昨日は、とても勉強になるものを聴いてきました。
途中15分の休憩を挟んで、午後3時から午後7時位まで聴いてきましたが、
退屈する余地のない、素晴らしい内容でした。
上の娘が通う音大で行われた、
「マキシム・ベンゲーロフによるヴァイオリン公開マスタークラス」。
現在世界最高のヴァイオリニストと言われるマキシム・ベンゲーロフ。
フランス駐在時代から、この方のCDをよく聴いていました。
肩の故障で演奏活動を休止、再起不能と言われた時期もありましたが、
見ているこちらが苦しくなるほどの無理な姿勢での演奏から、
本来あるべき正しい姿勢での演奏に改善、見事に復活を果たしました。
自信の辛い経験から、この日のマスタークラスでも、
姿勢についてと、首や腕の力の入り過ぎについては
特に敏感に注意されていました。
「今は良くても20年後には弾けなくなるよ。」と。
この日の出演者は、8名。
最年少は、京都からやってきた小学6年生。
彼女と、東京G大の男子学生2名が他校からの選抜組。
あとは、当音大の付属高校生2名、大学生3名です。
当然のことながら、この5名は特別特待奨学生です。
1人あたりの持ち時間は、きっかり30分です。
時間の関係で、最後の学生のみ聴くことができませんでしたが、
さすがにみなさん素晴らしい演奏でした。
ベンゲーロフも、まずは賞賛。
それから、それぞれの気になる点、改善すべき点などを見ていきます。
彼の指導の仕方が、うちの娘たちが上海駐在時代にお世話になった
ロシア人の先生とびっくりするほどそっくり!
ベンゲーロフもロシア人なので、ロシア人の指導とはこういう傾向にあるのかも。
基本的に熱い指導です。
身振り手振りが激しい。
たとえ話が多く、理解しやすい。
シャイな日本人学生はそのテンションの高さに圧倒されていたかもw
気さくな人柄で、的確、丁寧、熱心、そしてウィットに富んだ素晴らしい指導でした。
意外にびっくりしたのは、学生たちが注意された箇所をすぐに直せなかったこと。
これだけ優秀で、すでに自身の演奏がほぼ確立されていると、
そうそう簡単には直せないのかもしれませんね。
隣の席で、上の娘も感動の面持ちで聴いていましたが、
「いいなあ、私もベンゲーロフの指導を受けたい。」
と言い出しました。
まあ、そうでしょうね。
「まずは特別特待奨学生になることじゃない?」
「無理!!」
わかってます。
今週月曜日は、指揮専攻の学生が指揮するオーケストラの本番でした。
ベートーベン交響曲第1番とドボルザーク交響曲第8番を演奏。
娘は、1stヴァイオリンで参加しました。
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