REPORT

SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

【Report】ツール・ド・熊野2019 第1ステージ 中井が3位!

2019年05月31日 | レースリポート・動画

2019年5月31日(金)

ツール・ド・熊野2019 第1ステージ 赤木川清流コース(100.4km)  

ツール・ド・熊野2日目、第1ステージは横山航太、中井唯晶を含む20名の先頭集団のスプリントにてオールイス・アウラール選手 (マトリックスパワータグ)が勝利、中井唯晶が3位となり自身初となるUCIポイントを獲得しました。

レースは序盤のアタックで中井を含む4名が抜け出します。この動きを追走する集団では山岳ポイント前後のスピーディーかつテクニカルなアップダウンンを利用しペースを上げたマトリックス勢の動きにより大きく分断15名ほどの追走集団ができます。


▲序盤から動きを見せた中井唯晶 photo:Satoru Kato(http://www.cyclowired.jp/)


▲横山航太、中井唯晶が入る20名の先頭集団 photo:Satoru Kato(http://www.cyclowired.jp/)

 

ここには横山航太が入り、ほどなく中井らを吸収し20名の先頭集団が形成されます。木村圭佑もこれを追い8名の追走集団に入りますが、前を行く20名のは高速を保ち続け木村らは1分の差を推移、リーダージャージ含む大集団は4分、5分と遅れていきます。

20名の逃げ切りが確定し、集団はゴールスプリントへ。

最終コーナーを5番手ほどでクリアした中井はスプリントを開始し3位に。勝利には届かないものの自身初のUCIポイントを獲得、高いポテンシャルを見せ今後の飛躍を予感させる走りを披露しました。 


▲ステージ3位でポディウムにあがる中井 photo:Satoru Kato(http://www.cyclowired.jp/)

ツール・ド・熊野2019 第1ステージ 赤木川清流コース(100.4km)

第1ステージ順位
1 オールイス・アウラール (VEN) MTR マトリックスパワータグ 2:12'23"
2 岡 篤志 (JPN) BLZ 宇都宮ブリッツェン + 0s
3 中井 唯晶 (JPN) SMN シマノレーシング  +0s

8  横山 航太 (JPN) SMN シマノレーシング+0s
25木村 圭佑 (JPN) SMN シマノレーシング +2'30"
29 入部 正太朗 (JPN) SMN シマノレーシング  +5'59"
65  湊 諒 (JPN) SMN シマノレーシング +6'07"

総合順位(第1ステージ終了時)
1 オールイス・アウラール (VEN) MTR マトリックスパワータグ 2:13'03"
2 岡 篤志 (JPN) BLZ 宇都宮ブリッツェン +5s
3 中井 唯晶 (JPN) SMN シマノレーシング +7s

8  横山 航太 (JPN) SMN シマノレーシング +11s
25 木村 圭佑 (JPN) SMN シマノレーシング +2m44s
29 入部 正太朗 (JPN) SMN シマノレーシング +6'11s
81  湊 諒 (JPN) SMN シマノレーシング +7'27"

 

photo:Satoru Kato(http://www.cyclowired.jp/)

 

 

 


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【Report】ツール・ド・熊野 プロローグ

2019年05月30日 | レースリポート・動画

2019年5月30日(木)

ツール・ド・熊野 0.7㎞プロローグ(新宮市・市田川沿い)

出走選手:入部正太朗・木村圭佑・湊諒・横山航太・中井唯晶

和歌山県と三重県にまたがる熊野地区で、今年もツールド・熊野が幕をあけました。 初日の今日は0.7㎞プロローグで開幕、和歌山県新宮市の市田川河口付近の道をコの字方に走るフラットなレイアウトです。

爆発力とコーナーテクニックが必要なこのコース。

シマノレーシング最初に出走した中井唯晶が51秒台の暫定トップタイムを出すものの、その後タイムは更新されてゆきます。

ブリヂストンサイクリングチームの沢田圭太郎選手が49秒台の驚異的なタイムを出し暫定トップに。このタイムは最後まで更新されることなく沢田選手の勝利が確定、シマノレーシングでは中井唯晶の12位が最高位となりました。

また、湊諒選手はスタート前の機材トラブルの対応が間に合わずタイムを失う形に。総合成績を狙ううえでは痛手となりましたが、気持ちを切り替え明日以降テージ優勝、総合優勝を目指し走ります。

