REPORT

SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

Report:2014 Grand Prix de la ville de Pérenchies (UCI1.2/フランス)

2014年07月30日 | チーム活動

レース:2014 Grand Prix de la ville de Pérenchies
日時:2014年7月27日

フランスのワンデイレース『Grand Prix de la ville de Pérenchies 』が行われ、BILLE Gaetan (VERANDAS WILLEMS)が優勝しました。シマノレーシングは畑中勇介が日本人選手としては唯一20名程の第2集団に入り、追走しましたが、逃げる15名ほどの先頭集団を捕らえることができず、追走集団内でゴールしました。(正式リザルトは誤りがあり、正式結果がわかっていません。

レースは15km程の周回コースを回るトータル160kmのコース。中盤以降の6周回には1kmの荒れた石畳区間が現れます。

前半はアタックがかかり続けるものの、比較的単調なコースに大きな動きが出ません。中盤に差し掛かり、石畳区間が迫る集団内には緊迫感がでてきます。1kmの荒れた石畳走路は、道幅も狭く集団内でパンクや転倒、その他のミスやトラブルにより減速する選手が出ることは、走行前からほぼ確定的なようそであり、その場へ集団先頭付近で突入しなければ大きなロス、もしくはレースの勝敗に加わることが絶望的になることは必至。誰もがそれを理解しているため、石畳区間を前にした集団は位置取り争いにより神経質な情況となります。

最初の石畳区間に突入すると早くも集団内でクラッシュが発生、パンクトラブルも発生し、集団は大きくバラけます。

シマノレーシングの選手は最初の石畳区間こそ何とか乗り切ったものの、その後周回を重ねるうちに後方に取り残されがちになります。

15名ほどの逃げ集団を、後続が追いながらの展開。野中がパンクし、木村が転倒、シマノレーシングは畑中勇介&ロー・ダレンのみがレースに残ります。

終盤、後続の大集団の中から抜け出した20名ほどの集団に畑中が残り、先頭集団を追いましたが捕らえるまでにはいたらず、その集団内でのスプリントに加わり、集団内10位ほどでレースを終えました。

このサバイバルレースに畑中&ダレンが感想しましたが、最終結果は誤りが多く正式結果はわかりません。

石畳レースは慣れない要素が多く、難しいレースでしたが畑中が追走集団に残ったことにより、決してチャンスが見えないレースではないことを確認できたことは大きな収穫となりました。

残る欧州レースはフランスの3日間ステージレース&ルーマニアの3日間ステージレース。ハードな日程になりますが、最後まで集中力を保ち結果を目指します。

Img_4648

↑スタートを待つ


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Report:Sibiu Cycling Tour UCI2.1 ルーマニア

2014年07月24日 | レースリポート

Sibiu Cycling tour 2014年7月14日-17日

シマノレーシング欧州遠征、第2戦目となる「Tour Of SIBIU(ルーマニア・UCI2.1)」が終了しました。
サイクルロードレースの認知度はまだまだというルーマニアですが、このレースはUCI2.1クラスに置かれ、ルーマニア国内では重要なレースと位置づけられています。昨年の覇者は、過

去プロツアーレベルで数々の勝利を収めたダビデ・レッベリン(CCC POLSAT)。今年も2つのプロコンチネンタルチームが参加し、レベルの高い戦いが予想さえました。しかも、連日標高

差1000mを優に超える山が設定され、最初の2ステージはいきなり山頂ゴール。ピュアクライマー不在のシマノレーシングは苦戦が予想されました。

★7/14 プロローグ Sibiu 2.3㎞
初日は18:30分に最初の走者がスタートする2.3㎞のプロローグ(個人タイムトライアル)。レンガ造りの建物が立ち並ぶ旧市街を使用し、石畳走路と、タイトなコーナーが連続するコー

ス設定でした。シマノレーシングの選手は好走するものの、日本では体験できないようなコースへの順応ができていないこと、コースの下見時間が取れなかった事等からタイムが伸びま

せん。

結局シマノレーシングはショートタイムトライアルを得意とする野中竜馬の41位が最高位となりました。

プロローグ結果
1 BEL PARDINI Olivier (Verandas Willems ) 03n11s35
2 ITA ROSA Diego   (Androni Giocattoli - Venezuela) ?1s
3 SWE OLSSON Michael (Ringeriks Kraft SWE) ?1s

