草津温泉へ行ってきました。温泉地としてあまりにメジャーなのと、海がないので敬遠していたのですが、NHK「新日本風土記」を見て、無性に行きたくなりました。
http://www.nhk.or.jp/fudoki/120713broadcast1.html
冬の草津。よかったですよ。お湯がとてもいい。これまで海の幸と、海と、地の利から伊豆を選んでいましたが、草津のお湯に入ってしまうと、これまで入ったどこのお湯も真水(真湯?)に思えてしまうほど、泉質が素晴らしい。硫黄のにおいがしますが、これがなぜか心地よい。箱根あたりの硫黄のにおいは、所謂「卵が腐った臭い」で不快なんですが。
宿で温泉に入れるのはもちろんですが、外湯がたくさんあります。観光客に公開されているのは3箇所ほどで、後は地元の人の生活の場だそうです。宿の人に教えてもらい合計6箇所ほど入ってきました。どのお湯にも大抵地元の人が入っており、ここの湯は何々、あそこの湯は何々と、色々話を聞きました。皆それぞれ、お気に入りの風呂が決まっているようです。
どのお湯も微妙に泉質、色、温度、風呂のしつらえが異なります。しかも外湯の殆どが無料です。これは昔からのならわしだそうです。温泉の恵みを大切に守り、かつ、外から来た人たちにもその恵みを分け与える。草津の街の人々の思いが感じられました。豪華な風呂を期待している人には、かなり違うかもしれません。街中の無料風呂は、どこもこじんまりとしています。
当日、日中の最高気温は-7℃でした。私は温暖な地の生まれで、寒い時期に寒いところへ行ったことがありません。-7℃って、大したことないようで、でもやっぱり寒い。外湯回りにコートを着ていかなければなりませんでした。耳がちぎれそう。建物の中へ入った時に、暖房のありがたさを実感します。しかも当日、かなり雪が降りました。サラサラな粉雪。風が吹くと雪が舞い上がります。晴れた翌日には空中にキラキラとダイアモンドダストが。これもいい経験でした。
今回は温泉を満喫してきました。温泉の王様という感じです。刺身と海を楽しみたい時は伊豆、温泉を満喫したい時は草津かな。