・新進の作家が健筆をフル( 揮 )った。
キ
ふる(う)
揮
【解字】形声文字。手+軍。音符の軍は、めぐらすの意味。手をめぐらす、ふるうの意味を表す。
- ふるう。ふりまわす。ふりはらう。はらいのける。あらわす。「発揮」まき散らす。動かす。ゆり動かす。
- とぶ。羽をふるって飛ぶ。
- 指示する。指揮。
- はた(旗)。指示する旗。
<新漢語林より>
小学六年…キ 準1…ふる(う)
ン十年前に習ってから幾星霜。準1級の訓読みでまた再会するとは思いもしませんでした。
小学六年では、「揮」を ”ふるう”と読ませるのには無理があったのでしょうか。
大人になっても、 ”奮う” と ”振るう” と ”揮う” の使い分けができないんですからしょうがないですかね。
漢検の書き問題に限っていえば、”ふる-う” と ”ふ-るう” の区別はつくのである程度は判別できます。
でも送り仮名がなくサラから書くとなると苦しい。
[振] 突飛である。奇抜。
[奮] 盛ん、勇み立つ。発奮。勇気・士気の場合が多い。
[揮] 巧みに使って力や能力などが十分に現れるようにする。発揮する。
[振] こぶしや武器などを大きく、また、勢いよく振り動かす。
[振・奮] 勢いが盛んになる。
上記を踏まえ、
「財布の底をふるう」
「ふるってご参加ください」
「大鉈をふるう」
「料理に腕をふるう」
「暴力をふるう」
「理由がふるっている」
はどの字が当てはまるのだろう。
「指揮をふる」は、「指揮を振る」であってますか。