・羅( うすぎぬ ) の着物を新調した。 ★漢字検定準1級[頻出度順]問題集 高橋書店
ラ
あみ、うすぎぬ、つら(なる)
羅
【解字】会意文字。网+維。网は、あみの象形。維は、鳥をつなぐの意味。あみ・つらなるの意味を表す。
- あみ。鳥を捕らえる網。鳥あみ。
- あみする。
- つらねる。並べる。また、連なる「羅列」
- うすい絹。あやぎぬ。「綺羅(キラ)」
- かかる。こうむる。出会う。
<新漢語林より>
うすぎぬ 【薄絹】地の薄い絹織物。紗(しや)・絽(ろ)など
薄絹は、主に、夏用に使われる絹織物を指して言います。
つまり、経糸、緯糸とも、極細の糸を使って織り上げた織物で、地合いが軽薄で柔らかく、また綾目も粗く通気性に富んでいます。
絽、紗、羅など、透けてみえる生地がこれに該当します。
「羅」は、2級の字であるが、”うすぎぬ”という読み方は準1級。
同じく準1級で出てくる ”うすぎぬ” と読む字に「紗」がある。
どちらも通気性に富んだ粗い網目の薄い織物ですが、編み方織り方により呼び名が異なるようです。
同じ絹織物の仲間である「絽(ろ)」は、1級漢字で ”しまおりもの” と読むみたい。
では、同じ ”うすぎぬ” と読む字を調べてみたところ、
「絅」 1級 ひとえもの。うすぎぬ。着物の上にかける布。ベールの類。
「繻」 1級 繻子(しゅす)。サテン地。うすぎぬ。
正直言うと、ベール、サテンなどをあまりよく知りません。
でも、表外読みには今ではあまり使われなくなった遠い昔の美しい日本語に出会えるような気がします。