5月21日、県本部と松山支部で四国電力に「伊方原発の再稼働中止と電気料金値上げしないことを求める」申し入れをおこない、会員17人が参加しました。
対応した原子力本部の高橋エネルギー広報グループリーダーは「最大限の安全対策をとっている。再稼働にむけてすすめていきたい」「電気料金は中長期的にみて設定していく」など応答しました。
参加者からは、
「ストレステストのデータのみの検査で安全が確認されたというのは、あまりにも乱暴」
「福島の自己からも危険性は明らか。再稼働は絶対ゆるせない」
「原発がなくても大丈夫。電力不足を理由にして再稼働をすすめるなんておかしい」
などの発言があり、 再稼働をすすめようとする四国電力の姿勢にあらためて怒りがひろがりました。 ******************************************************************************************************************************************* 2012年5月21日
四国電力株式会社 取締役社長 千葉 昭 様
新日本婦人の会愛媛県本部 会長 来島頼子
新日本婦人の会松山支部 支部長 梶原緑
伊方原発の再稼働中止と電気料金値上げしないことを求める申し入れ
私たち新日本婦人の会は、子どもと女性の幸せを願い50年の間活動を続けてまいりました。昨年の東日本大震災の後も被災者支援の活動を続けております。
宮城県沖地震のメカニズムも1年たってようやく解りかけ、原発事故の全容解明には、数年かかると言われています。南海トラフを震源とする巨大地震の危険が高まり、伊方原発のそばにある中央構造線への影響も心配され、大規模災害への対策は待ったなしの状況です。また、福島原発の事故原因に至っては、解明のめどすら立っていません。新たな防災指針の策定を担う原子力規制庁の発足見通しもたっていません。そのような中、ストレステストというデータのみの検査で、安全が確認されたというのはあまりにも乱暴です。
福島などから多くの方が東京電力福島第一発電所の放射能汚染から逃れ、故郷を奪われて愛媛で暮らしています。この現実からも、放射能被曝の危険から多くの命を守り、みんなが安心して暮らせるためにも、また、美しい瀬戸内の自然を守るためにも、伊方原発の再稼働を許すことはできません。
夏に向かって「電力不足」を宣伝していますが、県民は節電に努めていますし、ピーク時の対策をとるならば、「電力不足」は避けられるのではないでしょうか。そのためにも正確な需給見通しを示すべきです。また、コスト増を理由に利用者に電気料金の値上げを押し付けるのはやめてください。
住民、消費者の声を真摯に受け止め、社会的責任をもつ企業にふさわしく対応するよう以下のことを要望します。
記
1.伊方原発の再稼働はやめてください。
2.電気の最大供給量と使用電力の見込み量の根拠を明確にしてください。
3.電気料金の値上げはしないでください。