・肩口から下着がノゾ( 覗 )いていた。
・邪魔者はノゾ ( 除)けとの厳命だ。
★漢字検定準1級[頻出度順]問題集 高橋書店
シ
のぞ(く)、うかが(う)
覗
【解字】会意兼形声。司の上部は人の変形であり、その下の口印は狭い穴。狭い穴からのぞく事を示す会意文字。覗は「見+司」で狭い穴を通して内部を見ようとする事。
- 細いすきまからのぞいて見る。
- 転じてのぞいて様子を見る。
<漢字源>
二つ漢字が浮かびました。
でも、違いがわかりません。今でも。。
この字も説明しておきます。
キ
うかが(う)、のぞ(く)
窺
【解字】会意兼形声。「穴+規」。音符の規(コンパスで穴をはかる)は、「はかる」の意からの派生語である。
- うかがう。
- のぞ-く。うかがい見る。
<漢字源>
◆◇◆ 今まで思っていたこと ◆◇◆
・覗 ・・・ こっそり穴からのぞく。Peeping
・窺 ・・・ 身を乗り出して顔を晒して見る。
というイメージをなんとなく抱いていた。
でも、「窺」の解字を見ると、
”穴の中をはかる” ⇒ ”のぞき見る”
の意味らしい。<新漢語林>
じゃあ、穴からのぞくのは「窺く」なの?
◆◇◆ 不思議なこと ◆◇◆
・覗は、音読みでシと読みが、ナント、熟語が見当たらない!
(中国でしか使われていないのだろうか)
・窺は、ネット検索で「窺く(のぞく)」がHITしない!
(読み方はあるが実用されていない)
◆◇◆ 書き問題の出題状況 ◆◇◆
『完全征服』
・文章題
その顔をノゾき込む女房の・・・[覗・窺・(覘)]
『高橋書店』
・書き取り
努力の跡がウカガわれる。[窺]
敵の動きを身を潜めてウカガう。[窺]
・故事・諺
針の穴から天をノゾく。[覗]
管を以って天をウカガう。[※窺] ←用管窺天
・同音・同訓異字
肩口から下着がノゾいていた。[覗] 少しエッチ(笑)
・文章題
名所のノゾキ機関。[※覗] ←覗機関(のぞきからくり)
余は、朝っぱらから歌舞伎座をノゾいた気分で・・・[覗]
少時は船の中をウカガい彦左衛門が・・・[窺]
※決まりモノ
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『完全征服』→消極的・複数解答・優柔不断(笑) それだけ微妙な問題なのかもしれない。
『高橋書店』→自信満々・決めウチ過ぎだって(笑)
◆◇◆ 仮定 ◆◇◆
・ノゾクの場合は、「覗」限定ではないか。
・窺は、「窺う」しか使わないのではないか。
◆◇◆ 結論 ◆◇◆
ますます混乱してきた。。
◆◇◆ オマケ ◆◇◆
「瓶覗」という色があることがわかりました。
色も言葉もちょっと素敵です。
【瓶覗(かめのぞき)/覗色(のぞきいろ)】
瓶 覗
瓶覗き(かめのぞき)とは、白に近いごく薄い藍色。英語色名のペールアクア(ごくごく薄い水色)に近い。
藍色系統に属するが殆ど色味が無いため、オフホワイト(日本語の染色用語なら「白殺し」)に属すると考える場合も有る。
留紺>黒紺>紺(勝色)>藍>花色>浅葱>水浅葱>瓶覗き
と藍色系統ではもっとも薄い色で、染色の際も藍瓶に漬けてすぐに引き上げてしまうことから「瓶覗き」と呼ばれる。また、水瓶に映りこんだ青空の色を表現したので瓶覗きと呼ぶという説もあるが、江戸時代、瓶覗きと空色はどちらも同時期使われており、染色指南などを見るに空色のほうが濃い色で派生の色も数多く存在する。
出典:Wikipedia