漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

犯人は他にもいる。

2010-03-12 21:32:52 | ◆準1級:読み(訓読み)
 
あってはならぬ事。。




順不同敬称略 ※写真はイメージです。






ガイシャ:鴇




ホシ:貂 ←1級漢字




重大過失致死および殺人幇助容疑:環○省





ホン
とき、のがん




【解字】形声文字。鳥+(ヒ+十)。音符の(ヒ+十)(ホウ)は、十が一つにならぶの意味。ならんで飛ぶ、のがんの意味を表す。


  1. のがん。雁(ガン)の一種。雁に似て、大きい。
  2. くろあしげの馬。
  3. やりてばば。多くは、年老いた娼婦、妓女。遊女を取り締まり世話する年配の女性。
  4. とき。つき。
    <新漢語林より>




それにしても、「やりてばば」って気になるなあ。。






asahi.com(2010年3月11日)

トキ襲った小動物はテン、施設内まだいる可能性 環境省

 新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターで、飼育していた国の特別天然記念物のトキ9羽が小動物に襲われて死んだ問題で、環境省は11日、トキを襲ったのはテンと判明したと発表した。足跡の写真を専門家が鑑定して確定した。

 訓練施設「順化ケージ」内の監視カメラの音声からは、9日午後8時17分~同11時17分の間に9回、10日午前5時45分に1回の計10回、トキが通常と違う大きな声で鳴いていたことが確認された。同省は、この10回の時刻の前後にテンが襲った可能性が高いとみている。

 同省は、ケージ内にまだテンがいる可能性があるため、1カ所にわなを仕掛けた。ケージの金網の編み目(側面は2.5センチ四方、天井は4センチ四方)は劣化していなかったが、支柱と金網のつなぎ目など、編み目より大きいすき間が62カ所あることがわかった。ただテンが侵入した痕跡は確認できなかったという。

 テンはイタチ科の一種で体長約40センチ。雑食で本州、四国、九州の山林に生息する。

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極東だから世界の果ての国なの?

2010-03-11 21:38:50 | ◆準1級:書き(四字熟語)
 
ゾクサンヘンチ
粟散辺地



【意 味】粟つぶの散らばったような世界の果ての小さな国。
【解 説】特に中国などから見て日本をいう語。
     「辺地粟散へんちぞくさん」ともいう。
【出 典】
【類義語】粟散辺土(ぞくさんへんど)
<四字熟語辞典>



日本の事を東夷というように、中華思想における異民族を蔑んで言った言葉だと思っていました。

でも、あれ?と思ったのは、


>特に日本人自身が、日本のことを中国やインドと対照させて、このように表現するときがある。(goo辞書)


えっ、日本人が自ら自分の事を遜ってこんなことを言ったんですか。


よくよくネット検索してみたら、結構ありますねえ。

 ・さすが我朝は粟散辺地の境、濁世末代といひながら〔出典: 平家 2〕
 ・況(いはん)や我が国は粟散辺地の境なり 〔太平記・三三〕
 ・茫々ぼうぼうたる巨海に船渡りして、粟散辺地の扶桑に跡をとどめ、迷える衆生を導かんと〔花田清輝・鳥獣戯話〕
 ・粟散辺地の主として此の大内を造られたる事〔出典: 太平記 12〕


この頃から、大国に対し弱腰な媚びた態度だった訳ではないだろうけど。

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鉤縄規矩の親戚になります。

2010-03-10 22:00:37 | ◆準1級:書き(四字熟語)
 
 鉤縄規矩はこちら



キクジュンジョウ
規矩準縄



【意 味】物事や行為の標準・基準になるもののこと。手本。きまり。
【解 説】「規」はコンパス・ぶんまわしのことで、円を描くのに用いる。
     「矩」は方形を描く差し金(直角に曲がった物差し)
     「準」は水平を測るための水盛。水準器。
     「縄」は直線を引くための墨縄のこと。
【出 典】『孟子』離婁上
【類義語】鉤縄規矩(こうじょうきく)
<goo辞書より>




 円



 四角



 水平



 直線


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きらびやかではありません。:審

2010-03-09 21:15:36 | ◆準1級:読み(表外読み)
 
