「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

多事雑感

2012-02-01 22:19:00 | ノンジャンル
久しぶりになります。
年明けに帰国してから、週末は国内を西へ東へと移動し、気づけばもう2月です。

今日は島田市が焼却がれきの受け入れについて覚書を交わしたとのことで、少しこのことについて書きたいと思います。

木材チップの試験焼却のためにまずは10tとのことですが、同じ町の木材といっても採取場所やその保管状況によっても違うものであり、検査は試験焼却時だけでなく、受け入れ継続ならば受け入れるものすべてに行うべきです。
また、うそ偽りのない検査と情報公開は当然のことであり、これも継続すべきです。
その上で、安全の定義が明確でない中、さらに受け入れ継続か中断かを、(国の基準ではなく住民の判断として)住民自らが決められるような仕組みを作るべきです。
加えて、木材はきっかけづくりでその他のがれき受け入れ(被災地ではなく地元への有償請負の拡大)を考えているのなら、最初から誠実にその獅\明すべきであり、住民を騙すようなことは厳禁です。
不信がどれだけのコスト増になるのか、現状を見れば分かるはずです。


(表面のがれきは除去されたが多くは基礎部分が未だむき出しのまま)

(左上には分別もされず山積みのままのがれきが)
[二枚とも南三陸町にて:2012.1.29]
静岡県が受け入れをしようとしているのは岩手県の中の2町の木材のみとのことですが、復興を妨げているがれき問題の本質から見れば分別されチップ化された木片は末節の問題にしかすぎません。
先週私ががれきの除去と分別に行った南三陸町ではぬかるみ重機が入れず未だ手つかずの所も有りました。
がれきは木材だけでなく畳やプラスチック片やコンクリ片や鉄筋など様々で、島田の市長が被災地のためといいながら木片のみ受け入れという姿勢は非常に違和感を感じます。
住民の反対を押し切ってまで被災地のことを考えているにしては、がれきには御執心ですが、バスを仕立てて被災地に派遣する住民を募るとか、地元の建設業者を派遣して現地処理に当たるとか、そういったことには淡白なのも不自然です。

そもそも、国はがれき全体の現実的な処理計画を国民に示していません。
まだまだ現地ですべきことも多く、人も必要ですが、国には、なすべき方針を示しこれを推進しようという姿が見えないのです。
これでは、国の今後のがれき処理対応も付け焼刃・場当たり的なものとなるような気がします。
気づいたら日本中が汚染されたなどとならないよう、一刻も早く、国はまずはがれき処理全体の道筋をはっきり示すべきです。

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