バンクリーグRd2宇都宮ステージ
11月14日(土)
会場:宇都宮競輪場
出場選手:木村圭佑、一丸尚伍、黒枝咲哉、中井唯晶、風間翔眞、小野寛人
2020バンクリーグRound2宇都宮ステージが、11月14日、栃木県宇都宮市の宇都宮競輪場で開催。チーム力を見せつけたシマノレーシングが優勝を飾った。
2019年にスタートしたバンクリーグ。国内の競輪場を舞台に日本トップレベルのロードレースチームが集結し、特別ルールで対戦するトラックレースの対抗戦だ。
各レース2チームが対戦し、1チーム4人ずつ出走。3周目以降の奇数周にスタートラインをトップで通過したチームがポイントを獲得し、3ポイント先取したチームが勝利する。今年から導入されたルールでは1レースで1選手が獲得できるのは1ポイントのみとなり、異なる3選手がポイントを獲得する必要があるため、スピードだけではなく駆け引きも重要となる。
シマノレーシングは、昨年4戦中2戦で優勝と活躍。今年は2戦のみの開催でシマノレーシングはRound1名古屋ステージを欠場したため今大会のみの参戦。さらにチームとして短い2020年シーズン最後のレースとなるため、必勝を期して乗り込んだ。会場の宇都宮競輪場は感染対策を徹底した上で観客も入場して行われ、午後5時半からのナイター開催の照明の下、6チームによるドラマチックな熱戦がファンの前で繰り広げられた。
シマノレーシングの予選第1レースは、一丸尚伍、黒枝咲哉、中井唯晶、新人の小野寛人が出走し、キナンサイクリングチームと対戦。1回目のポイントは、トラック日本代表の経験もある一丸が獲得。次のポイントはキナン・福田真平が奪い返して1対1となるが、続くポイントをスプリント力のある黒枝、中井が連取し3対1で制した。
▲第一戦、相手選手をマークする中井選手
予選第2レースは一丸、黒枝、中井、新人の風間翔眞が、マトリックスパワータグと相まみえた。最初のポイントは、黒枝がマトリックス・植益和行とのスプリントを制して奪う。2ポイント目は植益が獲り返すが、その後のポイントを中井、一丸が連取し、再び3対1で勝利。予選2連勝で決勝に進んだ。
決勝の相手は愛三工業レーシングチームとなり、一丸、黒枝、中井にキャプテンの木村圭佑が加わり出走。序盤に木村が愛三・當原隼人と2人で抜け出し、スプリントに競り勝って1ポイント目を獲得。2ポイント目は當原が奪い返し、その後はともにスプリンターの黒枝と愛三の岡本隼がポイントを獲り合って2対2の同点となる。最後は集団からのスプリント争いとなり、一丸が愛三・中川拳とのバトルを制して、3対2で優勝をつかみ取った。各選手が持ち味を発揮し、選手間の連携も機能したシマノレーシングがチームとしての総合力を見せ、変則的なシーズンで有終の美を飾った。
■コメント
黒枝咲哉
「今回からポイントの獲り方が代わって作戦も難しかったところがあったけど、チームメイトの強さを感じられて僕らのチームが強いなというのがわかったのでよかった。スプリントは自分でも得意と思っているので、ここで活躍できてよかった、今年はレース数も少なくて(地元)大分のJプロツアーでも勝てなかったので、獲ろうと思ったバンクリーグを獲れたので最高です」
2020バンクリーグRd2宇都宮ステージ 予選第1レース
2020バンクリーグRd2宇都宮ステージ 予選第2レース
2020バンクリーグRd2宇都宮ステージ決勝 チームワークの力で優勝! インタビュー
Photo&Text&Movie:Tatsuya Mitsuishi (OCN)