REPORT

SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

[Report]Tour of Singkarak 7-9ステージ 

2015年10月13日 | レースリポート

Tour de Singkarak 2015 (UCI2.2/インドネシア)
2015/10/3-11 (9ステージ)

ツアー・オブ・シンカラ、大会全日程を終了しました。

・10/9 第7ステージ Pasaman - Pasaman Barat 123㎞
 出走=秋丸、横山、小山

この大会、多くの選手が食中毒等でリタイアしていましたが、ついに
入部キャプテンも発症してしまいこの日はスタートすることができま
せんでした。
この日は比較的距離が短く、山の標高も862mとそれほど高くないため、
チームにとってチャンスがあるレースと思われました。しかしながら
スタートしてみると、道は細く平坦部分のほとんどない厳しいコースと
なりました。スタートから5名の選手がエスケープし後方をイラン勢が
コントロールする形でレースは進みます。逃げる5名はそのままの勢いで
逃げつづけ、さらにそこから下りでアタックしたRabou Thomas 選手
(Attaque Team Gusto)が下りのテクニック差によりリードを広げ
そのまま独走勝利を飾りました。後続大集団に残った秋丸が上位を
狙いますが集団中ほどでのゴールとなりました。

Tour of Singkarak (2.2) - Stage 7
1 Rabou Thomas Attaque Team Gusto 3:03:35
2 Felipe Marcelo Team 7 Eleven Road Bike Philippines 4:12
3 Monier Damien Bridgestone Anchor Cycling Team ,,

 


・10/10 第8ステージ  Pasaman Barat - Lawang national Park 124km
 出走=秋丸、横山、小山

昨日のゴール後から、秋丸も消化器系に不調を訴えましたが何とか
スタートラインに並びます。この日は比較的平坦で進んでゆき
最後の20㎞に標高1240m、44のつづら折りを登るケロックの登坂
が待ち構えます。スタートからイラン勢がコントロールし進みます。
途中、先行する選手に秋丸が単独ジャンプアップ、のぼりを前に
先行することを狙いますが体調不良も重なり、先頭からドロップ
してしまいます。最後の登り手前では横山も数名の選手と抜け出し
ますが、最後の山に入る直前で集団にキャッチされてしまいました。
ここからは、登坂力に長けるイラン勢の独壇場。集団は崩壊し
最後はイラン勢同士の戦いに。1975年生まれのベテランKAZEMI選手
(Tabriz Petrochemical)が独走勝利しました。

Tour of Singkarak (2.2) - Stage 8
1 Kazemi Ahad Tabriz Petrochemical Team 3:27:14
2 Moazemi Arvin Pishgaman Giant Team 0:16
3 Kolahdozhagh Amir Tabriz Petrochemical Team 1:00

 


・10/11 第9ステージ Padang Panjang - Padang 136km 
 出走=秋丸、横山、小山

最終日のこの日はコースが短縮され途中の山岳ポイントが無くなり
ます。この日唯一の登りはスタート直後の丘となりました。しかし
ながら、ポイントを争う選手のアタックが開始され、スタート後5㎞
地点では早くも多くの選手が集団からこぼれていきます。19歳ながら
ここまで戦ってきた小山も集団から遅れ始めます。この山岳を終え
4名の逃げ集団ができました。メンバーは既にこの大会2勝を挙げる
Sohrabi Mehdi (Tabriz Petrochemical Team)のほか、ブリヂストン
アンカーの初山選手、アイサンレーシングの伊藤選手も入ります。
この逃げのスピードは強力でゴール地点、パダン市の周回コースに
入るまで4分の差を保ちます。8㎞のコースを5周する最後の
周回コースに入ってもこの差はなかなか埋まりません。
最後は集団を牽引するイラン勢もあきらめを見せ、4名の逃げ切り
は確実となりました。スプリンターのSohrabi選手は自信を見せ
ラスト300mから前に出て流しながら先行、ラスト150mからスプリント
を開始しましたが、ゴール直前、初山選手が鋭い伸びを見せ見事
ステージ優勝。日本人選手として、この大会唯一のステージ優勝
を獲得しました。

9日間の長丁場レース、レース外でのトラブルも多く続いたレース
でしたが、選手は積極的にレースで戦い抜きました。シマノレーシング
としては結果を出すことはかないませんでしたが、若いメンバーの
成長はシーズンを通し日々見受けられます。イラン勢に対抗した
日本チームの活躍は素晴らしく、まずはそのレベルまで追いつくことが
今、目標に置くべきポイントとなるでしょう。この経験を生かし、
結果を出すべく活動を続けてゆきます。

Tour of Singkarak (2.2) - Stage 9
1 Hatsuyama Sho Bridgestone Anchor Cycling Team 2:49:52
2 Sohrabi Mehdi Tabriz Petrochemical Team ,,
3 Felipe Marcelo Team 7 Eleven Road Bike Philippines ,,

Tour of Singkarak (2.2) - General Classification
1 Moazemi Arvin Pishgaman Giant Team 29:40:52
2 Zargari Amir Pishgaman Giant Team 3:23
3 Askari Hossein Pishgaman Giant Team 4:11