41 NONAKA Ryoma
48 IRIBE Shotaro  +10s
74 HATANAKA Yusuke  +14s
90 YOSHIDA Hayato  ?17s
96 YOKOYAMA Kota  ?18s
108 KIMURA Keisuke   +21s
129 LOW Darren  +26s

★7/15 第1ステージ Sibiu - Agnia - balea lac 160km
このステージは標高2040mの山頂がゴールとなる難関ステージ。「第一ステージを制したものが、このツアーを制する」と主催者が言うほどタイム差が大きく開くステージです。レースは

序盤フラットかと思われた場所でもアップダウンが続き選手を消耗させます。シマノレーシングも序盤の逃げへ入る事を目指しうごきますが叶いません。数名の逃げ集団が形成されるも

、昨年覇者ダビデ.レベリン擁するCCCチームがコントロール。終盤集団は一つになりました。 ゴールまで20㎞を切り徐々に登りが始まると、集団は徐々に数を減らします。シマノレーシ

ング選手も一人、また一人と集団から遅れ始め、残り40人となった集団からも、最後までくらいついた入部正太朗が遅れ10名ほどの集団でゴールを目指します。 シマノレーシングはラス

ト25kmから始まる山で集団の中で粘りましたが、入部が30名余の集団から遅れ、先頭争いに加わる事はできませんでした。最後、パンクした吉田にホイールを差し出したダレンは10㎞程

をパンクしたまま走行。何とかゴールまでたどり着きました。

第1ステージ結果
1 ROGINA Radoslav (Adria Mobil ) 04h12m49s
2 ROGLJIC Primoz (Adria Mobil ) +1m20s
3 REBELLIN Davide (Ccc Polsat ) +st

48 IRIBE Shotaro +10m11s
59 NONAKA Ryoma +13m15s
63 HATANAKA Yusuke +14m22s
107 YOKOYAMA Kota +26m06s
111 KIMURA Keisuke +28m02s
113 YOSHIDA Hayato +29m44s
126 LOW Darren +35m50s

★7/16 第2ステージ Sibiu - Cisnadie - Jina - Patinis 161km

今日もハードな山頂ゴールをするステージ、途中に1000mほどの山があり、気が抜けない。途中の登り入り口を前にペースを上げた集団で野中がパンク、それを待ったダレンと共に遅れて

しまう。この登りで集団は大きく分裂、先頭集団の50名の中には入部正太朗ただ一人、後続第2集団に吉田、木村らが入り追うが差は縮まらない。結局このまま最後の登りへ突入。CCCら

がペースを上げ縮小される集団内で入部が残り30名まで残ったがここでドロップ。入部の34位が最高位となった。

第2ステージ結果
1 SAMOILAU Branislau (Ccc Polsat)04h20m19s
2 ROGLJIC Primoz Adria Mobil) +3
3 REBELLIN Davide Ccc Polsat)+11s

34 IRIBE Shotaro +7m08s
74 YOSHIDA Hayato +18m08s
80 HATANAKA Yusuke +st
83 KIMURA Keisuke  20m38s
84 YOKOYAMA Kota +st
94 NONAKA Ryoma +24m54s
121 LOW Darren +35m44s

★7/17 第3ステージA Team time trial/Sibiu - Poplaca - Sibiu 17km
この日は午前中に17㎞のタイムトライアル、夕方16:30から160㎞のロードレースと言ったハードな1日。シマノレーシングは最後のUCIポイントの獲得はこの日の午後と考えながらも集中

してこのTTTをこなします。唯一飛行機で現地に入ったシマノレーシングは他チームがタイムトライアル機材を持ち込む中不利な状況でのスタートでしたが、集中して走り切ります。結果

はトップから2分24秒遅れ17位となりました。

第3ステージA結果
1 Ccc Polsat 19'40''46
2 Adria Mobil +19s
3 Lkt Team Brandenburg +32s

17 Shimano Racing Team +2m24s

★7/17 第3ステージB Sibiu - Jina - Miercurea - Sibiului - Sibiu(Piata Mare)158km
最終ステージは16時30分からスタートしゴール予定は20時30分。日曜の中央広場に集まる観客の前にゴールする設定です。レースはスタートから終始リーダーチームであるAdria Mobilが

コントロールします。丘陵地帯をハイスピードで進み、最後は集団ゴールスプリントへ。シマノレーシングも最後のチャンスに集中しますが、野中がクラッシュし、入部も残り2㎞のクラ

