友達がこの本の表紙の絵を描かれた「元祖ふとねこ堂」さんと一緒に仕事をしていたそうです。かわいい感じの人だと教えてもらいました。絵を見てもとてもかわいらしくてほっこりできるので、本も読みました。群ようこさんが書かれたものを何冊か読んでいますが、今までとは雰囲気が違い、ちょっとご立腹されている様子。題名が「いかがなものか」なので納得できました。群ようこさんのいつもの調子ではなくて、厳しい目です。例えば人前では父・母・祖父・祖母と言うべきところを最近は耳にやさしいいい方、お父さん、お母さん、お祖父ちゃん、お祖母ちゃんとアナウンサーまでが言っていること。私もつい最近、嫁と言ったら友達に「きつい言い方やね」と言われました。人様の前では嫁で家では○○ちゃんでいいと思うのですが。世の中変わってきています。トランプ大統領が大相撲を、枡席に椅子を並べて観ることやオリンピックを暑い季節に行い、組織委員会会長も問題が多くて「こいつはだめだ」とあきれたのにいつの間にか会長に納まっていたとか。本当に「いかがなものか」です。それから電車の中では見事に全員がスマホを見ていること。本を読んでいる人がいないと嘆かれています。確かに本を読んだり、新聞を読んだり、雑誌を読んだりすればいいのですが、世の中の進歩で、カフェやレストランもスマホで注文するところが増えて、コンサートや展覧会のチケットもスマホで買うことが増えてきました。2022年にシカゴへ行った時に、私はコロナになり、検査してもらおうと思ったら、ネットでどこの薬局で何時からと予約しないと直接行ってもしてもらえないのには参りました。世の中が変わっていくのには「いかがなものか」と言っていても解決しないことがあります。変わってほしい世の中と変わってほしくない世の中と、いろいろあるなと思いました。
2024-5-26(日) 図書館資料 請求番号:913/E /ムレ