 ・審( つまび ) らかな自供を求める。 ★漢字検定準1級[頻出度順]問題集 高橋書店





シン



【解字】形声文字。番+宷。番(ハ)は、播(ハ)に通じ、ばらまくの意味。音符の宷(シン)は、探に通じてさぐるの意味。深く物事の本質をさぐるために、要素的なものにばらばらにして、つまびらかにするの意味を表す。


  1. つまびらかにする。
  2. くわしく知る。知りつくす。
  3. 明らかにする。はっきりさとる。
  4. くわしく調べる。くわしく考える。
    <新漢語林より>



この言葉も普段言い慣れていない。
無理して使ったらボロが出そうなのでやめておく。

”つまびらか” の意味はというと、



つまびら‐か【▽詳らか/▽審らか】

[形動][文][ナリ]《「つばひらか」の音変化。古くは「つまひらか」》くわしいさま。物事の細かいところまではっきりしているさま。

 出典:小学館



そうですそうです、こんな問題もありました。


 ・自宅の間取りを詳( つまび ) らかに製図する。 ★漢字検定準1級[頻出度順]問題集 高橋書店




どちらも「高橋書店」の表外読みからの出題です。
不思議なことに「完全征服」では、どちらも出題されていません。
書き取り問題はというと、「高橋書店」「完全征服」のどちらからも出題されていない。
(そもそも、表外読みの書き取りが存在しているのかさえしらん。)

”表外読み” の読み方はわかる。じゃあ実際使う時の ”使い分け” が疑問に思うはず。


 ・審らか・・・ 物事の本質をさぐる。考えはっきりと悟る。

 ・詳らか・・・ 物の姿、さまを言葉にする。



という感じなんだろうか。

でも、わたしは ”つまびらか” と平仮名で書くか、やっぱりボロが出そうなので別の言葉を使うんだろうな。

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メッキに漢字があるの? :鍍

2010-03-08 21:51:07 | ◆準1級:書き(故事・成語・諺)
 
 ・メッキ ( 鍍金(滅金) )が剥げる。


 【意味】取りつくろうことができなくなって、本性が現れる。外面の飾りが取れて、悪い中身が現れる。上辺の誤魔化しが利かなくなって、本性が現われる。






めっき




【解字】形声文字。金+度。音符の度は、渡すの意味。薄い金・銀などを他の金属にかぶせわたす、めっきの意味を表す。

  1. めっき。金銀などを溶かし、物の表面に流しつけてかざること。また、そのかざり。
    <新漢語林より>




「鍍」の字を見たことある人はほとんどいないと思います。

これは、ことわざの書き問題ですが、


 メッキ ⇒ 鍍金、鍍、滅金


「鍍」一字でもメッキと訓読みで読むようです。
でも不思議なことに、高橋書店の問題集では「鍍金」と「滅金」しか正解に載っていませんでした。
それとも、上のことわざの場合は「鍍」ではなく「鍍金」限定なんだろうか。



読みでもなかなか難しい。いわゆる難読。

わたしを含め「トキン」と読む人が大半なのではないでしょうか。
上のことわざの問題なら「メッキ」しか正解ではないと思うけど、


 「鍍金工業組合」


なら、メッキコウギョウクミアイ より トキンコウギョウクミアイ の方がより相応しいと感ずる。
(正解はどっちだろう?)


でも、

 鍍金 ⇒ メッキ、トキン


で合ってると思います。



最後に、おそらく皆さんが疑問に感じてること↓


東京都鍍金工業組合


一般には外来語と信じられている「メッキ」という呼び名は,実ぱ“滅金”という純粋な日本語である。 太古のメッキ技術は主として金や銀を水銀に入れて溶融,その溶液中に被加工物を入れるか, または溶液を被加工物に塗り、たいまつであぶり被加工物の表面に金や銀を析出するという方法で行なっていた。 このため水銀中で金銀が溶解して原型をとどめなくなるところから「金が滅する」つまり“滅金”と呼ばれた。

後世になって「鍍金」という字をつかうようになり、さらに漢字制限で「鍍」が使えなくなって, カナ文字の“メッキ”が幅をきかすようになった。

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ちょいと、おたずねします・・・ :訊

2010-03-07 15:52:15 | ◆準1級:書き(書き換え漢字)
 
