Sengoku1985

何故、私は鉄道を撮り続けるのか?

Electric Locomotive#32

2016-10-31 | 鉄道写真


 EF10に続く、EF11、EF12、EF13、EF14は現存が無く、EF15へと進みます。特にEF13は、中央東線普通運用で、新宿駅中距離ホームで山男然としていた姿を見ていただけに、記録が無く残念です。


 EF15は、戦後貨物標準型として設計された機関車で、202輌が製造されました。当時の旅客標準機、EF58と同時期に増備された関係で、共通点も多いとされます。また、勾配区間用に回生ブレーキを装備したEF16の種車でもあります。


 写真は、吹田市にて保存される、EF15 120です(写真)。貨物ターミナル脇の、遊歩道の中間にあり、撮影の難しい場所です。


 なお、その姿は、ED16の1B-B1の軸配置を、1C-C1とした姿です。つまり先台車デッキ付きのあのスタイルは、新性能電機が登場するまで変わらなかったのでした。ある意味、完成形であったのでしょう。


 暫くは、同型機の紹介となりそうです。ご期待下さい。


 それでは、次回をお楽しみに。

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Electric Locomotive#31

2016-10-30 | 鉄道写真


 それでは、連載第31回目は、F級電機、EF10をお届けします。


 写真は、九州鉄道博物館に展示される、EF10 35(写真)。国産初のF級貨物機であるEF10は、旅客機EF53の貨物版の様相で、しかし先台車が1軸となり、設計が異なります。旅客機の設計がEF53からEF56へと変わるにつれ、同機の外観も変化が現れています。


 同機は、東海道本線の貨物の他、関門トンネルでの使用も考えられ、一部には外板がステンレスに交換され、そのうちには銀色のEF10もあったそうですが、同区間から撤退により、塗装され無くなりました。



 別のときの撮影(写真)。同機はステンレス外板車で、関門トンネル撤退後、最終的には飯田線で使用、引退後九州で静態保存されたものが、「九州鉄道博物館」開館時に同館展示車両となり、現在に至ります。


 同系式、及び改良型のEF11、EF12は、他に保存車両が無く、残念です。


 それでは、次回をお楽しみに。


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Electric Locomotive#30

2016-10-29 | 鉄道写真


 それでは、ED16の3回目は、15号機をお届けしたいと思います。


 同機は、身延線の沿線と言うべきか、山梨県の市役所支所に、保存されます(写真)。デッキ付きのスタイルは、本当にF級の小型版のようです。



 他日、位置を変えての撮影(写真)。スタイルが分かりやすいと思います。


 これでD級の旧式小型機は終わり、続いてF級の旧式大型機へと進めていきたいと思います。


 それでは、次回をお楽しみに。

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Electric Locomotive#29

2016-10-28 | 鉄道写真


 それでは、ED16の2回目は、ED16 10をお届けします。


 10年程前、大宮のイベント時に展示される、ED16 10(写真)。スタイルも変わらず、F級電機の縮小版のようです。


 その後、鉄道博物館展示も検討されたようですが、結局展示は叶わず、昨年解体されたとのこと。残念です。


 それでは、次回をお楽しみに。


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Electric Locomotive#28

2016-10-27 | 鉄道写真


 それでは、連載第28回目は、遂に本線用国産機を登場させます。


 国産初の電機は、ED15です。舶来機を元に日立が自社で製造、後に鉄道省で採用され、ED15を名乗りました。現在も1号機が日立製作所水戸工場に保存されるといいますが、非常に大きな工場、入口も分からない程なので、増して撮影は、工場公開イベントのようのものが無い限り、不可能と思われます。


 続いて製造された国産機、ED16の1号機(写真)。三菱の製造です。「青梅鉄道公園」にて保存されます。



 近年の様子(写真)。屋根が設けられました。


 スタイルは、昨日のED53、改めED19のスタイルそのままの、1B-B1の軸配置、範を取っているのが分かります。このスタイルが、後の国産機のスタイルの元となっています。


