まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

巨人の足音/新雑句雑感(106)~プロローグ5の終わり

2016-08-01 06:12:18 | 新雑句雑感
竹皮脱ぐ人間はやめてをけ  特攻兵冷酒の冷え極まりぬ  ラムネ飲む縄文ビーナスかくあらん  冷房の途切れ火宅の人と遭ふ  籐椅子に巨人の足音にじり寄る  ソドムより逃れし記憶キャンプの灯  父死後の母饒舌に髪洗ふ  夏落葉地べたに我が名を刻むとき  新緑のここから先は虚ろなる  空見上げまたも胡瓜の弾けをり  若葉寒かなはぬことの二つ三つ  青葉冷わたしはモラトリウム症候群  農すでに滅びて久し田植唄  空缶にくじらの匂ひ西日差し  グアム・サイパン・テニアン無数の木下闇  失速のサイレン遥かソーダ水  浅草の何処も昏し花氷  究極の孤独厭はず柿若葉  岩清水岩を離れて過疎の町  白シャツの一群念仏行者めき  ジオラマの空中庭園熱中症  都知事選これで三度目七月尽(7月31日)