 ・担当者を呼び訊 ( タズ ) ねる。





ジン、シン
たず(ねる)、と(う)、き(く)、たよ(り)




【解字】形声文字。言+卂。音符の卂(シン)は、素早く刃物で切りつけるの意味。矢継ぎ早に問いただすの意味を表す。


  1. と-う。たず-ねる。上の者が下の者に問いただす。
  2. おとずれる。訪問する。
  3. 取り調べる。罪を調べる。
  4. 責める。とがめる。
  5. 告げる。知らせる。
  6. 言う。述べる。また、その言葉。
  7. たより。音信。
  8. うごく。ふるう。
    <新漢語林より>


さらに、、



  • はやく飛ぶ。はやい。→迅
    【解字】会意文字。乙+十。乙は彫刻刀を、十は切り傷をかたどる。素早く切りつけるさまから、はやいの意味を表す。



  • 「尋ねる」と「訪ねる」の違いなら楽勝。

    でも、「尋ねる」と「訊ねる」の違いはというと結構微妙。


     ・・・ わたしに対して教えてください。(自分がへりくだっている)


     ・・・ 強い口調で聞き出す。(上目線で見下ろしている)



    尋は、

     探し求める
     探求する。
     質問する。


    訊は、

     矢継ぎ早の質問を浴びせることにより、相手に考えるいとまを与えない。
     狡猾な事を考えさせない。


    なのだから、根本的に意味合いが違ってくる。



    書き換えが認められている常用漢字として、


     「訊問」 → 「尋問」

     「審訊」 → 「審尋」

     「訊責」 → 「尋責」?


    上の熟語に限って言えば、あくまで尋は訊の書き換えでしかない。
    いわゆる代用品のピンチヒッター。


    ---
    次の字を書き換えが認められている常用漢字に改めよ。

     ・訊問  → ()問




    これは実際の問題であるが、なんだか「尋」の字の問題のように見える。※「尋」の字は4級の漢字。
    漢検協会としては、準1級で「訊」という字を習得してもらうには是が非でも「訊」を書かせたいはず。
    でも、「訊」のつく熟語では「尋」の書き換えが認められているからジレンマがあると思う。


    「訊」に似た字で、迅速の「迅」という字がある。

     訊は、言葉が早い。

     迅は、動作が早い。

       ※「迅」の字は2級の漢字。




     「被告にたずねる」

     「警察にたずねられる」


    という文章題で、「尋ねる」 はないだろう。

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    ガッツリは、「喰う」だと思う。:喰

    2010-03-03 21:44:30 | ◆準1級:書き(故事・成語・諺)
     
     ・シックイ ( 漆喰 )の上塗りに借金の目塗り。


     【意味】はっきり言ってわかりません。駄洒落のようですが・・・。
         漆喰の上塗り→剥がれやすい?
         借金の目塗り→塗って塞ぐ?

         2010.03.21追記
         意味がわかりました!こちら




    く(う)、く(らう)



    国字(和字)
    現代表記では、「くう」は全て食うを用いるが、大いに飲んだり食ったりする事を強調したり、それと好ましくないことである事を示すために喰うを用いる場合がある。

    ・大めしを喰う
    ・泡を喰う
    ・出喰わす



    ”食う” を大袈裟に表現したり、下品な食べ方を蔑んだりする時に ”喰う” を使っているようですね。

    ”喰う” は動詞ですが、名詞の当て字として、「漆喰」と「馬喰」があります。


     漆喰(しっくい)・・・ 家屋の土で造られた壁の上塗り材

     馬喰(ばくろう)・・・ 牛馬の売買や周旋を職業とする人


    漆喰は「石灰」の唐音。(石灰=シックイ)

    馬喰は「伯楽」の音便。

     はくらく(伯楽)→ ばくろう(博労/馬喰)


    余談ですが、
    北海道の方言で「交換する」ことを意味する「ばくる(ばくろう)」は、「馬喰」からきているのは結構有名。


    おっと、馬喰町もありましたね。語源はやっぱり博労のようです。


    ※ちなみに準1級の問題には「漆喰」の書きしか出ないでしょうね。



    ---
    伯楽

     馬の良否を見分ける名人、馬医。転じて人物を見抜く眼力のある人物をさしていう。名伯楽。 晋の趙鞅の臣、郵無正が馬を御する名人であったことから、後に馬の鑑定人をさす言葉となった。伯楽は郵無正の字。また、天帝の馬をつかさどる星の名であるいう。由来については諸説あるが、字が楽で一家の長男(嫡出)であれば伯楽と呼ばれるので、春秋戦国時代にはかなりの数の伯楽がいたと思われる。