第1ステージリザルト フルリザルトPDF
1 沢田 桂太郎(JPN) BGT チームブリヂストンサイクリング 0'49"30 0"00 1
2 ブレイク・クイック(AUS) STG セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム 0'49"62 +0"32 2
3 リカルド・スタッキオッティ(ITA) GTV ジョッティ・ヴィクトリア 0'50"52 +1"22
4 オールイス・アウラール(VEN) MTR マトリックスパワータグ 0'50"61 +1"
5 黒枝 士揮(JPN) BGT チームブリヂストンサイクリング +1"34
6 阿部 嵩之(JPN) BLZ 宇都宮ブリッツェン 0'50"66 +1"36

12 中井 唯晶(JPN) SMN シマノレーシング 0'51"64 +2"34
13 横山 航太(JPN) SMN シマノレーシング 0'51"66 +2"36
24入部 正太朗(JPN) SMN シマノレーシング 0'52"39+ 3"09
58 木村 圭佑(JPN) SMN シマノレーシング 0'54"55 +5"25
101 湊 諒(JPN) SMN シマノレーシング 2'00"90 +1'11"60

ツール・ド・熊野2019 プロローグ


▲スタートする中井唯晶 photo:shiamno racing

 


▲好タイムをだし13位につけた横山航太 photo:Satoru Kato(http://www.cyclowired.jp/)

 


▲湊諒はトラブルにより力を出すことができずタイムを失う事に photo:Satoru Kato(http://www.cyclowired.jp/)

 


▲中井唯晶は12位とスピード能力の高さを見せた photo:Satoru Kato(http://www.cyclowired.jp/)

 


▲木村圭佑はプロローグを無難にこなす photo:Satoru Kato(http://www.cyclowired.jp/)

 


▲入部正太朗、安定した走りで初日を終えた photo:Satoru Kato(http://www.cyclowired.jp/)


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【Next Race】ツール・ド・熊野UCI2.2

2019年05月29日 | レースリポート・動画

ツール・ド・熊野2019

2019/05/30 (木)2019/06/02 (日)

出場選手:入部正太朗・木村圭佑・湊諒・横山航太・中井唯晶

ツール・ド・熊野が開催されます。

シマノレーシングはTOJ最終ステージで負傷した黒枝の出走を見送り、5名でのスタートとなります。

2017年は入部正太朗が第一ステージで勝利、2018年も入部が第2ステージで勝利をあげリーダージャージを着用しながらも守ることができませんでした。

リベンジを誓いスタートするシマノレーシングにご注目ください。

詳しくは大会ホームページでご確認ください。

 

 


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【Report】2019ツアー・オブ・ジャパン第8ステージ東京 落車でゴールスプリントに絡めず 湊諒は総合20位

2019年05月26日 | レースリポート・動画

NTN presents 2019

ツアー・オブ・ジャパン 第8ステージ 東京

5/26(日)11:00スタート 大井埠頭周回コース <パレード3.8㎞> + <7.0㎞ x 16周 = 112.0㎞>

来場者数:48,000人

出場選手:入部正太朗、木村圭佑、湊諒、横山航太、黒枝咲哉、中井唯晶

国内最高峰のステージレース「NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン」。迎えた最終日の東京ステージ、今年は恒例の日比谷公園スタートではなく、大井ふ頭周回コースのみの16周、112kmで争われた。

最終日も選手たちの頭上には青空が広がり、気温は31℃まで上昇。5月とは思えない熱気に、選手たちはレース中も体に水をかけたり、氷袋を背中に入れたりとクールダウンに余念がなかった。

 

▲チームカーの示す温度計では34度にまで気温は上昇

▲スプリントで勝利を狙う黒枝咲哉 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

平坦でのスプリントステージ、シマノレーシングは第4ステージ美濃で7位に入った黒枝咲哉をエースにステージ優勝に照準を合わせる。最後のスプリントに向けた各選手の役割も確認して、レースに臨んだ

小池百合子東京都知事の号砲で始まったパレード走行を経て、レースがスタート。幾度かのアタックを経て、2周目に昨年の総合王者マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)が集団からリードを築く。4周目にチームメイトのサルバドール・グアルディオラ、フォン・カーホー(HKSIプロ・サイクリング・チーム)、安原大貴(マトリックスパワータグ)が追いつき、逃げは4選手となる。