ッシュで足止めを受ける等、チームとしての動きができずにゴールを迎えました。若い横山がチャレンジしましたが24位という結果に。

レース全体を通し、目標へは手が届きませんでしたが、手ごたえを感じる部分も多く、次のチャレンジへ向けた新たなモチベーションが生まれました。

第3ステージB結果
1 ZANOTTI Marco (Parkhotel Valkenburg) 04h01'58'' 6''
2 DELLE STELLE (Christian Mg Kvis Wilier)
3 PARRINELLO Antonino (Androni Giocattoli)

24 YOKOYAMA Kota +st
36 HATANAKA Yusuke +st
69 YOSHIDA Hayato +37s
98 IRIBE Shotaro +02m08s
102 NONAKA Ryoma +02m40s
110 LOW Darren +8m23s
114 KIMURA Keisuke +14m49s

総合成績
1 ROGINA Radoslav (Adria Mobil) 12h58'26''
2 REBELLIN Davide (Ccc Polsat) 1m01s
3 ROGLJIC Primoz (Adria Mobil) +1m07s
4 SAMOILAU Branislau (Ccc Polsat) +2m09s
5 BUSATO Matteo (Mg Kvis Wilier) +2m12s
6 ZILIOLI Gianfranco (Androni Giocattoli)+2m17s

36 IRIBE Shotaro 22m14s
61 HATANAKA Yusuke 34m40s
79 NONAKA Ryoma  42m55s
85 YOKOYAMA Kota 48m58s
89 YOSHIDA Hayato 50m42s
112 KIMURA Keisuke  01h09m51s
116 LOW Darren  01h22m20s


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Report:GP de Pont à Marcq - La Ronde Pévèloise UCI1.2 フランス

2014年07月16日 | チーム活動

2014年7月13日
GP de Pont à Marcq - La Ronde Pévèloise UCI1.2 フランス
畑中勇介、野中竜馬、吉田隼人、入部正太朗、ロー・ダレン、木村圭介、横山航太

シマノレーシング、欧州遠征第一戦『GP de Pont à Marcq - La Ronde Pévèloise UCI1.2 フランス』を走り終えました。

レースは石畳区間を含む周回コース、全長169kmで行われました。コースは緩やかにアップダウンを繰り返すものの、レースに影響する要素は吹きさらす横風、石畳、細い道等、日本のレースにはあまり無い要素がほとんどです。 スタート直後1時間あまりのハイスピードな動きに対応できなければ、勝負に加わることはできません。 シマノレーシングはスタート直後から前を目指します。最初にできたレースを左右する大きな逃げに乗れたのは入部正太朗のみ。入部は途中2名で集団からエスケープも試みますが、石畳区間でコンタクトレンズを飛ばしてしまうトラブルも重なり集団から遅れてしまいます。 その後、後続集団でもパンク等のトラブルが重なり、シマノレーシングは畑中勇介、野中竜馬の2名のみがゴールしました。
旅の疲れが残る中での初戦、選手にとっては厳しい状況でのスタートとなりましたが、モチベーションを高め次戦に向かいます。

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▲レース中盤の畑中 / Photo By KEN HASHIKAWA

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▲吉田は石畳でパンクしリタイア / Photo By KEN HASHIKAWA

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▲石畳を攻める野中 / Photo By KEN HASHIKAWA

レース結果
1. DAENINCK Benoit 03:57:52
2. PLANCKAERT Baptiste 00:00:00
3. KARWOWSKI Cameron 00:00:00
4. TURGIS Jimmy 00:00:00
5. STALLAERT Joeri 00:00:00
6. THILL Tom 00:00:00
7. STASSEN Julien 00:00:26
8. COENEN Dennis 00:02:25

23. NAKAJIMA Yasuharu 00:03:40 愛三工業レーシング
36. TAKENOUCHI Yu 00:03:40 Veranclassic - Doltcini
37. HAYAKAWA Tomohiro 00:03:40 愛三工業レーシング
51. HATANAKA Yusuke 00:08:30 シマノレーシング
52. FUKUDA Shinpei 00:08:30 愛三工業レーシング
53. NONAKA Ryoma 00:08:30 シマノレーシング
61. KOMORI Ryohei 00:08:30 愛三工業レーシング
67. HIRATSUKA Yoshimitsu 00:09:04  愛三工業レーシング

