですが、資料がありません。すると、あの場所を思い出すと思うのですが、どうでしょうか。


 次回は、台湾最終回となりそうです。それでは、次回をお楽しみに。

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The Museum#1

2012-08-14 | 鉄道写真


 万世橋の「交通博物館」が閉館し、さいたま市に「鉄道博物館」が出来たのも、記憶に新しいところ。更に名古屋には「リニア・鉄道館」が出来、各地に鉄道の博物館が設置されています。国内各地の博物館は当ブログに取り上げるほどではありませんが、目を海外に移しても、同様の博物館は世界各地にみられます。流石にヨークの王立鉄道博物館に行くほどの予算はないので、有料化最初のシリーズとして、アジア各地の鉄道博物館を見ていきたいと思います。


 先ずは、台湾から。台湾では、台湾中部の「苗栗」に、「苗栗鉄路車両文物展示館」なる場所があります。ここを2回に分け取り上げてみたいと思います。



 場所は、台湾国鉄西部幹線山線、苗栗駅を下車し、駅裏の機関区のある場所になります。徒歩10分ほどで、大きな屋根が見えてきます(写真)。



 目の前の側線には、現在も同形が多数活躍するEL、これにはE318とナンバーが入っています(写真)。西部幹線電化区間で、流石に「自強号」には使用されないものの、ポピュラーな形式です。



 次は旅客形SL、CT152です(写真)。1Cのモーガル、日本の8620に相当か。1918年汽車会社製、1978年まで現役でした。



 続いては貨物用SL、DT561です(写真)。1Dのコンソリデーション、日本の9600に相当か。1920年製、1979年まで現役でした。



 続いてはDL、R6です(写真)。日立製のDL、台湾輸出前に日本の国鉄が試験したものの、日本国内用としては量産されませんでした。



 その証拠、大きく”HITACHI”と刻印が入ります(写真)。



 次は大きなDL、S405です(写真)。1969年美国(米国)GM製、1997年まで使用されました。



 続いては木造二等客車、”30SPK2502”です(写真)。木造である点を除けば、現代の客車と大体同じイメージです。1953年に台湾国内で製造、1993年に使用停止、1999年に復元されました。



 そして今日の最後は、木造三等客車、”25TPK2053”です(写真)。1961年日車製、1996年まで使用されました。しかしオープンデッキの客車は、片上鉄道(廃止)以降は見たことがありません。


 これらは、全て日本と同じ狭軌車両(1,067ミリゲージ)です。そのため日本製も多いのでした。台湾は、日本と同様の鉄道環境にあり、結果新幹線まで日本と同じでした。


 次回は、同所に保存される狭軌ではない車両、則ち「特殊狭軌」の車両を取り上げたいと思います。次回をお楽しみに。

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