24 YOKOYAMA Kota Shimano Racing Team 50:03
34  AKIMARU Yuya Shimano Racing Team   1:03:47
59  KOYAMA Takahiro Shimano Racing Team  2:02:08


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[Report]Tour of Singkarak 4-6ステージ 

2015年10月08日 | レースリポート

Tour de Singkarak 2015 (UCI2.2/インドネシア)
2015/10/3-11 (9ステージ)

ツアー・オブ・シンカラ、既に6日間の日程を消化しております。

・10/6 第4ステージ Sawahlunto-Solok Selatan 163㎞
 出走=入部、秋丸、横山、小山

この日も厳しい登りが用意された山岳ステージ。60㎞地点ほどに
標高1400mの山が立ちはだかります。スタート直後からイラン勢
が集団を完全にコントロール。山岳に入ると集団は大きく分断されます。
先頭にはイラン勢とそれに対抗するBSアンカーのトマ選手、キナンサイ
クリングチームのジャイ選手で形成される9名が先行します。このまま
レースは進行し、最後はKolahdozhagh Amir選手(Tabriz
Petrochemical Team )が優勝しました。
レース中入部選手は他選手の斜行により接触落車、肘がはれ骨折の
疑いを抱えながら走り切りました、ゴール後体調を崩し救急車で病院へ
搬送されますが、検査の結果骨折は無し。明日以降のレースに出走
できるか様子を見ることになります。レース後は5時間の車移動、
過酷な1日となりました。

Tour of Singkarak (2.2) - Stage 4
1 Kolahdozhagh Amir Tabriz Petrochemical Team 4:30:19
2 Lebas Thomas Bridgestone Anchor Cycling Team ,,
3 Crawford Jai Kinan Cycling Team ,,

▲スタートサインを終えた選手 Photo:SHIMANO Racing


▲どこを走っていても沿道には人だかり。スポーツイベントを目にすることは少ないはず Photo:SHIMANO Racing


▲クラッシュで肘を打ち付けた入部はゴール後病院へ。骨に異常はなかった。Photo:SHIMANO Racing

 

・10/7 第ステージ5 Harau-Ngalau Indah 164km
 出走=入部、秋丸、横山、小山

この日は山を4つ超えます。最大の峠は標高1118m。スタート後に
4名の選手が抜け出しに成功します。厳しいコースレイアウトの中で
後続集団もペースを上げ先頭集団は飲み込まれるかに思われました
が、先行する選手の中から西薗選手(BSアンカー)とMaleki Behnam選手
(Tabriz Petrochemical)は後続集団の追走をかわし2分先行。
そのまま逃げ切ることに成功しました。シマノレーシングではこのレース
で日々調子を上げている横山航太が3位争いのメイン集団に残り
スプリントに備えますが、力及ばず28位でのゴールとなりました。
昨日の落車で肘を負傷した入部キャプテンも何とかゴール。残り3日間に
望みをつなげました。

Tour of Singkarak (2.2) - Stage 5
1 Maleki Behnam Tabriz Petrochemical Team 4:13:51
2 Nishizono Ryota Bridgestone Anchor Cycling Team 0:08
3 Marzuki Nur Amirul Fakhruddin Terengganu Cycling Team 2:18

 
▲厳しいコースで健闘した横山 Photo:SHIMANO Racing


▲献身的な走りを見せた秋丸 Photo:SHIMANO Racing

 

 

・10/8 第6ステージ Bukittinggi‐Tanah Datar 116km 
 出走=入部、秋丸、横山、小山

スタート地点に到着すると会場に入るチームに異様な雰囲気が。
参加選手中多くの選手が昨晩から体調を崩し、スタートしない選手、
不調を抱えながらスタートする選手が多く存在するとの情報が入ります。
シマノレーシングは全く問題なく会場入りしたので驚くばかりの情況です。
憶測ではレース後、ゴール地点でふるまわれる昼食に問題があったか
と思われます。シマノレーシングは、今回その食事には一切手を付けず
過ごしていた事で、難を逃れることができたのでは無いでしょうか。しまし
ながら、そのような病原が体内に入る事を完全に防ぐことは不可能に近い
状況。もちろん、選手は注意をはらって生活しておりますが、最終的には運
に身をゆだねるしか無さそうです。レースは通常通りスタートしますが、多く
のチームの選手が苦しむ中でペースアップすることができない雰囲気に。
選手の意思で集団はアタック等をせず90㎞の行程をスローペースで進みます。
レースが動いたのは最後の3級山岳手前、ここから残りの距離のみで本当の
争いが始まりました。このレースに意気込みを見せていた入部キャプテン、秋丸
らも積極的に攻撃しますが、この大会圧倒的な力で集団を支配するピシガマン
・ジャイアントのイラン人選手が攻撃に転じるとなす術無く集団は崩壊。
結局その登りで抜け出したピシガマンの3名が逃げ切り勝利となりました。
シマノレーシングは4位争い集団に残った秋丸湧哉の17位が最高位となり
ました。本日だけで未出走&未完走者が20名。明日は75名ほどの選手
でのスタートとなります。