出走136名、完走66名


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レーススケジュール/ 欧州遠征2014

2014年07月07日 | チーム活動

シマノレーシングがヨーロッパ遠征に出発します。

数年間続けているヨーロッパへの挑戦。今季はUCIレースへの参加を増やし、より内容を充実させた遠征となります。3つのステージレースを含む5つのUCIイベントと、ベルギーで行われるプロケルメスへの参加を予定。レベルの高いレースですが、結果を追い求める事で、より密度の高い経験を積むことができると考えています。

渡欧期間:2014年7月9日-8月13日

7月13日 GP de Pont à Marcq - La Ronde Pévèloise UCI1.2 フランス
7月17日-20日 Sibiu Cycling Tour UCI2.1  ルーマニア
7月27日 Grand Prix de la ville de Pérenchies  UCI1.2 フランス
8月2日-4日 Kreiz Breizh Elites  UCI2.2 フランス
8月6日-9日Tour of Szeklerland  UCI2.2 ルーマニア

他、ベルギープロケルメスへの参加を予定。

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▲写真は2013年シーズンの欧州遠征の様子


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Report: J Pro Tour東日本ロードクラシック 修善寺 入部正太朗が3位!

2014年07月07日 | レースリポート

『J Pro Tour東日本ロードクラシック 修善寺大会』

2014年7月06日(日)
開催地:静岡県伊豆市大野 日本サイクルスポーツセンター5kmサーキットコース
120㎞=5km×24周

出場選手: 畑中勇介、入部正太朗、野中竜馬、ダレン・ロー、 木村圭佑、横山航太

Jプロツアー東日本クラシックが開催され、宇都宮ブリッツエンの鈴木譲選手が優勝しました。シマノレーシングは好調の入部正太朗をエースとしレースに臨み、3位という結果を残しました。チームは、1週間前に開催された全日本選手権を大きな目標とし走ったため、ダメージから回復しきれていない選手もいましたが、畑中勇介等のアシストを受けた入部が素晴らしい走りを見せました。勝つことが出来なかったものの、チームとして戦力の厚みを得た実感を得たレースとなりました。

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以下、シクロワイヤードより転載

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序盤からチーム右京が攻撃を繰り返し、削られた先頭集団に残ったのはエース格の選手たちばかり。そこから宇都宮ブリッツェンやシマノレーシングが攻撃を繰り出し、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)が上りゴールを制した。移籍後の初勝利だ。


鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)が優勝: photo:Hideaki TAKAGI

鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)が優勝: photo:Hideaki TAKAGI


P1スタート: photo:Hideaki TAKAGI

P1スタート: photo:Hideaki TAKAGIレースレイティングはAA、そして全日本1週間後

今年で48回目を数える歴史ある「東日本ロードクラシック」は、レースレイティング(位置づけ)がAAと高い格式ある大会。7月6日、静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターの5kmサーキットで行なわれた。Jプロツアーはここを24周、計120kmを走る。個人とチームのランキング順位が接近しており、ポイントに高いこの大会の成績がリーダーの行方を左右する。

ペースを上げる土井雪広(チーム右京): photo:Hideaki TAKAGI

ペースを上げる土井雪広(チーム右京): photo:Hideaki TAKAGI

そしてもうひとつの注目は全日本選手権ロードから1週間後であることだ。全日本では佐野淳哉(那須ブラーゼン)が力強い走りで逃げ切り優勝したが、ほかのチームは思惑通りにレースを進められなかった悔しさがある。それをこの格付けの高いレースで晴らしたいところ。

当日は朝までの雨が上がり、午後には気温が上がって蒸し暑くなった。距離は短いものの、上りと下りだけしか無いこのコースでのサバイバルレースが予想された。

スタートから畑中勇介(シマノレーシング)や大場政登志(crops×championsystem)がアタックをかける。その後も土井雪広(チーム右京)、ホセ・ビセンテ(チーム右京)、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、堀孝明(宇都宮ブリッツェン)、雨澤毅明(那須ブラーゼン)らが積極的に仕掛けていくが、中でも土井とホセ・ビセンテの動きは強力で、仕掛けるたびに集団は小さくなっていった。


