・艱難ナンジ( 汝 )を玉にす。
【意味】人は多くの苦しみや困難を経て初めて立派な人間となる。
★西洋のことわざ「逆境は人を賢くする」の意訳。
ジョ
なんじ
汝
【解字】形声文字。水+女。川の名。借りてなんじの意味に用いる。
- なんじ。なれ。そなた。おまえ。対等またはそれ以下の相手の人の称。
<新漢語林より>
爾との違いがよくわからない。
なんとなく感じていたのは、
汝 = 教会
爾 = 神社
汝は、キリスト教の「汝の隣人を愛せよ」を連想する。ほか[汝曹]
爾は、禰宜(ねぎ)とか天皇陛下、皇国を連想させる。ほか[莞爾、爾後、爾来、云爾]
活字でしかお目に掛かったことはないが、どちらも ”上から目線” で話し掛けている。
使う漢字が違うのは信仰している神の違いによるものなのか。
【爾汝の交わり】という諺がある。
互いに「お前」「貴様」と呼び合うような親しい交わりのこと。
「爾」も「汝」も「なんじ」と読み、お前、貴様の意。
【汝の語源・由来】<語源由来辞典>
「な(汝)」に「むち(貴)」が付いた「なむち」が変化した言葉。
「な」は自分を指す語であるが、ここでは目下や親しい人に対して用いる二人称代名詞で、「むち」は貴い者を表す。本来は、相手の尊敬の意を含んで用いられていたと思われるが、中世には対等かそれ以下の者に対して用いられている。漢字が「水」+「女」なのは、元々、河南省の嵩県から淮水に流れる「汝水(ジョスイ)」という川の名であったためで、「ニョ」や「ジョ」など昔の二人称代名詞の音に近い発音を持つことから、人称代名詞に当てられたものである。
やっぱりよくわからない。
おそらく今後も「ナンジ」を耳にすることはないと思う。