それでは、連載第87回目は、DD16へと話を進めていきたいと思います。
DD16は、C12やC56といった簡易線用のSLを淘汰するため、DD51初期車の機関載せ替えで余剰となったDML61S、あるいはDML61Zをデチューンして軽量化、800PSまで落とし、軽量なDLとして開発された機関車です。旅客用は気動車で足りることから主に貨物用で、所期の目的を達成、置き換えられました。
写真は若桜鉄道若桜にて、限りなく現役に近い動態保存、7号機です(写真)。鉄道総合技術研究所から譲渡された機関車です。
別の時、若桜にて(写真)。こちら側に機関があり、重量バランスに腐心したようです。
反対側(写真)。セミセンターキャブ、こちら側にはSG等の重量物が無いので、重量がかかるように各種部品が入ります。
量産されたものの、間もなく国鉄改革で簡易線が整理され、残った線でも貨物仕業が無くなり、運用が激減、余剰が生じてしまい、JRが引き継がなかった同形式もあるようです。
それでは、次回をお楽しみに。