メイン集団は、総合首位クリス・ハーパー擁するチーム・ブリッジレーンがコントロール。シマノレーシングは集団中ほどで隊列を組んで、黒枝を守る。

レース中盤、タイム差が約3分まで開くと、チーム右京、チームブリヂストンサイクリング、ジョッティ・ヴィクトリア・パロマーらゴールスプリントを狙うチームがメイン集団の先頭交代に加わる。シマノレーシングも木村圭佑キャプテンがこのローテーションに参加し、スプリントに向けた意志をアピールする。

▲木村キャプテンが追走のローテーションに加わる。 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

▲シマノレーシングは黒枝咲哉をスプリント勝負の場所へと導く。先頭は横山航太 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

▲中井唯晶(中央左)は8日間を走り要所でチーム戦略のキーとなる走りを見せた photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

▲このツアーのエースを担った入部正太朗は最終日アシストに徹する走り

 

 

残り5周、逃げの4人からキナン勢がアタックし、先頭はガルシアとグアルディオラの2人に。しかし、果敢に逃げ続けた2人も、最終ラップに入るところでメイン集団に飲み込まれ、各チームのゴールスプリントに向けた争いが激しくなってくる。

シマノレーシングは湊諒、木村がチームの位置取りを上げ、ラスト1kmで入部正太朗、中井唯晶、横山航太のトレインで黒枝を先頭付近のポジションへと送り込む。しかし、黒枝がスプリントを開始した瞬間に他の選手の自転車と接触し、落車。地面とフェンスに叩き付けられてしまった。

ゴールスプリントは窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が制し、ステージ優勝を獲得。同タイムでフィニッシュしたハーパーがグリーンジャージを守り切り、第22回ツアー・オブ・ジャパンの総合優勝を飾った。

右半身を中心に大きな傷を負った黒枝は、チームメイトに支えられてゴール。大会ドクターによる診察と治療を受けた結果、骨折はなかったものの全身に擦過傷を負った。それでも黒枝は全身絆創膏だらけの姿で周りの人と談笑するなど、気丈な表情を見せていた。

▲ゴール直前でクラッシュした黒枝咲哉の背中をチームメイトが押しフィニッシュラインを通過 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

▲国内勢では最高順位をマークした石橋学選手(チームブリヂストンサイクリング)と湊諒 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

 

湊は集団と同タイムでフィニッシュ。総合順位を1つ上げ、9分59秒差の総合20位とツアー・オブ・ジャパンで3年連続のUCIポイント獲得を果たした。

今年のツアー・オブ・ジャパン、シマノレーシングは入部をエースに個人総合上位に入ることを最優先の目標に掲げて臨んだ。第2ステージ京都では入部が作戦通りの逃げ切りを決め、ステージ2位、総合2位に。その後も、チーム一丸となって入部をサポートし、リーダージャージ奪取のチャンスをうかがいながら、第5ステージ南信州まで日本人最上位の総合4位をキープするなど、レースを盛り上げた。第6ステージ富士山で大きくタイムロスし、総合上位の可能性がなくなった後も、チーム全員でひとつになってステージ優勝にチャレンジする姿勢を見せ、最後まで戦い抜いた。

ツアー・オブ・ジャパンは終わったものの、大きな結果をつかむため、これからもシマノレーシングの戦いは続いていく。

■コメント

黒枝咲哉

「チームメイトは最後から最後まで風上で僕を守ってくれて、残り1kmのところもほぼ先頭で入れたけど、自分がもがき始めたときに大柄な外国人選手と当たってしまって、落車しました。骨折はなく、擦過傷だけですけど、2、3週間は療養したいと思います」

入部正太朗

「ステージ優勝と個人総合上位でUCIポイント大量獲得を目標にスタートした。幸先はよくて飯田までは総合4位につけていたけど、富士山で失速してしまって、中心選手としてやらしてもらった責任においては、チームには大迷惑をかけてしまった。その中でもみんながサポートしてくれたのは感謝しているし、今後それを返していけるように、僕もみんなをサポートできるように頑張っていきたい。選手やっている以上は前を向いて頑張りたい」

■リザルト NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン

第8ステージ 東京

<ステージ順位>

1 窪木 一茂(チームブリヂストンサイクリング) 2:23'01"

2 フェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)st

3 オールイス・アウラール(マトリックス パワータグ)st

4 黒枝 士揮(チームブリヂストンサイクリング)st

5 鈴木 龍(宇都宮ブリッツェン)st

6 リカルド・スタッキオッティ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)st

7 小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン)st

8 レイモンド・クレダー(チーム右京)st

9 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)st

10 吉田 隼人(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)st

46 湊 諒(シマノレーシング)st

68 木村 圭佑(シマノレーシング)+1'27"

