とぎれとぎれの物語

瀬本あきらのHP「風の言葉」をここで復活させました。小説・エッセイをとぎれとぎれに連載します。

対中国戦にエキサイトする訳は・・・

2010-11-06 22:55:22 | 日記
対中国戦にエキサイトする訳は・・・



 人生に勝ち負けはない !! これは決して譲ることの出来ない私の根本理念である。
 しかし、スポーツは勝ち負けが最後に伴う。これは仕方のないことである。だからと言って私は負けたもののすべてが敗者だとは思っていない。試合に勝って勝負に負けるということはスポーツにはしばしばあるからである。
 でも、でも、である。今日、6日の女子バレーの対中国戦は惜しかった。これは試合にも勝負にも負けてしまった。
 2セット取られた後の3セット目は正直私は珍しくエキサイトした。一つひとつのプレーに奇声を発していたのである。孫と一緒に観ていた。小学生の孫もバレーが少し分かるらしくこれまた「やった!1」とか「惜しい!!」とか言って興奮していた。どこでバレーのルールなどを知ったのか。私は不思議に思った。とまれ、私は、理性を失うような(?)精神状態になっていた。
 ぎりぎりまで粘って1セット勝ったときには、もう何とも言えないほどの喜びがこみ上げてきた。しかし、4セット目は乱れが目立つようになり、とうとう取られてしまった。
 私は、がっくりきてしまった。
 ・・・どうしてそんなに興奮したのか。試合が終わってからいろいろ考えた。
 結果、そうだ、国際的な中国との一連のごたごたが私の心にわだかまっていたからだと結論付けた。
 尖閣列島での事件、両国のギクシャクしたやりとり、流出した映像、等々。私の心の底にはごたごたしたものが渦巻いていた。言いたくても本音をストレートには言えない。政治はかけひきである。おいおい、もっとしっかりしなさいよ。という気持ちが私の本音だった。
 スポーツで反撃したら私の溜飲が下がる。うん、ここだ。ここが私を異常に興奮させたのである。
 もとより、スポーツの中に政治色を持ち込んではいけない。だが、私のような気持ちでその試合を見ていたお方が随分いらっしゃったのではないだろうか。

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