Sera の本棚

感動した本のことや映画を見たり、コンサートへ行ったりした感想、高槻の写真など記録できたらいいなあと思います。

面白いほどよくわかるギリシャ神話

2011-03-07 20:17:31 | 

トルコへ行ってギリシャ遺跡やローマ遺跡を見てギリシャ神話に興味を持ちました。ヨーロッパの文学や絵画を鑑賞するにはやはりギリシャ神話を知っていた方が良いみたいです。ギリシャ神話に詳しい友達にお薦めの本は何かと聞いたら、里中真知子さんの漫画「ギリシャ神話」と答えが返ってきました。私は小さいときから漫画を読んでいなかったからか、漫画に出てくるどの人物も同じ人に見えてゴチャゴチャになってきます。「源氏物語」を漫画で読んだ時がそうでした。だから漫画は又この次に読むことにしてわかりやすそうな本を探しました。それがこの本です。吉田敦彦さんという学習院大学名誉教授が書かれた本です。やはり読んで良かったです。今まで美術館で見たことのある絵画も絵の意味がわかっていませんでした。神がどのようにして誕生したか、神の名前はラテン語、英語、ギリシャ語で呼び名が違うことなど基礎を知って、今更ながら「ミロのヴィーナス」のヴィーナスとはアフロディテ(愛と美の女神)のことだとわかり納得しました。エロスの矢に触れると恋に落ちてしまい自分ではどうしようもないこと、なるほどと納得しました。ギリシャ神話はドロッドロッの物語だと脅されていましたが、この本ではとてもあっさりと何も知識がない私にもにわかりやすく書かれています。神様の世界は人間界よりドロ~としているようです。たくさんの神様が登場して名前が一杯で覚えきれないのでまたこの次は、もう少しドロ感のある本を読もうと思います。それが終わったら漫画で復習がてら読みたいと思っています。ヨーロッパの絵画や文学に興味を持っておられる方はバックボーンにあるギリシャ神話やローマ神話など一度読まれたほうが深く鑑賞できるのではと思います。

お気に入り度:★★★★★  図書館資料 請求番号:164.3/ョ

コメント (8)
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