ずいぶん前に図書館で予約した本がやっと回ってきました。テレビでも紹介されている人気の本です。本の中に時々経営学者ピーター・ドラッカー著「マネジメント」の文が挿入されて紹介されています。硬い文章で私は理解するのに時間がかかりそうです。そんな本から高校野球の女子マネージャーの小説がよく浮んだものだなと思いました。作者がドラッカーの本を読んでいる時に、パッと閃いたのだろうなと思いました。読んでいる途中に気になって作者岩崎夏海さんのプロフィールを見ました。
岩崎夏海(いわさき・なつみ)
ー1968年7月生まれ。東京都日野市出身。東京藝術大学美術学部建築学科卒。大学卒業後、作詞家の秋元康氏に師事。放送作家として「とんねるずのみなさんのおかげです」「ダウンタウンのごっつええ感じ」等のテレビ番組の制作に参加。アイドルグループ「AKB48」のプロデュース等にも携わる。その後、ゲームやウェブコンテンツの開発会社を経て、現在はマネジャーとして株式会社吉田正樹事務所に勤務。ー
と書いてあります。やはり普通の小説家ではありませんでした。秋元康さんの発想もすごいと思っていましたが、その秋元さんに師事され「AKB48」をプロデュースされ、バラエティー番組を制作され・・・これで納得しました。いろいろ経験豊富でいつも新しい発想を求められるような仕事に携わっておられたからこその発想だと思います。ドラッカーの本のことを高校野球の女子マネージャーに例えてわかりやすく解説され、マネジメントの教科書にもなるし、小説としても面白いです。以前ベストセラーだったスペンサー・ジョンソンの「チーズはどこへ消えた?」の本とどこか似ていると思いました。このお話は本だけに止まらず、春にはNHKアニメになったり映画化されるそうです。
「本書の印税のうち10%は著者からドラッカーに関連する機関・団体に寄付されます。」とも書いてありました。本書のおかげでドラッカーの本が売れているそうなので寄付しなくても良かったのにとは私の心の声です。
お気に入り度:★★★★★ 図書館資料 請求記号:913/イワ