71 黒枝 咲哉(シマノレーシング)st

72 中井 唯晶(シマノレーシング)+2'14"

73 横山 航太(シマノレーシング)+2'14"

75 入部 正太朗(シマノレーシング)+2'18"

<個人総合順位>

1 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)19:49'57"

2 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+0'40"

3 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックス パワータグ)+0'51"

4 フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックス パワータグ)+1'02"

5 ドリュー・モレ(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)+1'29"

6 サム・クローム (チーム右京)+2'03"

7 石橋 学(チームブリヂストンサイクリング)+2'16"

8 小林 海(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)+2'45"

9 アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)+3'25"

10 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン)+4'01"

21 湊 諒(シマノレーシング)+9'59"

29 木村 圭佑(シマノレーシング)+22'28"

33 入部 正太朗(シマノレーシング)+31'09"

42 横山 航太(シマノレーシング)+46'16"

70 中井 唯晶(シマノレーシング)+1:28'55"

74 黒枝 咲哉(シマノレーシング)+1:49'15"

<ポイント賞総合>

1 フェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)87pt

2 窪木 一茂(チームブリヂストンサイクリング)80pt

3 レイモンド・クレダー(チーム右京)75pt

12 入部 正太朗(シマノレーシング)27pt

34 黒枝 咲哉(シマノレーシング)9pt

<山岳賞総合>

1 フィリッポ・ザッカンティ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)33pt

2 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)15pt

3 エミール・ディマ (ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)12pt

<チーム総合成績>

1 チーム右京 59:37'53"

2 マトリックス パワータグ +1'41"

3 インタープロサイクリングアカデミー +8'14"

9 シマノレーシング +50'28"

 

■2019ツアー・オブ・ジャパン第8ステージ東京 インタビュー(1)https://youtu.be/-fFND8QM2cA  ■2019ツアー・オブ・ジャパン第8ステージ東京 インタビュー(2)https://youtu.be/77P2G7XIqQ8 

Photo&Movie&Text:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

 

 

 

 

 


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【Report】2019ツアー・オブ・ジャパン第7ステージ伊豆 木村圭佑が勝利を目指してアタック 湊諒は総合21位に

2019年05月25日 | レースリポート・動画

NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン
第7ステージ 伊豆
5/25(土)10:00スタート 日本サイクルスポーツセンター周回コース 12.2㎞ x 10周 = 122.0㎞
来場者数:21,500人
出場選手:入部正太朗、木村圭佑、湊諒、横山航太、黒枝咲哉、中井唯晶

国内最高峰のステージレース「NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン」は、総合争いの大詰めとなる第7ステージ伊豆を迎えた。舞台はシマノレーシング野寺秀徳監督の地元である静岡県伊豆市、コースは2020年東京オリンピック・パラリンピックで自転車競技が行われる「日本サイクルスポーツセンター」に設定された12.2kmのコースを10周。アップダウンとテクニカルなコーナーが絶え間なく続き、選手の体力と集中力を削っていく。

▲快晴の中スタートラインに並ぶ photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

前日の富士山ステージで総合エースの入部正太朗が大きくタイムを失ったことから、シマノレーシングはステージ優勝を第一の目標として、序盤から積極的に動いていく作戦で臨んだ。

晴天続きの今年のツアー・オブ・ジャパンだが、この日も雲ひとつない青空が広がり、遠くには前日駆け上った富士山の姿も見えた。レース中の気温は31度まで上昇し、強い日差しも降り注いで選手たちの体力を奪っていった。

スタート後、激しいアタック合戦が続き、2周目に作戦通りキャプテン木村圭佑、入部を含む8人の逃げが、集団から抜け出す。しかし、この中には総合2位につけるベンジャミン・プラデス(チーム右京)が含まれていたことから、リーダーチームのチーム・ブリッジレーンはこれを容認せず、レースは振り出しに戻る。

3周目、新たに6人の選手が飛び出すと、木村も集団からアタックしてフェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)とともに逃げ集団に合流。さらにズルロはここから単独アタックを仕掛ける。

