Sengoku1985

何故、私は鉄道を撮り続けるのか?

Electric Locomotive#6

2016-09-30 | 鉄道写真


 それでは、今日は、EF58の6回目、93号機を取り上げたいと思います。


 EF58の天下であった昭和31年に、東海道本線が全線電化され、通しで電気機関車による牽引が開始されます。それに併せ、東海道本線の特急「つばめ」「はと」の、塗色変更が行われました。


 一般に、それまでの客車の塗色であった茶色や紺色は、SLの煤がついても目立たない色という消極的な塗色でしたが、全線電化でその心配が無くなったことから、各種試験塗装の後、採用されたのが、この通称「青大将色」です(写真)。EF58 93号機が、その塗色を纏っています。



 そして、その塗色で機関車から最後尾のマイテまで通され、「つばめ」「はと」は全盛期を迎えます。「つばめ」を掲出した93号機(写真)。


 しかし、この塗色は永くは続かず、151系「こだま」投入、そして「パーラーカー」の使用開始で「つばめ」「はと」も151系化され、この塗色の終焉となりました。以降は、20系客車用に直流標準色となり、一部はぶどう色2号に戻され、寝台特急、急行等の牽引に用いられるようになりました。そして、次の時代を迎えるのでした。


 それでは、次回をお楽しみに。


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Electric Locomotive#5

2016-09-29 | 鉄道写真


 それでは、今日こそは次の58を紹介する予定でしたが、またしても寄り道をします。やはり、片手落ちとなるからです。


 EF58 61号機と同時期に製造され、お召し予備機とされた、EF58 60号機。後に一般車両牽引時に踏切事故に遭い、修復はされたものの、結局廃車、大宮で解体されたとのことです。そのためか、JR貨物大宮車両所には、同機に関する展示があります。


 写真は、EF58 60のナンバープレート、東芝の製造銘板、及び1位、2位の表示板を取り付けた、記念のプレートです(写真)。全体は保存できないため、このような形となっています。塗色も国鉄規定「ぶどう色2号」とも違う、「ため色」であるのが分かります。なお、ナンバープレートが真ん中で尖っている感じですが、これは58の鼻先にあたる部分であるためで、鉄道模型のEF58も、交換式ナンバープレートはこんな造りになっています。


 全体が現存しないのは残念ですが、ナンバーだけでも残っただけ、スクラップとなった他機より運は良く、それをもって良しとしましょう。


 それでは、次回をお楽しみに。

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Electric Locomotive#4

2016-09-28 | 鉄道写真


 それでは、今回は、EF58の4回目、4両目の58にする予定でしたが、整理中に発見があり、再び61です。


 当時の所属区、田端運転所にも近い、尾久車両センターのイベントでの一枚(写真)。お召し装備をした61で、正に晴れ姿です。


 クロスする国旗の支点は菊では無く「JR」です。また、区名札の「田」、運用札の「御召」は金文字、機関士及び助士の名札入れもあり、金の板が入っています。これだけの装備があったのは、同機と予備機60号機のみです。お召し列車を牽く、最高の栄誉であったのでしょう。


 それでは、次回をお楽しみに。

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Electric Locomotive#3

2016-09-27 | 鉄道写真


 それでは、今回は、EF58の3回目、89号機をお届けしたいと思います。


 通称「パック」として親しまれた同機、人気の秘密は、やはり大窓でHゴムを使用しておらず、かつツララ切りが装備されているからでしょう。


 10年位前の、大宮でのイベント時の一枚(写真)。当時は直流標準色で、特急牽引も意識していたのか。



 現在、同機は大宮の「鉄道博物館」所蔵機となり、ぶどう色2号に塗色を改め、保存されます(写真)。位置は、奥の方、ナハネフ22 1の前、御料車の横にあたります。現在、隣にはEF55 1、通称「ムーミン」も保存されます。しかし、二度と動かず、少し寂しそうです。


 やはり、JR化後の設計機では面白くないので、国鉄時代設計機に限定し、連載していきたいと思います。


 それでは、次回をお楽しみに。


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Electric Locomotive#2

2016-09-26 | 鉄道写真


 それでは、連載2回目をお届けしたいと思います。


 EF58を語る上では、絶対に欠かせないのが、EF58 61です(写真)。お召し用機として日立に発注されたEF58、「ロイヤルエンジン」とも呼ばれます。外観は普通の茶色、則ち国鉄指定「ぶどう色2号」のように思いがちですが、正確にはそれに朱が混じった通称「ため色」です。金属帯も、一般形58はクロムメッキの帯ですが、同機は当時まだ貴重であったステンレス帯で、扱いの違いが分かります。


 お召し機関車の予備機として、同60号機も東芝で製作されましたが、踏切事故に遭い、修復も現在は解体されています。


 E655の就役で、電化区間での運用が無くなり引退しましたが、現在も多分、このまま稼働可能なように整備されているものと思われます。


 それでは、次回をお楽しみに。

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Electric Locomotive#1

2016-09-25 | 鉄道写真


 久しぶりとなった当ブログへの投稿。先回の規模があまりにも大きすぎたので、完全に負けていますが、ショートトリップにお付き合い下さい。


 今日は、今回の連載のきっかけとなった一枚から、お届けします。


 先日、「京都鉄道博物館」へ行ってきました(2度目です)。そこで、オロネ24 4を挟み、北側にEF58 150、南側にEF65 1が並ぶわけですが、「65って、数減らしているよなあ、」と思い、増して58は平成まで生き延びたのが数えるほどで、それらが、過去にどうであったか、現在写真を見返しています。それは、十分に連載ネタであると気づき、今回の投稿に漕ぎ着けました。


 最初は、EF58 150(写真)。現役末期、宮原運転所所属当時は茶色の塗装であったと記憶しますが、現在は直流標準色に改められ、保存されます。京都鉄道博物館、「トワイライトプラザ」の一角にあり、この上屋は、元は京都駅の上屋でした。


 最初は、この程度か。頑張りすぎないのも、永く続く秘訣でしょうか。


 それでは、次回をお楽しみに。

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