 それでは、次回をお楽しみに。


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Electric Locomotive#27

2016-10-26 | 鉄道写真


 それでは、連載第27回目は、ED53、改めED19をご紹介します。


 長野県箕輪町の施設にて保存される、ED19 1(写真)。元はED53 3として、アメリカのウエスティングハウス・ボールドウィンで製造された機関車です。


 ED11、ED14もありますが、最もその後の国産電機に近いスタイル、というより日本がこれに範を取った機関車というべきでしょう。デッキに1軸先台車があり、軸配置は1B-B1であり、その後全くそのとおりに、日本で作っています。



 別の機会に一枚(写真)。国産機と言っても分かりません。しかし、引退した同社製の大型ELの部品を使用し、末期まで純正品を使ったカマも多いそうです。



 最近の一枚(写真)。F級電機の縮小版のような感じでもあります。


 東海道線の電化に合わせ導入された電機ですが、貨物化改造の後、最終的には全6機飯田線に集結、ローカル輸送に従事したとのことです。後継機ED62の登場で、引退しました。なお、現存は同機のみです。


 それでは、次回をお楽しみに。


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Electric Locomotive#26

2016-10-25 | 鉄道写真


 それでは、連載第26回は、引き続き舶来旧式電機をお送りします。


 写真は、ED18 2です(写真)。JR東海浜松工場のイベントでの一枚です。


 英国イングリッシュ・エレクトリック製の電機、「デッカー」の一族で、元々はED50 16として落成、貨物化改造でED17 16に改番、更に台車中間に軸重軽減用の従軸が挿入改造され、ED18 2に更に改番されました。本線引退後は浜松工場入換機として使用されましたが、JRになってから中部天竜にあった「佐久間レールパーク」(閉園)への「トロッコファミリー号」の牽引機に抜擢、再び本線を走りました。しかし故障により使用が中止され、静態保存になりかけていた、その頃の姿です。



 そして、名古屋市の「リニア・鉄道館」の開館に伴い、同館にて静態保存されました(写真)。開館間もない頃の写真です。



 今年の写真(写真)。同館は一般展示の照明は明るく、撮影には苦労しません。


 一時は、低速な飯田線とはいえ本線を走行した同機ですが、今更動態化は困難が伴い、多分駄目でしょう。残念です。


 それでは、次回をお楽しみに。

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Electric Locomotive#25

2016-10-24 | 鉄道写真


 それでは、連載第25回目は、続けて舶来電機をお届けします。


 10年程前、大宮のイベント時に、当時ハイブリッドディーゼル試験車であったキヤE991-1の隣に停まるのは、ED17 1です(写真)。元はED50 1でしたが、旧式化に伴い部品を国産品に交換し貨物用改造され、85km/h以上用の50番代から、85km/h以下用の10番代、国産貨物機の続番ED17に編入されました。


 製造は、英国イングリッシュ・エレクトリックで、通称「デッカー」と呼ばれる一族です。



 鉄道博物館内覧会での一枚(写真)。残念ながら、撮影技術が稚拙です。



 今年の姿(写真)。デッキ無し、先輪無しが、その後の日本製電機とは異なりますが、最終的には国鉄形も、この形になっています。


 そろそろ国産機が見たいですが、それにはもう少し技術の消化が必要でした。


 それでは、次回をお楽しみに。

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Electric Locomotive#24

2016-10-23 | 鉄道写真


 それでは、アメリカ製ED14の4回目、ED14 4をお届けします。


 同機も現在「近江鉄道ミュージアム」にて保存されます(写真)が、これだけは塗色が国鉄当時の色に戻されていて、ぶどう色2号になっています。国鉄当時を彷彿とさせます。


 全4輌、車籍はあったり無かったり、動いたり動かなかったりで、動画があればアクセス間違い無しですが、諸事情から本線走行は困難と思われます。


 それでは、次回をお楽しみに。

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Electric Locomotive#23

2016-10-22 | 鉄道写真


 それでは、ED14の3回目は、ED14 3です(写真、中央)。


 同機も現在、「近江鉄道ミュージアム」にて、静態保存されています。現役当時は、車両重量に起因する軸重の都合もあり、入線可能区間に限定があったそうです。


 左にはED31 4、右にはロコ1101(阪和電鉄(現「JR阪和線」)所属機、編入後も機番は変更しなかった)が写っています(再掲はしない予定です)。やはり、古典電機が好きな会社です。


