川勝が特にその発言に問題のある人物だということは、このブログでも「川勝平太語録」や「川勝知事公約寸評」のカテゴリーをご覧になれば就任当初から指摘してきているが、実際の行動においては、
先日紹介した浜松の新野球場問題からも見て取れるように、鈴木修や鈴木康友の意向にもかかわらず川勝は一歩引いた対応をするなどして県民の利益を守ってきた。その結果が、平成26年の陳情から既に約10年、リニアと同様に、中々進まない状況を招いて議論の遡上に載せているという現実・現状である。
巷ではリニア について、川勝のリニア 推進という言葉は嘘だった、川勝は鈴木修の意向を受けてリニア 建設を妨害していた、という見方が踊っているが、これは実に単純な見方であり、誤りである。
誰かに従う、川勝がそんな玉なら県議会の多数党とあえて衝突することなく「オール静岡」でうまくやっていただろう。彼は自分が一旦構想した全体像(信念)の内でのディールをすることはあってもそれに反する考えには決して同調しない人物なのだから。
ではリニア について、実際川勝はどう考えていたのか。
a ルート変更
b 部分開業
c 環境問題
この3点から、実証していきたい。
初回は、a,cに関する
<川勝はリニア 推進だったが別ルートに固執があった><環境問題は軽視はしていないがディール対象でもあった>という事実の証左の一つを示す。
平成27年5月19日(火)9:30~9:37 知事協議
交通基盤部 野知部長、宮尾都市局長、
和田政策監、林地域交通課長、濱田公園緑地課長
髙木知事公室長、京極知事戦略課長、齊藤専門監、佐藤
「静岡県中央新幹線対策本部」の立ち上げについて
交通基盤部:これまでリニア中央新幹線の環境対策については、くらし・環境部が中心となって「静岡県中央新幹線環境保全連絡会議」で対応してきたが、今後の工事の本格化を見据え、「推進」でなく「対策」として全庁横断的に取り組むこととして、難波副知事をトップとする「静岡県中央新幹線対策本部」を新たに立ち上げる。第1回の本部会議を6月1日(月)に実施する。
知 事:リニア中央新幹線は、私は甲府以西はぐるっと北を回って松本空港の下に作るのがベストだと思っている。長野は空港とリニア、静岡は空港と新幹線で結ぶというのが落としどころ。ただ、これを今は言ってはいけない。
南アルプスの環境保全の問題も反対だけを言っていても日本のためにならない。大井川上流部のダムを作るときにも既に相当程度自然を破壊している。必要なものはある程度の自然破壊を伴っても作らなければならない。JRには、二軒小屋までの道路は何兆円掛かってもしっかりと整備してもらう。
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