下田市長選挙は松木正一郎(元県土木技師職員)、土屋優行(元県行政職員)、長友くに(元高校教師)3人による争いとなることがほぼ決まった。
13日にはこの3者による公開討論会が行われ先日YouTubeで公開されたが、討論など一切なく、司会者の質問に各自が個別に順番どおり答えるだけ、しかも質問も抽象的なら回答も抽象的で事前の報道で伝えられていた以上の発見はなくあまり参考にならない代物であった。
市役所跡地利用で見ても具体性のある案はなく、市街地活性化についても同様。
違いといえば、協同ゴミ処理施設反対の長友に推進の松木と土屋。
さらに、財政(費用対効果)を考慮し総合計画を進めるべきとする土屋と土木屋らしく財政無関係で道路や防災拠点などの開発計画を志向する松木。
一期目の評価にも関係するが、松木は発言の中で縦貫道インターでの道の駅を意識してか縦貫道の発生土を使えば安くなる、震災時に自衛隊などが集結できる広場ができるなどと推進意向を示すものの、そもそも市長任期中には到底できない天城区間が開通しなければ肝心の発災初期にどうやって車両を集められるのか、そもそも道の駅の利用予測はどうなっているのか、液状化危険度大の農地の盛り土で液状化対策を含めた費用対効果はどうなっているのか、全く答えを持っていないままでの開発など全く理解できないのである。
松木はお金を使う方の技術職であってお金を工面する方の行政職でなかったので仕方ないが市のお金は無尽蔵ではないし債務はいつかは償還しなければならないもので、後世のためしっかり考慮してもらいたいものである。
また、松木市政が掲げるグローカルシティプロジェクトについていえば、結果としてグローバルな視点を持ってローカルの課題が解決されたのか、ローカルからグローバルへの発信がなされたのか、言葉遊びではなく事実・実績として挙げてもらいたいものである。
さらに、防災で「地域の団結」が必要などと言うのなら、情報の隠蔽や操作で軋轢を生み出すような手法や法令軽視の姿勢は市政への信頼を損なうもので厳に改めてもらいたいものだ。
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