6月29日(日)に愛媛大学であった第57回えひめ母親大会に参加してきました。
今年のテーマは、一人ひとりが考えよう 私たちのくらしと未来でした。
そして、今年の記念講演は伊藤真さん
私も学生時代、法律の勉強をする際に、伊藤さんの著書を参考書として読んでいましたのでなつかしさもありました
柔らかな口調とわかりやすい言葉、時には笑いも交えながらのお話で、会場はいっぱい。多くの立ち見参加もありました。
「戦争は絶対にいけない」という伊藤さんの信念は、母親大会のスローガン、
「生命(いのち)を生みだす母親は、生命を育て、生命を守ることをのぞみます」とピッタリ合うものだと思います
私が個人的に印象に残っているのは、「憲法は法律ではない」と、「民主主義VS立憲主義」という考え方でした。
憲法は、法ではあるが法律の王様みたいなものではなく、権力者を縛るものだから、権力者が国民に対して守らせる法律とはまったく性質が異なるのだと。
そして、いつも多数者が正しいとはかぎらない(選挙制度のカラクリで議席多数にもなる)、民主主義で決定されることには時には間違いもあるのだから、書き記したもの(憲法)で歯止めをかけないといけない、民主主義がアクセルだとしたらブレーキ役になるのが立憲主義なのだというお話だと理解しています。
講演後の質疑応答のなかで、「集団的自衛権の閣議決定がされようとしているが、閣議決定されれば即自衛隊は派兵されることになるのか」との問いに、
「自衛隊が実際に戦地に派兵されて戦闘に参加するには、新しく法律ができるか法律の改正が必要です
焦らず、あきらめず、私たち一人ひとりが意思表示する行動をとることがとても大事だと思います」と答えられていました。
ゆるされないことはゆるさない。数の横暴がまかりとおるようなことを黙って認めてしまってはいけない。
はっきり意思表示して態度で示していくことこそ、私たちには大事なんだと感じました
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午前中の分科会は
「だれもがいきいき楽しく学べる学校を」助言者 山本宏充さん(中学校教諭)
「安心して高齢期を迎えるために~一人で悩まないでみんなで知恵を出しあいましょう~」助言者 永野弘美さん(愛媛生協病院ソーシャルワーカー)
「日本の賃金・働き方の『改革』・女性の貧困を考える」助言者 丹下晴喜さん(愛媛大学准教授)
「脱原発・自然エネルギーとふるさと再生」助言者 村田武さん(愛媛大学客員教授)
「TPPでくらしはどうなるの?」助言者 竹中隆さん(愛媛食健連事務局長) でした。
分科会で行われた議論をまとめた、申し合わせ事項は、「みんなで今後取り組んでいくもの」と「国や自治体に要望するもの」とがあります。
秋ごろ、えひめ母親連絡会が愛媛県へ要望・懇談をする予定です******************************************************************************************
全体会では、以下の特別決議とアピールが採択されました。
〇特別決議
「二度と戦争はしない 武力は持たない」とあの悲惨な教訓から憲法九条は生まれました。
一内閣の憲法解釈によって集団的自衛権の行使を容認し、他国と共に武力行使を行うことを認めた原案を政府与党は発表しました。これは「立憲主義」の否定です。
戦後70年、民主主義の最大の危機です。国民が主人公の日本国憲法を守り活かしていかなければなりません。「戦争する国づくり」を止める草の根からの連帯を呼びかけます。
2014年6月29日 第57回えひめ母親大会
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アピール
えひめのお母さん・ご参加のみなさん
私たちは今日、第57回えひめ母親大会をひらきました。午前中は教育やTPP,ゆたかな高齢期、原発の問題で語り、学び合いました。
午後の全大会では、伊藤真さんに「 憲法の息づく国に―私たちに求められているものは」と題して記念講演していただき、くらしの中に憲法が活かされる大切さをわかりやすくお話していただきました。
えひめのお母さん・ご参加のみなさん
安倍内閣は、「戦争する国」づくりにむけて突き進んでいます。歴代内閣が「憲法違反」だとしてきた集団的自衛権行使容認を国会で討論することもなく閣議決定しようとしています。私たちはとうてい許すことはできません。
年金は切り下げられ、給与所得も減り続けるなかで消費税が増税され、私たちの日々のくらしは厳しくなっています。そのうえ医療・介護総合法案、TPP参加など国民に中身も知らせないまま強引に推し進め、いのち・くらしが脅かされています。
いま、若者の4人に1人が非正規雇用と言われ「ブラック企業・アルバイト」に苦しめられています。大企業と政府が一体となり、労働者を使い捨てにする「生涯派遣」「残業代ゼロ」などの労働法制改悪をねらっています。
東日本大震災から3年余り、東京電力福島原発の汚染水漏れがますますひろがり続けています。地震が各地で頻繁に起きているにもかかわらず、伊方原発の再稼働も進められようとしています。西予市議会では、伊方原発の再稼働に反対する請願が採択され、八幡浜市議会では継続審議されています。原発再稼働反対の県庁前金曜行動は101回をこえ、原発ゼロの声は大きくなっています。
えひめのお母さん・ご参加のみなさん
「女性がかわれば社会が変わる」生命を生み、育て、守る母親が力を合わせ「集まれば元気・話し合えば勇気」を合言葉に、安心してくらせる社会をつくるため力を尽くしましょう。未来に向かって行動しましょう。
「生命を生み出す母親は 生命を育て 生命を守ることを のぞみます」
2014年6月29日
第57回えひめ母親大会