静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で6か年を比較したグラフです。
以下、開港6年目の9か月目となる2月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向>
開港から6年目の2月実績は、前年同月から大きく伸びたものの、先月同様歴代2位どまりであった。
この2月は訪日外客、とりわけ春節の時期の中国人訪日客の激増振りが全国的に話題になった中での実績だけに、過去最高を出すかとも思われたが、ソウル便の激減が大きく足を引っ張った。
国内線にあっては鹿児島便のみが2月としては過去最高となったものの、札幌線、沖縄線が6年間で4位という低迷もあって、歴代3位の2万3,670人の利用者数にとどまった。
一方、国際線にあっては、ソウル便はピーク年の2割と先月よりも更に落ち込んだものの、最近の中国人観光客の激増と、これに合わせた県のチャーター便補助金での旅行費用軽減策によって台北線の減も補い2月としては過去最高の2万6,730人の利用者数を記録した。
結果、国内、国際合わせて、50,400人にとどまり、県が目標とする70万人達成に当たってまず越えなければならない開港初年度の壁(51,829人+上海推計1,750人)は、またしても超えられなかった。
<動向>
静岡県の平成27年度予算が原案どおり成立した。
その中で、今年チャーター便誘致に貢献した1便につき百万円(条件により10万円加算もあり)を補助するという「チャーター便」補助金の当初予算額は前年度当初予算額の2倍以上の8,190万円に及んだ。
それ以外にも、チャーター便には旅行商品広報費の補助(当初予算額4,950万円)など、手厚い支援が用意されている。
また、国内利用者向けには、先日紹介した一人片道6,400円の補助となる「浜松市内-空港間 乗合タクシー」の補助金や、ビジネスマンには重複して税金補助の恩恵を受けられる空港利用補助金(浜松のビジネスマンには一人片道3千円)など、中部国際空港などの隣接空港に比べた不利を税金を使って補填するような誘導で利用者数を増やそうと、もはや節操もない施策を展開し始めた。
<2月実績>
定期路線ごとに見た過去6年間の2月実績のみで比較した順位と比率は以下のとおり。
札幌線 5,729人 4位/過去6年(1位の平成22年7,353人に対して77.9%)
福岡線 8,912人 3位/過去6年(1位の平成26年10,011人に対して89.0%)
鹿児島線 3,291人 1位/過去6年(1位の平成22年3,221に対して102.2%)
沖縄線 5,237人 4位/過去6年(1位の平成22年5,773人に対して90.7%)
ソウル線 3,378人 6位/過去6年(1位の平成22年16,526人に対して20.4%)
上海線 4,064人 1位/過去5年(1位の平成23年1,917人に対して281.4%)
台北線 3,981人 2位/過去3年(1位の平成26年3,993人に対して99.7%)
また、上記路線以外のチャーター便及び1月から定期便化した天津便を含む総利用者は50,400人で過去6年間で第2位、ピークの平成22年53,579人(51,829人+上海推計1,750人)に比べて94.1%であった。
国内線と国際線の過去6年間の推移を見ると、
国内線が伸び悩む中、国際線が利用を牽引していることがわかる。
国内線の内訳を見ると、
ほぼ横ばい、伸び悩む状況がよく分かる。
国際線にあっては、
見てのとおり、「チャーター便用空港」の様相である。
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で6か年を比較したグラフです。
以下、開港6年目の9か月目となる2月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向>
開港から6年目の2月実績は、前年同月から大きく伸びたものの、先月同様歴代2位どまりであった。
この2月は訪日外客、とりわけ春節の時期の中国人訪日客の激増振りが全国的に話題になった中での実績だけに、過去最高を出すかとも思われたが、ソウル便の激減が大きく足を引っ張った。
国内線にあっては鹿児島便のみが2月としては過去最高となったものの、札幌線、沖縄線が6年間で4位という低迷もあって、歴代3位の2万3,670人の利用者数にとどまった。
一方、国際線にあっては、ソウル便はピーク年の2割と先月よりも更に落ち込んだものの、最近の中国人観光客の激増と、これに合わせた県のチャーター便補助金での旅行費用軽減策によって台北線の減も補い2月としては過去最高の2万6,730人の利用者数を記録した。
結果、国内、国際合わせて、50,400人にとどまり、県が目標とする70万人達成に当たってまず越えなければならない開港初年度の壁(51,829人+上海推計1,750人)は、またしても超えられなかった。
<動向>
静岡県の平成27年度予算が原案どおり成立した。
その中で、今年チャーター便誘致に貢献した1便につき百万円(条件により10万円加算もあり)を補助するという「チャーター便」補助金の当初予算額は前年度当初予算額の2倍以上の8,190万円に及んだ。
それ以外にも、チャーター便には旅行商品広報費の補助(当初予算額4,950万円)など、手厚い支援が用意されている。
また、国内利用者向けには、先日紹介した一人片道6,400円の補助となる「浜松市内-空港間 乗合タクシー」の補助金や、ビジネスマンには重複して税金補助の恩恵を受けられる空港利用補助金(浜松のビジネスマンには一人片道3千円)など、中部国際空港などの隣接空港に比べた不利を税金を使って補填するような誘導で利用者数を増やそうと、もはや節操もない施策を展開し始めた。
<2月実績>
定期路線ごとに見た過去6年間の2月実績のみで比較した順位と比率は以下のとおり。
札幌線 5,729人 4位/過去6年(1位の平成22年7,353人に対して77.9%)
福岡線 8,912人 3位/過去6年(1位の平成26年10,011人に対して89.0%)
鹿児島線 3,291人 1位/過去6年(1位の平成22年3,221に対して102.2%)
沖縄線 5,237人 4位/過去6年(1位の平成22年5,773人に対して90.7%)
ソウル線 3,378人 6位/過去6年(1位の平成22年16,526人に対して20.4%)
上海線 4,064人 1位/過去5年(1位の平成23年1,917人に対して281.4%)
台北線 3,981人 2位/過去3年(1位の平成26年3,993人に対して99.7%)
また、上記路線以外のチャーター便及び1月から定期便化した天津便を含む総利用者は50,400人で過去6年間で第2位、ピークの平成22年53,579人(51,829人+上海推計1,750人)に比べて94.1%であった。
国内線と国際線の過去6年間の推移を見ると、
国内線が伸び悩む中、国際線が利用を牽引していることがわかる。
国内線の内訳を見ると、
ほぼ横ばい、伸び悩む状況がよく分かる。
国際線にあっては、
見てのとおり、「チャーター便用空港」の様相である。
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