ゾクサンヘンチ
粟散辺地
【意 味】粟つぶの散らばったような世界の果ての小さな国。
【解 説】特に中国などから見て日本をいう語。
「辺地粟散へんちぞくさん」ともいう。
【出 典】
【類義語】粟散辺土(ぞくさんへんど)
<四字熟語辞典>
日本の事を東夷というように、中華思想における異民族を蔑んで言った言葉だと思っていました。
でも、あれ?と思ったのは、
>特に日本人自身が、日本のことを中国やインドと対照させて、このように表現するときがある。(goo辞書)
えっ、日本人が自ら自分の事を遜ってこんなことを言ったんですか。
よくよくネット検索してみたら、結構ありますねえ。
・さすが我朝は粟散辺地の境、濁世末代といひながら〔出典: 平家 2〕
・況(いはん)や我が国は粟散辺地の境なり 〔太平記・三三〕
・茫々ぼうぼうたる巨海に船渡りして、粟散辺地の扶桑に跡をとどめ、迷える衆生を導かんと〔花田清輝・鳥獣戯話〕
・粟散辺地の主として此の大内を造られたる事〔出典: 太平記 12〕
この頃から、大国に対し弱腰な媚びた態度だった訳ではないだろうけど。