クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

卒業実技試験 その5

2017-12-31 | 上の娘ごと

フランス駐在時代の娘たちのヴァイオリンの先生

に時々言われていたことがあります。

「上の娘ちゃんと下の娘ちゃんと足して二で割っ

たらちょうどいいのにね。」

どちらも飛び抜けてというわけでは全然ありませ

んが、上の娘は表現力より技術、下の娘は技術よ

り表現力がより長けていました。

音楽を学ぶ上で、どちらも大切で必要不可欠なも

のですが、先生はよくこうおっしゃっていまし

た。

「表現力や音楽性は、経験と学習で身に付いてい

くけれど、技術は頑張ったからといって必ずしも

身に付かない。」




皆さま

今年も 「クラシックな音楽的生活」 に訪ねて来

てくださり、ありがとうございました。

2018年も引き続き、よろしくお願い致します。

良いお年をお迎えくださいね。



某所で、夫の機材を使用して、上の娘の録音&録

画。








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卒業実技試験 その4

2017-12-30 | 上の娘ごと

毎年、卒業実技試験は大学の大ホールで行われま

す。

付属高校時代からこれまで、年に2回受け続けて

きた実技試験はすべて小ホール、あるいはそれに

準ずるスタジオで行われてきました。

大ホールではオーケストラや室内楽の一員として

演奏したことは数多くありますが、ソロで演奏す

るのはこの卒試が初めて。

おそらくほとんどの学生が初めてなはず。

Sくん含めほんの数人しか大ホールでのソリスト

経験はないと思います。

例年は試験の数日前に大ホールでのリハーサルが

行われるそうなのですが、今年度は日程の関係だ

かでまさかのリハーサルなし。

大ホール経験者のほんの数人を除き、全員が同じ

条件とはいえ、ぶっつけ本番となるのはかなり厳

しいこと。

せめて響きの確認はしておきたかったと、娘もか

なり不満そうでした。

Y先生やこの大ホールで数え切れないほど伴奏を

されてきたS先生からアドバイスはいただきまし

たが、やはり実際にその場に立って演奏をしてみ

ないことには想像の域を出ません。

娘はそのことを直前までずっと気にしていたので

すが、私はそこまで気に留めていなかったので

す。

でも、まさに試験本番の真っ最中、それがどれだ

け大切なことだったか、遅ればせながら気付きま

した。

これまでもコンクールなどで、そこそこの大きさ

のホールでソロで弾くことはありましたが、大学

の大ホールほどではなく、そうしたキャパのホー

ルで演奏するには、それに合わせた演奏が必要な

のだということを改めて実感したのでした。



アイスクリームもソフトクリームも、コーンより

カップ派。







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卒業実技試験 その3

2017-12-28 | 上の娘ごと

第一線を退かれて以来、学生の指導に力を注いで

いらっしゃるY先生ですが、卒試ということもあ

り、とりわけ熱心にレッスンをしていただいたよ

うでした。

巨匠ジョルジュ・パオクのフィンガリングで、ど

うにも音程が取りにくい箇所があり、一度レッス

ンの時にその箇所だけ一般的なフィンガリングで

こっそり弾いてみたことがあったのですが、Y先

生はさすがに騙されませんでした。

そこ、指違うよ! とすぐに止められ、やり直さ

せられました。

そこで娘は、その箇所は特にどうしても音程が不

安定になってしまうのでフィンガリングを変えた

い、と勇気を持って申し出たのですが、すぐに却

下されました。

もちろんその頃には、全てきちんと意味があって

そうしたボーイングやフィンガリングになってい

るということはよく理解していたのですが、危な

い橋を渡って外すよりは確実に音程を取りたい、

と切に思っていたのでした。

しかし、Y先生はたった1箇所のそれをも許され

なかったので、何度も何度も練習して確実なもの

にしていくしかありませんでした。

結果的に、確率が上がったのであれば、それは良

い形で自分に帰って来たということです。



クリスマスケーキは、娘たちの共同制作。

今年はスポンジを4段にし、シロップをたっぷり

めに吸わせ、口溶けを良くしたところが工夫した

点だそうです。










なるほど確かにあっという間に口の中で溶けまし

た。



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卒業実技試験 その2

2017-12-27 | 上の娘ごと

試験直前は比較的調子が良かったようでした。

爪の負傷は別として。

いつも本番の1週間前になると、本番を仮定し、

私の前でやり直しなしの一発勝負の通しをしま

す。

1週間毎日やります。

これを今回もやったわけですが、初日は感動して

涙してしまいました。

あの難曲をよくここまで仕上げて来たな・・・

と。

いえ、もちろんそこまで大した出来ではないので

す。

あくまで娘基準。

彼女の中でどれだけ頑張り、結果どれだけ上達し

たかということ。

間違いなく、確実に一皮剥けていたので、とても

嬉しかったのです。

試験当日の朝も、好調をキープしていました。

逆に、渾身の演奏だったので、ちょっと本気出し

過ぎなのでは? ここで使い果たしたらダメじゃ

ん! と話したくらいでした。

迎えた本番。

実は私はなかなか娘の演奏に入り込めませんでし

た。

というのも、いつになく心配で心配で、緊張し続

けていました。

大切な出だし、失敗しませんように!

この苦手な箇所、クリアできますように!

この速いパッセージ、指がもつれませんように!

暗譜が飛びませんように!

音楽が止まりませんように。

音程外しませんように!

そんな事ばかり考えていました。

そんな中でも、1つはっきりと気付いたことがあ

りました。

それはとても重要なことでした。







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卒業実技試験

2017-12-26 | 上の娘ごと

瞬く間に日々が過ぎ去って行き、気が付けば今年

もあと5日。

上の娘の卒業実技試験は無事終わりました。

先週木曜日、公開で行われ、家族で聴いてまいり

ました。

来年3月卒業予定のヴァイオリン専攻の学生は、

27名。

娘が演奏した曲は、「バルトーク ヴァイオリン

協奏曲 第2番 第1楽章」。

超難曲であり、一筋縄ではいかない曲。

相当苦労するであろうことはわかっていました

が、遡ること2年、2学年先輩の卒試を聴きに行

った娘はこの曲と出会い、そのすばらしさに魅了

され、その時から「自分の卒試で弾こう!」と心

に決めていました。

それから2年、果たして自分の実力でこの超難曲

を弾きこなすことができるのだろうかと若干の迷

いが生じたりもしましたが、Y先生に強く推して

いただき、最終的に初志を貫きこの曲に決めまし

た。

譜読みを始めてみると、実際非常に大変でした。

すでに十分難しい楽譜であるにもかかわらず、Y

先生が敬愛する巨匠ジョルジュ・パオクの超難解

なボーイング及びフィンガリングでなければ、こ

の曲を弾いてはいけないと強く念を押されたから

です。

輪をかけてハードルが上がりました。

そこから、娘の挑戦は始まりました。









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