「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

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闇深し、無断伐採の私有地立木、実は航空法上の高さ制限を超えていた

2010-07-15 21:02:00 | 静岡空港
昨年、隠蔽と批判されながら事実が表面化し、監査を行うも杜撰なアリバイ作りに終始しついには住民監査請求にまで発展した県による私有地の立木の無断伐採問題。
現場は滑走路脇の小高い丘だ。(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/517.html

先週7月9日、法廷でこれまでの県の答弁と異なる事実が判明した。

昨年10月6日の県議会9月定例会常任委員会で「見通しの改善のために支障となる立木を伐採したとのことだが、航空機の離発着に問題があったのか」(堀江龍一委員)との質問に「離発着には影響はない。何らかの原因で低く侵入したときに、機影が隠れることを改善するもの」(藤田静岡空港建設事務所長)と答えた県。

しかし、伐採され放置された立木の長さ、切り株の位置から測量した結果は図面のとおり、最大5.9m、航空法で高さが制限されている「転移表面」を超えることが明らかになったのである。
もし開港前、2月13日にこの立木を切っていなかったら暫定開港すらストップがかかっていたことになる重要な事実である。
県は国の完成検査を通ったと言ったが、国の担当者は「ここは、検査の時は、もう県のほうからここは全然抵触している物件じゃないと、一覧表にも出ていないんですよ」「もともと調べる表(県が作成し国に提出した物件一覧表)にも入っておりませんでしたので、調べようがなかったですよね」と述べており、転移表面を超えていた事実は完成検査をもごまかしたことになる事実であることを意味する。恐るべき役人体質である。

県民も、県議会も、県の役人の前にはまるで道化である。知事とて同じかもしれない。

未だに虚構の需要予測にかかわった連中や一連の隠蔽にかかわってきた連中が事実上県政を牛耳っている。
これでは、隠蔽体質も、税金ばらまき体質も、変わるはずがない。

川勝に直接話が行くと役人が困るらしく、外部の声を遮断する川勝ガードも強化されているようだが、真実と向き合う真摯な態度からしか、県民との協働作業はできないことを役人は知るべきだ。
役人は税金で割高旅行、県民は自費で格安ツアーしなさいと言ってもよほどの道化でなければ踊らないだろう。
良識ある職員にあっては、常にその判断の前に、隣で県民が聞いていると思って職務に当たられるよう切に望むものである。

※この件に至る経過などの詳細は週刊ダイヤモンド特別レメ[ト「静岡空港「もうひとつの立木問題」払拭されない静岡県の隠蔽疑惑(「週刊ダイヤモンド」編集部委嘱記者 相川俊英)」(http://diamond.jp/articles/-/8755?page=5)にて丁寧に特集されているのでご覧いただきたい。
また、測量した図面を提供していただいた大井さん、航空法の解釈や事実関係で国に確認までしていただいたhanaさん(http://blogs.dion.ne.jp/e63521174a/archives/9177713.html)らのご尽力に深く敬意を表するとともに感謝申し上げます。

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