「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

第20回全国市民オンブズマン京都大会報告その2

2013-09-11 22:16:00 | 近況活動報告
昨夜の続きです。

昨年のことですが、参議院選挙のどさくさにまぎれて国会での議論がほとんどないまま地方自治法が改正されました。
昨年8月7日に民主党、自民党、公明党、生活の6名の議員が突如共同提出したもので、その3日後の10日に衆議院を通過してしまうという駆け込みぶりです。

しかもこの改正は一見すると「政務調査費」を「政務活動費」と名称を改めるものですが、実際は名称だけでなくその使途を拡大する意図を持っての改正だったのです。

この背景としてあったのが全国各地で相次いだ住民訴訟です。
全国各地の市民オンブズマンが議員の政務調査費の使途を調べ上げ、「議員の調査研究に資する」支出か否かを吟味し、要請陳情活動費などの目的外支出分の返還を勝ち取っていたからです。デジカメやパソコンなど政務調査活動以外に使う可能性のあったものについては、按分での返還を勝ち取るなど議員に厳しい判決が相次ぎ、額も1000万円を超える勝訴例も多くなって、地方議員からは改正の要望があったためのどさくさまぎれ改正といわれているものです。

結局、地方自治法においては政務活動費交付の目的に政務調査費のときにはなかった「その他の活動」の6文字が付加されてしまいました。その他の活動と言ってしまったら事実上無制限のようなものです。
ただし、地方自治法の改正を受けても各議員の政務活動費の使途が直ちに無制限に拡大されるというわけではありません。各地方自治体が条例を改正して具体的に使途拡大の範囲を定めてはじめて使途拡大が有効となるからです。

そこで、全国議会長は使途拡大のモデル条例案を作ったわけですが、これには従来の政務調査費の使途に該当しなかった次の3点が付加されてしまいました。
1「議員が行う研修会、講演会等の実施」
2「要請陳情活動、住民相談等の活動」
3「住民相談会、各種会議への参加」

これらは本来、政治家としての議員活動として報酬でまかなうべきもので、審議能力の強化のための調査研究費用として政務調査費が創設されたという当初の趣獅ゥらは大きくかけ離れたものです。
中には函館市議会のように、従来は調査研究に必要な資料の購入や研修会参加費などに限られていたにもかかわらず、陳情・要望活動に伴う旅費や新年会経費などの会議費にも使えるように対象を拡大しては市民理解が得られないとして、市民や団体との意見交換の会議に限定したりする良心的議会もありますが、大方の実態としては横並びの自治なし体質から多くの地方議会はモデル案のとおりの改正をしてしまいました。

そこで本県はどうかというところですが、もちろんモデル案どおりの拡大をしてしまいました。
しかも県民の知らないうちに行われたのです。



この画像は全国市民オンブズマン連絡会作成の調査集計ですが、静岡県は県民への告知、パブリックコメントはもちろんのこと、審議の傍聴・中継や議事録の公開すらないままで、お手盛り条例改正を是としたということです。
もっとも、静岡県(議会事務局)においては、「経費の範囲は全国議長会が提示したものと同様である。今回の改正は経費の範囲を明確にするために表現を整理したものであり、対象となる範囲は政務調査費と変わらないと考える」などと、詭弁というよりも無知をさらけ出すかのような回答をしており、法令の読解力というか国語力に大いに疑問符がつきました。

知事は静岡県が全国学力調査の小学6年の結果で国語Aが最下位だったことに立腹しているようですが、まずは自身の所管する行政機関の国語力から正すべきでしょう。
特に十分チェックを経ているはずの記者提供資料の表記の乱れはひどいものです。
よく出てくる「問い合わせ先」の表記がばらばらで、同じ県の文書でありながら「問合せ先」や「問い合せ先」や「問合わせ先」と多様、こどもにどれが正しいかと聞かれてどう答えるつもりなのでしょう。さらに相変わらず常用漢字音訓外の「概ね」を多用する例も変わらないし、先日は何人もの幹部が目を通したはずの事務所の広報誌(9月号)に「土砂災害の被害が多く発生しています」との記載があり、「頭痛の痛みがひどい」並みにおかしい日本語がまかり通る現実に唖然としたところです。

脱線しそうなので話を元に戻しますが、政務活動費。
静岡県の議員一人当たりの政務活動費の交付額は540万円にも及びます。もちろん、議員としての報酬とは別にです。
その使途が拡大されたわけですから、まさに第二の報酬と化したというべきでしょう。
であれば、それにふさわしい活動を、その費用を負担している県民のための活動を、是非していただきたいものです。
昨年といえば、国民には消費税の増税を決めながら、その影で使途拡大というお手盛りを図ったわけですから、当然の責務です。


明日は、原発の情報公開にも影響を及ぼす懸念のある「特定秘密の保護に関する法律」(秘密保護法又は秘密保全法と呼ばれるもの)案についての大会報告をお伝えします。


<おまけ:京都 青蓮院にて>




第20回全国市民オンブズマン京都大会報告その1

2013-09-10 20:10:00 | 近況活動報告
9月7日と8日に京都で第20回全国市民オンブズマン京都大会が開催されました。
初日のシンャWウムのテーマは「議会改革」で、オンブズマン活動を支援していた弁護士出身で現在2期目の奈良県生駒市長などがパネリストとして出席されました。

話の中心は議会における議員の質問の質。

シンヱOの活動報告の中では議員の質問の質を評価した議員通信簿の取組が報告されましたが、発端は第二の歳費と呼ばれるほど多額の政務調査費(しかもこの調査費は審議能力の強化の必要から創設された経緯を持つ)をもらっていながら、それが議員活動のはれ舞台である本会議質疑にほとんど反映されずじまいである実態。

