正午、10分前に、目が覚めた。
疲れて、ちょっとのつもりで横になったのが、
どうやら、そのまま眠ってしまったらしい。
夢を見ていた。
父の運転する車に乗って、道を走っている。
しばらくすると、荷物(カート)を引いて前を歩くお客さんに追いついた。
そう、私達は、遠慮して先に出たお客さんを追いかけてきたのだ。
お客さんの横に車を止めて、私が下りる。
入れ替わりにお客さんが乗り込んだ。
車はそのまま、しばらく止まっている。
そうか、このままでは、私の立ち位置が車に近すぎて発車できない。
私は、ちょっと後ろに下がった。
1分ほど、そのまま車は止まっていたが、やがて発車していった。
私は手を振って見送る。
車が視野から消えて、さぁ帰ろうと振り返った途端、やっと気が付いた。
あの時、車が止まっていたのは、私が車から離れるタイミングなどではなく、
私が再度、車に乗り込むのを、ずっと待っていたのだ。
疲れて、ちょっとのつもりで横になったのが、
どうやら、そのまま眠ってしまったらしい。
夢を見ていた。
父の運転する車に乗って、道を走っている。
しばらくすると、荷物(カート)を引いて前を歩くお客さんに追いついた。
そう、私達は、遠慮して先に出たお客さんを追いかけてきたのだ。
お客さんの横に車を止めて、私が下りる。
入れ替わりにお客さんが乗り込んだ。
車はそのまま、しばらく止まっている。
そうか、このままでは、私の立ち位置が車に近すぎて発車できない。
私は、ちょっと後ろに下がった。
1分ほど、そのまま車は止まっていたが、やがて発車していった。
私は手を振って見送る。
車が視野から消えて、さぁ帰ろうと振り返った途端、やっと気が付いた。
あの時、車が止まっていたのは、私が車から離れるタイミングなどではなく、
私が再度、車に乗り込むのを、ずっと待っていたのだ。