 それでは、次回をお楽しみに。

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Electric Locomotive#22

2016-10-21 | 鉄道写真


 それでは、今日は、ED14の2回目をお届けします。


 アメリカ、GE製の箱形電機、ED14の、2号機(写真)。「近江鉄道ミュージアム」内で、ED14 1の北側に当たり、右には凸型の国鉄編入機、ED31 3が写っています(再掲はしない予定です)。


 塗色も国鉄時代と異なり、オリジナルからかなり手を加えているようですが、このような小型の電機が、電化草創期には主流であったことが分かります。今は、支線区でも小型機は使わず、「オフレールステーション」となり、残念です。


 それでは、次回をお楽しみに。

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Electric Locomotive#21

2016-10-20 | 鉄道写真


 それでは、連載第21回目は、引き続き旧式電機をお届けしたいと思います。


 ED12に続いては、ED13の筈ですが、他形式に改造編入後現存しないので、パスします。すると、順番は、ED14となります。


 ED11に引き続き、アメリカのGEで製造されたED14は、国鉄引退後最終的には4輌とも近江鉄道に移籍、同線での貨物輸送に従事しました。その、1号機(写真)。塗色は近江鉄道オリジナルですが、外観はED11と似ています。側部の明かり取り窓は、オリジナルは「田」の字形ですが、かなり交換されています。


 現在は、近江鉄道彦根駅構内の「近江鉄道ミュージアム」にて保存されます。


 それにしても、西武鉄道も、近江鉄道も、元は一族の経営、旧式電機がお好みだったのでしょうか。


 当分は、ED14一族の説明となりそうです。まあ、全4輌ですから、限界はありますが。


 それでは、次回をお楽しみに。


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Electric Locomotive#20

2016-10-19 | 鉄道写真


 それでは、連載第20回目も、旧式電機を続けます。


 またしても、西武横瀬車両基地からですが、写真の機関車は、輸入電機、ED12 2です(写真)。塗色も、機番も西武で改められました。


 製造はスイス、機器をブラウン・ボベリ社、走行装置をシュリーレン社(近鉄・近車の「シュリーレン台車」の提携先)が製造し、2輌輸入された機関車です。



 昨年のイベントでの姿(写真)。後に、西武ではE52と改番し、使用されました。


 故障は少なかったそうですが、スイス製の精緻なシステム(特に、継手)のため、保守関係者からは嫌われたとの話もあります。そのため、同形やそのコピーを、日本で製造することもありませんでした。やはり、バネ下重量が増えても、吊り掛けが一番簡単でした。


 それでは、次回をお楽しみに。

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Electric Locomotive#19

2016-10-18 | 鉄道写真


 それでは、今日は、電化草創期の電機、ED11形の2回目です。


 写真は、ED11 2、佐久間レールパーク(閉園)営業当時の展示です(写真)。


 同機は、引退後永く浜松工場の構内入換機として使用されていましたが、後から来た電機が取って代わってしまったために引退、同工場で静態保存され、同園開園に併せ展示されていました。1号機と同じGE製、田の字も窓まで同じです。塗色は異なりますが、これがオリジナルの塗色です。



 そして、歴史的電機であることから、JR東海が建設した「リニア・鉄道館」収蔵車両となりました(写真)。



 今年訪問時の姿(写真)。ほぼ同じですが、電球の照明が無くなった感じです。


 次は、当然順番通りです。古典電機好きの鉄道会社は、あそこと、あそこ。やはり、一族なんですねえ!


 それでは、次回をお楽しみに。


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Electric Locomotive#18

2016-10-17 | 鉄道写真


 それでは、連載第18回目は、電化草創期の電機をご紹介します。


 写真は、西武横瀬車両基地の、E61です(写真)。この番号は西武での番号で、国鉄ではED11 1と名乗る機関車でした。昨日のED10と同時期、大正期に、ゼネラルエレクトリック(GE)で製造された電機の1輌です。将来の国産化をにらんで、2輌サンプル輸入されたものの1輌です。


 デッキ付きの姿は、以降の旧式電機に通じるものがあります。なお、側面の「田」の字形の窓は、同機の特徴となっています。



 同機の、昨年のイベントでの姿(写真)。西武時代にピンクに塗装され、改番、永く貨物輸送に使用されましたが、現在は引退しています。


 そうすると、次は同型機と予想できます。多分そうでしょう。


 それでは、次回をお楽しみに。


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