★『全日本選手権ロード・レース』エリート男子
期日:2015年6月26日(土)~6月27日(日)
会場:那須町スポーツセンター周辺特設ロードレースコース(16.0km/周)
栃木県那須郡那須町大字寺子乙2516 番地36
出場選手:入部正太朗・木村圭佑・秋丸湧哉-エリート男子
日程:6月28日(日)
9:00~ ME スタート 240.0 km (16.0 km×15 周)
全日本選手権ロードレースは、いよいよ今年の日本一を決定するエリート男女のレースが6月28日に行われた。
天気予報に反して雨は降らず、那須高原の涼しい気候に恵まれ、全日本選手権では過去最多となる2万7000人が見守る中、レースは行われた。
146人が出場したエリート男子のレースは、栃木県那須町と那須塩原市にまたがる1周16kmの周回コースを15周する240kmの長丁場。アップダウンはあるものの、前日までのアンダー23やジュニアのレース展開を見れば最終局面まで大人数が残る可能性も高い。
シマノレーシングからは入部正太朗、木村圭佑、秋丸湧哉の3人が出場。人数的には他チームより不利な状況ながら、連戦をこなして各選手の調子も上がっており、キャプテン入部をエースに優勝を目指してチーム一丸で臨んだ。
1、2周目はハイペースでアタック合戦が繰り返され、3周目に19人の大人数の逃げができる。
この中には昨年の全日本チャンピオン佐野淳也(那須ブラーゼン)をはじめ、土井雪広(チーム右京)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)ら強力な選手が入り込む。シマノレーシングは作戦通り、木村をこの逃げに送り込んだ。
後方は、数人の追走の選手を挟んでメイン集団が続き、5周目にはその差が約5分まで開いた。しかし、愛三工業レーシングが逃げから小森亮平、平塚吉光を戻し、メイン集団先頭で追走を開始。その差を少しずつ削り取っていく。入部、秋丸は集団内で待機し、後半の展開に備えた。
最終的に逃げは13人まで人数を減らし、10周目に集団に吸収される。その後は再びアタックが繰り返され、シマノレーシングからは秋丸が反応。しかし、決定的な飛び出しは成功せず、約70人の集団でレースは進んでいく。
残り1周半、入部が他の2選手とともに勝負をかけたアタックを見せる。しかし、この動きもメイン集団に捕まってしまった。
最終周では、増田、土井ら強力な選手を含む10人前後がアタックするが、ゴール前1kmで集団は再び30人前後にまとまる。そして、ここからアタックした窪木一茂(チーム右京)が鋭い伸びを見せて、約6時間の熱戦を制した。
メイン集団は5秒後方で、2位争いのスプリントは畑中勇介が制し、チーム右京がワン・ツー・フィニッシュ。3位には地元・栃木の宇都宮ブリッツェン増田成幸が入った。
入部はラスト1kmの上りで遅れ、58秒差の28位。秋丸は8分32秒差の60位で完走。レース前半でチームのために積極的に動いた木村は、ラスト3周でDNFとなった。
■コメント
入部正太朗
「チームメイト2人が頑張ってくれたのに、結果を出せなかったのは自分の責任。最後にアタックしたときに、あのまま逃げ切る力がなければいけなかった。調子は悪くなかったけど、力が足りなかった。次、頑張るしかない」
★他の選手、野寺監督のコメントは動画をチェック
■全日本選手権ロードレース(エリート男子)リザルト
1 窪木 一茂(Team UKYO)5:55:33.64
2 畑中 勇介(Team UKYO)00:05
3 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン)00:06
4 吉田 隼人(マトリックスパワータグ)00:07
5 鈴木 龍(那須ブラーゼン)00:07
6 鈴木 真理(宇都宮ブリッツェン)00:07
7 黒枝 士揮(NIPPO - Vini Fantini)00:08
8 中島 康晴(愛三工業レーシングチーム)00:08
9 山本 隼(Team UKYO)00:08
10 初山 翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)00:08
28 入部 正太朗(シマノレーシング)00:58
60 秋丸 湧哉(シマノレーシング)08:32
DNF 木村 圭佑(シマノレーシング)