Sera の本棚

感動した本のことや映画を見たり、コンサートへ行ったりした感想、高槻の写真など記録できたらいいなあと思います。

グアテマラの弟ー片桐はいり作

2024-05-07 17:14:57 | 

「わたしのマトカ」片桐はいり作を読んで良かったので、もっと片桐はいりさんの本を読みたくなりました。友達が「グアテマラの弟」を教えてくれたのですぐに図書館に予約しました。「わたしのマトカ」の表紙がとても好きだったのですが、この「グアテマラの弟」の表紙にも惹きつけられました。マヤ文明の織物の幾何学模様のようで色使いも好きです。マヤ文明を先日展覧会で観てきたところで、最近の私の気に入って使っている言葉「ほんマヤ―」なのですが、ちょうど表紙と本の内容とピッタリ合う感じがして、まだまだ当分使いたいです。「わたしのマトカ」と「グアテマラの弟」の表紙をデザインされたのはグラフィックデザイナーの大島依提亜(おおしまいであ)さんです。大島依提亜さん(男性)にも興味を持ちました。

はて(朝ドラの見過ぎ)、さて、本の内容です。片桐はいりさんには年子の弟さんがおられて、長らく話をされたこともなかったのですが、グアテマラに移住された弟さんに会いに行かれます。年の差が少ないと一般的に近すぎてもめることが多いようです。片桐はいりさんは美味しい食べ物でコミュニケーションを取るようなご家族で育たれました。弟さんのお嫁さんはとてもお料理がお上手で、すぐに弟さんご家族に馴染まれました。グアテマラのラテンの大らかさや人好き、目が合うと必ず挨拶を交わす、少しでもお金に余裕があれば、貯め込まずに人に使う、少しでもやってもらえる仕事があれば、溜め込まずに人に回す、少ないお金と仕事をみんなで分け合うというのを理解し、溶け込んでいかれました。グアテマラの詳しいことがよくわかり、胸にジーンときて涙ぐみます。帰りの飛行機では、悲しいわけじゃない、嬉しいわけでもない、寂しいわけでもない、でも寂しくないわけでもない、甘くて苦い水-涙ーをすするのでした。読みやすくて楽しく感動もあり、まだまだ片桐さんの本を読みたいと思いました。最後に片桐真さん(弟さん)の解説が良かったです。幼い時のことから疎遠な時期を通って、姉弟がまた交流して、良い関係を築いています。弟さん曰く、「また姉にはグアテマラに遊びに来てもらいたいと思っている。グアテマラにもまだ姉の食べていないおいしいものがある。」お姉さんのことを熟知した弟さんのお誘いです。片桐はいりさんも弟さんも良い方だなと思いました。

弟さんが移住されたグアテマラの場所がわかるように地図を入れました。まさにマヤ文明が栄えたところです。ほんマヤ―!

大島依提亜さんを知れたのも良かったです。

2024-5-7(火) 図書館資料 請求番号:B/772.1/カ

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