序盤からチーム右京の攻撃

6周目、ホセ・ビセンテ(チーム右京)が独走開始: photo:Hideaki TAKAGI

6周目、ホセ・ビセンテ(チーム右京)が独走開始: photo:Hideaki TAKAGI

15周目、後方から先頭に合流した土井雪広(チーム右京): photo:Hideaki TAKAGI

15周目、後方から先頭に合流した土井雪広(チーム右京): photo:Hideaki TAKAGI


追走集団は宇都宮ブリッツェンがペースを作る: photo:Hideaki TAKAGI

追走集団は宇都宮ブリッツェンがペースを作る: photo:Hideaki TAKAGI

チーム右京によって削られた先頭集団からさらに6周目、ホセ・ビセンテが上りでペースを上げると誰もフォローできず、単独での逃げが決まる。追走集団も人数を減らし、宇都宮ブリッツェン4名(阿部、堀、鈴木譲、鈴木真理、増田成幸)、チーム右京2名(土井雪広、平井栄一)、シマノレーシング2名(畑中勇介、入部正太朗)、さらにセバスチャン・モラ(マトリックスパワータグ)、ロイック・デリアック(TeamJBCF)、武末真和(ロヂャースレーシングチーム)という13名のグループとなった。

ラスト1周へ、ロイック・デリアック(TeamJBCF)がアタック: photo:Hideaki TAKAGI

ラスト1周へ、ロイック・デリアック(TeamJBCF)がアタック: photo:Hideaki TAKAGI

13人の追走は平坦と下りを阿部が、上りを堀がペースを作り、ホセ・ビセンテとの差を1分前後に保つ。強力なホセ・ビセンテの独走力を警戒して少なめの差を保ち泳がせる作戦だ。このホセ・ビセンテの逃げは10周50kmにわたって続いたが、15周目、差が20秒に詰まったところで土井がブリッジをかけてホセ・ビセンテに合流、ほどなくして集団も合流した。

ここからゴールまでの8周40kmにわたって各チームの攻防が続く。最も多く仕掛けるのは増田。独走状態となるアタックを仕掛け、これに反応した土井、畑中、入部らは脚を使わせられる。この攻防で集団はさらに削られ、最終周回には先頭は鈴木譲、増田、土井、ホセ・ビセンテ、入部、デリアック、武末という7人に。


ラスト1周、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が攻撃を続ける: photo:Hideaki TAKAGI

ラスト1周、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が攻撃を続ける: photo:Hideaki TAKAGI

P1 表彰: photo:Hideaki TAKAGI

P1 表彰: photo:Hideaki TAKAGI


攻防は続くがこの7人は崩れず、ゴールまでの上り勝負へ。ここで増田らによって守られていた鈴木譲が満を持してスパート。追い込む土井らを振り切って優勝した。鈴木は宇都宮ブリッツェンへ今シーズンに移籍してから初の優勝だ。

序盤はチーム右京が攻撃、終盤は宇都宮ブリッツェンが攻撃し最後は数を残した後者が結果を出した。宇都宮ブリッツェンは「全日本選手権の反省を生かしとにかく自分達のチームがレースを動かしそして勝つことが目標だった。スプリントなら鈴木真理、小集団なら鈴木譲で行く作戦だったが見事にはまった」と清水裕輔監督。

優勝した鈴木譲は序盤から動いていた。「できれば2011年のときのような独走優勝をしたかったが。今日は序盤のアタック合戦で消耗し、自分も限界に近かったので増田さんにまとめてもらおうとも考えたが、自分の走りがうまくはまった。全日本は結果は出なかったが調子は良かったので、続けていれば今日のような成績は出ると思った」と言う。

序盤から仕掛けた土井は語る。「今日はハードにやるよと宣言していたので、負けたけど楽しかったかな。自分とホセでガンガンかけて。毎回こういう厳しいレースをしたい。強い選手だけが前にいられるような。チームとしては8月以降窪木が戻ってきて、さらに新しい外国人選手も入るので楽しみ」チームは石川ロードののちに渡欧してUCIレースに参戦する予定だ。またシマノレーシングも数日内に渡欧しレースに参加する。


結果
P1クラスタ 120km

1位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
2位 土井雪広(チーム右京)
3位 入部正太朗(シマノレーシング)
4位 ホセ・ビセンテ(チーム右京)
5位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
6位 ロイック・デリアック(TeamJBCF)
7位 武末真和(ロヂャースレーシングチーム)
8位 普久原奨(那須ブラーゼン)
9位 畑中勇介(シマノレーシング)
10位 平井栄一(チーム右京)
3時間33分21秒
+01秒
+03秒
+08秒
+09秒
+12秒
+15秒
+2分55秒
+2分56秒

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