Tour of Singkarak (2.2) - Stage 6
1 hour1 Askari Hossein Pishgaman Giant Team 3:29:50
2 Moazemi Arvin Pishgaman Giant Team ,,
3 Emami Rahim Pishgaman Giant Team ,,


▲選手はスタートラインに並ぶが体調不良に悩まされる選手多数 Photo:SHIMANO Racing


▲この日も沿道は観衆で埋め尽くされる Photo:SHIMANO Racing

 


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[Report]Tour of Singkarak 1-3ステージ 

2015年10月06日 | レースリポート

Tour of Singkarak UCI2.2
期間:2015年10月3日-11日 9ステージ
選手:入部正太朗、木村圭佑、木村圭介、横山航太、小山貴大

ツアー・オブ・シンカラがスタートしています。
全行程9日間のレース、すでに3日間を消化しております。


・10/3 第1ステージ Pesisir-Pariaman 163㎞
 出走=入部、木村、秋丸、横山、小山

初日の第1ステージはパレードスタート直後、選手がPesisirの町中を数周
回走行のために路地を曲がった場所で、コミッセールのミスリードにより
後に続くチームカーの車列が直進。車列が選手集団の前方に出てしまった
ことに気づかず暫く(数十キロ)走行。この混乱でレースは多くの時間を
中断し、イベントが成り立たず。苦肉の策としてラスト10㎞までニュート
ラルで走行、残りの10㎞で総合成績とは関係のない、イベントレースとし
て再スタートをすることになりました。優勝はイランのソフラビ選手。シ
マノレーシングでは秋丸選手の24位が最高位でした。

 
▲大会初日がスタート Photo:SHIMANO Racing


▲レースが中断、コース上で主催者の決定を待つアイサンレーシングの西谷監督&BSアンカー水谷監督 Photo:SHIMANO Racing

 

・10/4 第2ステージ Padang-Solok 140km
 出走=入部、木村、秋丸、横山、小山

途中標高1000mの山をクリアしなくてはならないステージ。登りで勝負を仕
掛けてくるイラン勢にいかに対応するかがカギとなります。レース序盤、
入部&木村がBSアンカーの初山選手ら全5名の逃げ集団を形成、そのまま山
岳区間へと入ります。しかしながら登り口でこの5名はバラバラ。入部、木
村は遅れてしまい、イラン勢が牽引する集団に飲み込まれてしまいました。
ともに先行していた初山選手はそのままレースをリードし山岳ポイントを通過。
最初の山岳ジャージ獲得者となりました。この登りを前方で生き残った
選手のみが優勝争いを演じ、ピシガマン・ジャイアントのザルガリ選手がステージ
優勝。総合成績でもトップに立ちました。シマノレーシングでは秋丸が前方で
山岳をクリアしたものの、パンクトラブル。対応する車両が近くにおらず
大きくタイムを失う結果となりました。

Tour of Singkarak (2.2) - Stage 2
1 Kabupaten1 Zargari Amir Pishgaman Giant Team 3:27:23
2 Moazemi Arvin Pishgaman Giant Team ,,
3 Hatsuyama Sho Bridgestone Anchor Cycling Team 0:09


▲スタートを待つ秋丸 Photo:SHIMANO Racing

 


・10/5 第3ステージ Sijunjung-Dharmarraya 184km
 出走=入部、木村、秋丸、横山、小山

アップダウンを繰り返すステージ。路面が悪くスタートからパンクトラブ
ルが頻発。レースの集団は落ち着きなく進んでゆきます。その中からアジ
ア系の3選手が先行、このままレースはしばらく推移しました。途中、木村
が悪路にタイヤをとられ転倒。その後レースに復帰し集団を追いかけます。
数十秒差に迫ったところでリタイア選手収容車が、『10分以上のギャップがある』
と木村を静止しようとします。そんな筈はなく木村はしばらく走行しますが、
移動審判に静止の指示を出されやむを得ず静止、ここでリタイアとなって
しまいました。アジアのレースでは大会スタッフもレースに慣れておらず
度々このような事が起きてしまいます。レースは終盤逃げの3名が大集団
に戻り、残り15㎞、入部、椿選手(BSアンカー)含む3名がアタックし
ゴールを目指します。残り10㎞から残り5㎞まで30秒ほどの差を推移。
このまま逃げ切れるかとも期待しましたが残り1㎞で集団に飲み込まれて
しまいました。優勝はタブリーツ(イラン)のソフラビ選手。初日のレースに
続き大会2勝目をあげました。

Tour of Singkarak (2.2) - Stage 3
1 Sohrabi Mehdi Tabriz Petrochemical Team 4:29:12
2 Marzuki Nur Amirul Fakhruddin Terengganu Cycling Team ,,
3 Ayabe Takeaki Aisan Racing Team ,,


▲落車後、応急処置を施される木村、この後追走したが失格の宣告が・・・。 Photo:SHIMANO Racing


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