クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

ピアノ発表会

2014-06-22 | 下の娘ごと

昨日は、E先生門下発表会がありました。

と言っても、11月に行われる発表会がメインなので、

今回は軽い感じ。

ドレスも着ませんし。

高校生は制服。

E先生も、

「勉強会みたいな感じかしら。」

とおっしゃっていました。

場所は、大学の小ホール。

娘が弾く曲は、3月から長らく練習を続けている、

シューマンのアベッグ変奏曲。

まだ最後まで出来ていないので、最終章の手前までです。

この曲は、ピアノ経験の浅い娘がこれまで弾いて来た数少ない曲目の中で、

突出した難しさ。

いきなり何段もハードルが上がった感じ。

素人の私が楽譜を見ると、その音の多さに目が回ります。

あまり知られていない曲ですが、隠れた名曲且つ難曲と言われているそうです。

コンクールや試験によく使われる曲のようです。

有名ピアニストの素晴らしい演奏を聴いてみて、

これは娘には早すぎるんじゃないか?

無理なんじゃないか?

とも思ったのですが、E先生が娘のために選ばれた曲ですから、

まさか最初から「できません。」とも言えませんし。

娘、持ち前の負けん気で頑張りました。

親の私から見ても、よくここまで仕上げたなと思います。

レッスンでは毎回泣きました。

マスクを持っていって、レッスンの後は必ず付けていたようです。

E先生とは、1ヶ月ほど前に一度電話で1時間ほどお話したことがあるのですが、

「ダメな子とは楽しくレッスンするんです。 見込みがあるとどうしても厳しくします。」

とおっしゃっていました。

まあ、このことについては又の機会に書くかもしれませんが、

とりあえず厳しくされているうちが華ですね。

さて、本番。

娘、激しくたくさん間違えました。

ミスタッチも多かったし、弾きなおしてしまった部分も数ヶ所。

すべて早いパッセージのところ。

見事な間違えっぷり!

しかし、とても音楽が流れていました。

娘らしい綺麗なシューマンでした。

だからちっとも失敗した感がなかったんです。

発表会後、娘に最初に会った時も、

「すごく良かったよ!」と声をかけたくらい。

私は、娘が演奏している間、E先生の様子をちらちら確認していたのですが、

先生は曲調に合わせて体を揺らしながらうつむいて聴いていらっしゃいました。

娘がちょこちょこ間違えても、ピクリともせず、顔を上げることもなく、

ひたすらうつむいたまま聴き入っている様子でした。

娘が弾き終わると、頭の上で拍手をしてくださいました。

通常、顔の前で拍手をされるので、

やっぱり良かったんだ!とちょっとホッとしました。

直後の講評は、

「良かったじゃない。良かったわよ。自分の音を良く聴けてた。響きを良く聴けてたわよ。」

でした。

数々の間違えについては、全く触れず。

現実には、あれだけ間違えたら、試験でもコンクールでも即失格ですけどね。



新鮮で綺麗なトマト。





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