実際に仙台、京都、名古屋のオンブズマンが議員の質問内容を評価したところ、
A型:事前に関連資料を情報公開請求で入手するか、担当部署職員に確認すれば足りる質問
B型:当該課題の趣氏A国と世論の動向、市と所属会派の対応と現在までの経過等を解説し、それに質問者の抽象的私見を加えて、当局の認識、所感、方針を問う質問
という二種あるいはその混合型の質問が多いこと、
また、質問内容を精査したところ、事前調査・現場調査をまったくしていないと思われる質問の多いことなども報告されました。

一方、これらを点数化したのが通信簿ですが、こちらはまだ評価基準(評価項目や点数配分など)が過渡期という印象でした。今後やっていく中で徐々に洗練されていくことが期待されます。

振り返って本件の議会質問を見るに、やはりA型、B型がほとんどで、自己の調査に基づいて問題の追及や提言を行った質問は皆無に感じます。

議会・議員の質の低下は役人の専横の元凶となります。
先日部局調整費の監査請求をしましたが、この調整費も議会が使途への関与を手放したがために役人が自由に新規事業を企画し行える予算となってしまった議会の自殺行為が一大原因です。
議会の再生を大いに期待したいところです。

明日は、政務調査費が政務活動費に変更された件と本県においてはこの過程が全く県民に情報公開されずに行われた事実(透明度の低さ)についてお伝えします。

<おまけ:京都の夜景>


静岡空港利用者の推移(開港5年目第3月)~利用者は前年より増えるも、搭乗率はまたも過去最低~

2013-09-09 21:51:00 | 静岡空港
静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移

(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で4か年を比較したグラフです。

以下、開港5年目の3月目となる8月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
静岡空港の場合、8月は年間で一番利用者の多い月であるが、対前年比108.6%(4,107人増)の51,681人に止まった。
この8月の水準が1年間続いたとしても当初の需要予測値はもちろん、県の目標値70万人にさえ及ばない水準の利用者数である。
また、県が利用者の少なさを隠すかのように自慢してきた搭乗率にあっては、震災後の8月にも及ばない(8月としては)過去最低の70.9%となった。
8月は台湾への副知事訪問団や、静岡空港からのチャーター便を利用してのモンゴルへの県民交流団派遣など利用に努めた甲斐も多少はあったと言えよう。

さて、この8月実績から個別路線の状況を見てみよう。

国内線は、鹿児島便を除いて、前年同月を上回り、対前年同月比126.9%と、国際線のマイナスを大きく補っている。
特に沖縄便はこれまでの好調を維持し、対前年同月比156.7%(3,376人増)と、利用者増に最も貢献した。
次に、福岡線が対前年同月比133.0%(2,584人増)と貢献した。
ただし、この二つの路線を比較するに、県が8月20日に発表した夏季繁忙期(10日間)の実績では沖縄線が対前年比139.3%、福岡線が対前年比141.4%であったことに鑑みれば、福岡線(FDA)の増がは帰省客利用が中心の増である一方、沖縄線(ANA)は営業努力により広く観光需要を取り込んだものとみられ、8月以外も好調な理由がよく分かる。
この違いはFDAとANAの競合する札幌線で顕著に現れており、FDAが対前年同月比82.7%(414人減)に対し、ANAは同112.3%(754人増)であった。

国際線についてみると、全体として対前年同月比90.2%と先月よりも改善傾向が見られたが、依然、低迷している。
ソウル線は先月よりも7.9ャCントも悪化し、対前年同月比81.0%(2,832人減)とブレーキに拍車がかかった。
一方、上海線は多少改善したものの、対前年同月比76.8%(1,082人減)と、依然として不調が続いている。
また、台北線にあっては海外線としては唯一好調で、前年同月比173.0%(2,074人増)と上海線のマイナスは十分補ったが、副知事訪問団がなければ増人数は2000人を切っており、今後の動向予測には来月の実績を注視する必要がある。

日本政府観光局(JNTO)が毎月発表している「訪日外客数」によれば、ASEAN諸国に対するビザの発給要件を緩和などもあって、7月は前年同月比118.4%と初の100万人超えとなるなど訪日外国人が増えているが、中韓に偏重した静岡空港にあってはその風の恩恵は及んでいないことだけは確かだ。

では、以下に今月の実績を記す。
<平成25年8月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H25.8/H24.8):搭乗率[H25.8;H24.8]

札幌線:104.0%(8,825人/8,485人):[66.4%;83.4]
福岡線:133.0%(10,403人/7,819人):[74.3%;84.3%]
沖縄線:156.7%(9,331人/5,955人):[85.5%;88.6%]
鹿児島線:90.7%(1,486人/1,638人):[74.6%;82.9%]
国内定期便計:125.7%(30,045人/23,897人):[74.7%;84.9%]

国内線チャーター便計:-%(288人/0人):[94.7%;-%]

国内線計:126.9%(30,333人/23,897人):[74.9%;84.9%]

ソウル線:81.0%(12,098人/14,390人):[62.7%;78.4%]
上海線:76.8%(3,578人/4,660人):[63.9%;78.0%]
台北線:173.0%(4,914人/2,840人):[74.5%;69.1]
国際線定期便計:91.8%(20,590人/22,430人):[91.8%;77.0%]

国際線チャーター便計:60.8%(758人/1,247人):[82.8%;67.1%]

国際線計:90.2%(21,348人/23,677人):[65.9%;76.4%]

全路線計:108.6%(51,681人/47,574人):[70.9%;80.5%)]