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    迷った時は平仮名で(嘘 :揮

    2010-03-02 22:10:51 | ◆準1級:書き(書き取り)
     
     ・新進の作家が健筆をフル()った。






    ふる(う)




    【解字】形声文字。手+軍。音符の軍は、めぐらすの意味。手をめぐらす、ふるうの意味を表す。

    1. ふるう。ふりまわす。ふりはらう。はらいのける。あらわす。「発揮」まき散らす。動かす。ゆり動かす。
    2. とぶ。羽をふるって飛ぶ。
    3. 指示する。指揮。
    4. はた(旗)。指示する旗。
      <新漢語林より>



     小学六年…キ 準1…ふる(う)

    ン十年前に習ってから幾星霜。準1級の訓読みでまた再会するとは思いもしませんでした。
    小学六年では、「揮」を ”ふるう”と読ませるのには無理があったのでしょうか。
    大人になっても、 ”奮う” と ”振るう” と ”揮う” の使い分けができないんですからしょうがないですかね。
    漢検の書き問題に限っていえば、”ふる-う” と ”ふ-るう” の区別はつくのである程度は判別できます。
    でも送り仮名がなくサラから書くとなると苦しい。


     [振] 突飛である。奇抜。
     [奮] 盛ん、勇み立つ。発奮。勇気・士気の場合が多い。
     [揮] 巧みに使って力や能力などが十分に現れるようにする。発揮する。
     [振] こぶしや武器などを大きく、また、勢いよく振り動かす。
     [振・奮] 勢いが盛んになる。



    上記を踏まえ、

     「財布の底をふるう」
     「ふるってご参加ください」
     「大鉈をふるう」
     「料理に腕をふるう」
     「暴力をふるう」
     「理由がふるっている」

    はどの字が当てはまるのだろう。


    「指揮をふる」は、「指揮を振る」であってますか。

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    簡単なので拘りたい。:井

    2010-03-01 21:52:39 | ◆準1級:書き(書き取り)
     
     ・セイゼン( 井然 (整然) )と計画された都市。





    セイ
    ショウ




    【解字】象形文字。いげたの象形で、井戸の意味を表す。

    1. い。いど。地を掘ったり管を通したりしたりして地下水を汲み上げるようにした仕掛け。
    2. いげた。いげたの形。いげたのように縦と横の線が垂直に交わってるさま。「天井」「井井」
    3. 周代の制で、一里四方九百畝の田地。
    4. むら。まち。人の集まる所。「市井」
    5. 星座の名。二十八宿の一つ。
    6. 易(エキ)の卦(カ)の一つ。巽下坎上(ソンカカンショウ)。君子が徳をかたく守ってるさま。
    7. おきて。法。
      <新漢語林より>




    「整然」でも正解みたいですが、なぜか括弧書き。

    どうも「井然」が書いてもらいたい字のようです。(漢検協会にとって)

    でも普通の人は「井然」なんて熟語は馴染みがないはず。



     【井然】 (区画などが)乱れたところがなく正しく整っているさま。きちんと整ってるさま。

     【整然】 正しく整ったさま。


    どうやら KeyWordは「劃」のようです。

    区画は区劃の現代表記。 劃は ”くぎる” という意味。

    「土地を測量し、井桁にくぎった」 時は、井然という字を使うのかな。


    今後、わたしも拘って使い分けてみようかと。
    「整」より「井」の方が簡単だし。。







    heyqlowの覚え書き

    from_Sapporo   by heyqlow

    heyqlowさん のページでわたしのブログが紹介されていました。そして身に余るお褒めの言葉、本当に恥ずかしい限り。(褒め過ぎですってば)
    漢字に対し一家言を持ち、誰よりも日本語を大事にしているheyqlowさん。少々辛口なのは、漢字を愛する心の裏返しなのでしょう。
    コメント (2)
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