木村らの追走集団にはさらに2選手が合流し、9人に。他のメンバーは、オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)、ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック)、マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)、小石祐馬、サム・クローム(チーム右京)、パブロ・トーレス・ムイノ(インタープロサイクリングアカデミー)、伊藤雅和(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、小林海(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)ら総合上位勢も含む強力な選手たち。レース中盤、ズルロから追走までは最大約2分45秒ほど、メイン集団までは約4分45秒と拡大した。

厳しいコースとハイペースの展開で、メイン集団からは徐々に選手が脱落。シマノレーシングからも黒枝咲哉と中井唯晶が遅れ、続いて横山航太も脱落。メイン集団内では総合25位につける湊諒と入部が踏みとどまり、周回を重ねていく。

レース後半に入ると、追走、メイン集団ともにペースアップ。7周目、木村は追走から遅れ、メイン集団に再合流する。8周目には単独で逃げていたズルロも後退し、後方では総合首位のクリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)らを含む10選手が加速し、逃げの選手を追い詰め始める。シマノレーシングの木村、湊はこの動きに乗れず、入部はさらに単独で遅れ始めた。


▲入部は力尽き遅れ始めた。ツアー序盤から攻め続けた疲労の蓄積は相当なものに。 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

9周目、逃げの選手の中からトーレス・ムイノが単独アタック。一時40秒以上のタイム差を築き、逃げ切りでステージ優勝を獲得した。ハーパーは16秒差の8位でゴールし、リーダージャージをキープ。ツアー・オブ・ジャパン総合優勝をほぼ確実にした。

逃げから遅れた後も粘りの走りを見せていた木村は、2分45秒差の20位でフィニッシュ。湊は3分26秒差の24位でゴールし、総合順位を4つ上げて21位とした。シマノレーシングは6人全員が伊豆ステージを完走。明日26日の東京ステージは、スプリンターの黒枝を中心に最後のステージ優勝のチャンスに挑む。


▲最終周回に遅れたものの総合成績を上げた湊諒 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

■コメント
木村圭佑 「僕自身今までのステージで全然いいところなくて、総合も遅れてしまっていたので、このステージは逃げでステージ優勝、UCIポイント獲得を目指して挑みました。2周目に入部さんと2人で逃げに乗ったたけど、総合上位のプラデスが入っていたので捕まってしまった。次の周に逃げが決まりかけたので、下りで一人で追いついて、作戦通り逃げに入れた。しかし、ラスト4周で逃げ切りを目指してペースアップしたところでドロップした。その後は、集団で粘るだけ粘ってステージ20位でゴールでした」


▲レースをリードする集団で走り、その後も粘りを見せ20位でゴールした木村圭佑 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

■リザルト
NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン
第7ステージ 伊豆
<ステージ順位>
1 パブロ・トーレス・ムイノ(インタープロサイクリングアカデミー) 3:35'58"
2 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック)+11"
3 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックス パワータグ)+11"
4 フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックス パワータグ)+11"
5 アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKS・ジャーマニー)+11"
6 サルバドール・グアルディオラ・トーラ(キナンサイクリングチーム)+11"
7 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京) +11"
8 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)+16"
9 石橋 学(チームブリヂストンサイクリング)+22"
10 小林 海(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)+28"

20 木村圭佑(シマノレーシング)+2'45"
24 湊諒(シマノレーシング)+3'26"
40 横山航太(シマノレーシング)+16'48"
43 入部正太朗(シマノレーシング)+17'08"
69 中井唯晶(シマノレーシング)+27'16"
71 黒枝咲哉(シマノレーシング)+27'16"

<個人総合順位>
1 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)17:26'56"
2 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+0'40"
3 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックス パワータグ)+0'51"
4 フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックス パワータグ)+1'02"
5 ドリュー・モレ(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)+1'29"
6 サム・クローム (チーム右京)+2'03" 7 石橋 学(チームブリヂストンサイクリング)+2'16"
8 小林 海(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)+2'45"
9 アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)+3'25"
10 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン)+4'01"

21 湊諒(シマノレーシング)+9'59"
29 木村圭佑(シマノレーシング)+21'01"
33 入部正太朗(シマノレーシング)+28'51"
42 横山航太(シマノレーシング)+44'02"
68 中井唯晶(シマノレーシング)+1:26'41"
75 黒枝咲哉(シマノレーシング)+1:49'15"

 

動画
■2019ツアー・オブ・ジャパン第7ステージ伊豆 インタビューhttps://youtu.be/RO7-vaGZjbM
 
Photo&Movie&Text:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

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