静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で4か年を比較したグラフです。
以下、開港4年目の8月目となる1月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
開港から4年目の8月目を迎えた静岡空港であるが、一言でいえば低落継続である。
国内・国際合計で対前年同月比113.6%と一見成長トレンドに乗ったかに見えるが、今年の年始の好調と昨年の不調は全国共通で、静岡空港だけのものではない。
実際、震災前の一昨年の同月比で見ると、88.5%に過ぎない。路線数にあっては、震災前の9路線から7路線に縮小しているのである。
先行き不安の要因として特徴的なのが、航空会社の経営状況の指標となる搭乗率で、過去4年間で、1月の最低記録を更新し、全体で58.5%となった。
個別の路線を見ても、需要予測などで一般に採算性の基準として用いられた搭乗率65%を超えたのはANAの沖縄線の75.4%のみで、次いで全国的にも復調著しいソウル線が63.2%の外はすべての路線で60%にも達していない。成田空港では前年比2割減程度までに回復したという中国路線にあっては散々で、利用者はわずか960人、搭乗率は28.9%で、対前年同月比で61.3%にしか満たない惨状である。
増便を計画しているという台湾線にあっても搭乗率は51.4%と、振るわない。
県の職員向けの掲示板には台湾旅行2泊3日19800円などと勧誘に県として熱心に取り組んでいるが、そこには県民の生命・財産を守るという本質を離れ、自分達には痛みのない税金を投じてでも路線維持のため利用者と言う数字を増やすことしか頭にない県庁体質が見て取れる。
今月の実績を見てももやはり、国内国際ともに現在の、自立償還が前提のJRや高速道に比べて公共交通機関としては破格の税金支援・行政支援がなければ路線維持すら困難な状況、自立できない状況に、まったく変化はないのである。
では、以下に今月の実績を記す。
<平成25年1月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H25.1/H24.1):搭乗率[H25.1;H25.1]
札幌線:96.0%(4,965人/5,172人):[59.8%;54.3%]
福岡線:124.7%(7,508人/6,022人):[52.5%;60.2%]
沖縄線:117.5%(6,259人/5,329人):[75.4%;71.6%]
鹿児島線:151.7%(2,412人/1,590人):[51.2%;54.6%]
国内定期便計:116.7%(21,144人/18,113人):[59.4%;60.6%]
国内線チャーター便計:0.0%(0人/400人):[-%;75.2%]
ソウル線:103.9%(11,742人/11,300人):[63.2%;58.0%]
上海線:61.3%(960人/1,565人):[28.9%;57.6%]
台北線:-%(2,272人/-人):[51.4%;-%]
国際線定期便計:116.4%(14,974人/12,865人):[56.9%;57.0%]
国際線チャーター便計:41.6%(268人/644人):[97.8%;87.6%]
全路線計:113.6%(36,386人/32,022人):[58.5%;60.0%)]
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で4か年を比較したグラフです。
以下、開港4年目の8月目となる1月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
開港から4年目の8月目を迎えた静岡空港であるが、一言でいえば低落継続である。
国内・国際合計で対前年同月比113.6%と一見成長トレンドに乗ったかに見えるが、今年の年始の好調と昨年の不調は全国共通で、静岡空港だけのものではない。
実際、震災前の一昨年の同月比で見ると、88.5%に過ぎない。路線数にあっては、震災前の9路線から7路線に縮小しているのである。
先行き不安の要因として特徴的なのが、航空会社の経営状況の指標となる搭乗率で、過去4年間で、1月の最低記録を更新し、全体で58.5%となった。
個別の路線を見ても、需要予測などで一般に採算性の基準として用いられた搭乗率65%を超えたのはANAの沖縄線の75.4%のみで、次いで全国的にも復調著しいソウル線が63.2%の外はすべての路線で60%にも達していない。成田空港では前年比2割減程度までに回復したという中国路線にあっては散々で、利用者はわずか960人、搭乗率は28.9%で、対前年同月比で61.3%にしか満たない惨状である。
増便を計画しているという台湾線にあっても搭乗率は51.4%と、振るわない。
県の職員向けの掲示板には台湾旅行2泊3日19800円などと勧誘に県として熱心に取り組んでいるが、そこには県民の生命・財産を守るという本質を離れ、自分達には痛みのない税金を投じてでも路線維持のため利用者と言う数字を増やすことしか頭にない県庁体質が見て取れる。
今月の実績を見てももやはり、国内国際ともに現在の、自立償還が前提のJRや高速道に比べて公共交通機関としては破格の税金支援・行政支援がなければ路線維持すら困難な状況、自立できない状況に、まったく変化はないのである。
では、以下に今月の実績を記す。
<平成25年1月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H25.1/H24.1):搭乗率[H25.1;H25.1]
札幌線:96.0%(4,965人/5,172人):[59.8%;54.3%]
福岡線:124.7%(7,508人/6,022人):[52.5%;60.2%]
沖縄線:117.5%(6,259人/5,329人):[75.4%;71.6%]
鹿児島線:151.7%(2,412人/1,590人):[51.2%;54.6%]
国内定期便計:116.7%(21,144人/18,113人):[59.4%;60.6%]
国内線チャーター便計:0.0%(0人/400人):[-%;75.2%]
ソウル線:103.9%(11,742人/11,300人):[63.2%;58.0%]
上海線:61.3%(960人/1,565人):[28.9%;57.6%]
台北線:-%(2,272人/-人):[51.4%;-%]
国際線定期便計:116.4%(14,974人/12,865人):[56.9%;57.0%]
国際線チャーター便計:41.6%(268人/644人):[97.8%;87.6%]
全路線計:113.6%(36,386人/32,022人):[58.5%;60.0%)]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます